見出し画像

【レースレポート】JBCFおんたけTT&おんたけヒルクライム E1

こんにちは。
先日5月18日、19日の土日に長野県王滝村を舞台としたおんたけTT&おんたけヒルクライムに出場してきました。
昨年はヒルクライムだけの参加でしたが、今回はTTにも参加してきたので、
今回は2つのレースのレポートと共に、私自身が魅了された王滝村周辺の魅力をご紹介していきます。


・出発前のトラブル

5月18日
午前3時半起床。
この二日間は一緒に出場するチームメイトの車で向かう予定で、本来であれば迎えに来ていただく形でしたが、どうやら自損事故を起こしてしまい、車を動かすことが出来なくなったしまったみたいなので、急遽家の車を使い、父を起こして何とか出発しました。
4時間下道を使い、天気に恵まれた木曾路を抜けて王滝村へ。
会場は天候に恵まれ、遠くを見渡すと雪が所々残った御嶽山が見えました。

・TTの詳細

実は競技3年やってきて、TTのレースに出るのはこれが初めてでした。
・TTレースは王滝湖の湖畔の道路を使用したコースで、距離は片道8km往復で16㎞コースでした。コースは5%の登りが数か所あり、ペース配分に気を使う必要がありました。


・レース機材

洗練されたエアロロード。

バイクはAVEDIOのエアロロード「CHARIS-R」で、メーカーさんからお借りした専用設計のDHバーを装着。
ホイールは元々グストに乗ていた時に使っていたアタッキのホイールを換装し、全体的に9㎏弱のまあま重量がある仕上がりに。
ポジションは前日まで煮詰めて何とか出すことができ、準備不足感がありました(笑)

・レーススタート

1分間隔ごとにスタートし、私の番がきた際に発射台に乗ってペダルにクリートをはめてコミッセールに支えてもらい、時間とともに発車。
スタート直後は若干の下り坂なので、500wで踏んでスピードを出し、平坦区間に入ったら少しパワーを抑えて慣性に身を任せながら登りの区間へ。
登りの区間に入った際、思った以上に重量の影響によるものか失速してしまい、ここで後にスタートした選手に抜かれました。
何とか立て直して折り返し地点に差し掛かり、タイムは11分30秒台。
復路で巻き替えそうと再び踏みましたが、登りでまた失速してしまい、足を使い果たしてそのままゴールへ。
タイムは23分50秒。
順位は28位。
初めてのTTにしてはよくやったかなとふと思いましたが、重要ではない場面で無駄足を使ってしまった事ともう少し機材調整などをしっかりやっておくべきだったと猛省しました…

レース後は翌日のヒルクライムの試走へ。

御嶽スキー場から望む木曽山脈。


このヒルクライムのコースにもなっている御嶽スカイラインはおんたけ休暇村からスキー場にかけて景色が晴れており、南斜面から木曾駒ヶ岳を中心とした木曾山脈が展望でき、頂上につくと霊峰と称される木曾御嶽山の勇姿を拝むことが出来ました。
試走を終えて、本日のお宿へ。

・宿

前回は開田高原の「日の出旅館」に宿泊しましたが、今回は会場にほど近い木曾町の「梯温泉旅館」へ。
この旅館は前回宿泊したお宿と同じく源泉かけ流しの温泉で、木曾川のほとりに佇む旅館なの窓からの景色は最高でした。

旅館の猫さん
地元のスーパーで買った弁当と惣菜を平らげる


宿で一先ず荷物をおろし、隣の木曾福島のスーパーで夕食を買って宿に戻ったら窓際でご飯を平らげて形式を堪能しながら体を休めて、9時半に就寝。

・2日目スタート

朝5時半起床。
起床後は朝風呂に入り、おにぎり3つとスープで朝食を済ませて会場へ。
この日は天気が微妙でお昼頃から雨が降るとの予報になってました。

身支度を整えてスタート15分前に整列をしていたら、チェーンが変なところに落ちているのに気づいたのでチェーンを直そうとした所、なかなか上がらず、何とか周りの選手達に助けてもらい、幸いにも元に戻せました。

・スタート

10時1分
Jプロがスタートをした後にE1クラスタがスタート。
初めの5㎞程はパレード走行を行い、先行しているプロと間隔を開けていざ本スタートへ。

E1クラスタは最初から激しいアタック合戦に見舞われ、集団から10数人の高速トレインができたのでそれに追従して淡々と6倍近いパワーを出しながら上って行くと、開始3分ほどで先行していたJプロの集団に到達。
いつの間にか周りはJプロ選手だらけの集団の中に入っており、集団のドラフティング効果を受けながら暫くは集団で上り、段々と位置を下げた際に起きたペースアップに着いて行けず集団からドロップ。

ラスト400m付近。


ドロップ後は残っていた他のE1選手と落ちてきたプロ選手とローテーションを回しながら頂上を目指し、54分11秒でゴールへ。
タイム的には昨年E2で走った時よりも好タイムを出せましたが、如何せん入賞を目指していたので悔しさが残りました。

木曽路を舞台に開催された2日間のレース。
木曽の情緒溢れる風景に魅了され、旅情を感じる小旅行のような気分で楽しむことが出来ました☺


・番外編【木曾御嶽山の歴史】

この二日間で私たちを見守るように聳え立っていた木曾御嶽山。

雪が残る御嶽


長野県と岐阜県にまたがる標高3067メートルの複合成層火山であり、富士山と並ぶ最も有名な霊山の一つで信仰登拝の歴史は古く702(大宝2)年、役の小角の開山に始まると言われています。
江戸時代末期までは一部の武家のみにしか登拝は許されず、しかも百日間の重潔斎(酒と肉を断つ)を満行した者に限られてという歴史があります。
その後1794年(寛政6年)には武蔵國の行者・普寛によって王滝口が一般民衆に開放され、これを機に木曽周辺で留まっていた御嶽信仰が全国的な信仰へと広がったという非常に興味深かい歴史があります。

そんな山岳信仰としても、文化としても古くから人々の関心を集めていた御嶽山ですが、噴火・地震との歴史も非常に興味深いです。

御嶽山の火山活動は約75万年前から開始され、休止期と活動期を繰り返しながら、1979年に再び火山活動が始まり、1984年に発生した長野県西部地震は御嶽山山麓の住民に甚大な被害をもたらし、記憶に新しい2014年に発生した噴火は、戦後最悪の火山災害となりました。

左端に注目


ヒルクライムのゴール地点である御嶽ビジターセンターから山を見ると、山肌がえぐれている個所が見受けられます。
一見ひと昔前にあった大規模な噴火によるものだと思っていましたが、このえぐれている部分は、先に書き記した今から40年前の1984年に王滝村を震源とする長野県西部地震で発生した大規模な山体崩壊「御嶽くずれ」の痕跡であり、大規模な土石流が麓を襲い、死者・行方不明者29人を出す被害になりました。
レースを通して山なりその地域の文化について深く魅了されてより興味が湧いてきます。
これ以上書くとレースレポートより長くなりそうです(笑)

*詳しくはこちら
御嶽山の災害:中部森林管理局 (maff.go.jp)
歴史的大規模土砂災害地点を歩く - いさぼうネット (isabou.net)
御嶽山 火山マイスター - 木曽御嶽山安全対策情報木曽御嶽山安全対策情報 (ontake-volcano.jp)



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?