見出し画像

神奈川県総合防災センターに偵察に行ってきました

シロコロホルモン(?)で有名な厚木市にあるこの施設。
台風・地震・噴火・火事などあらゆる災害時の対応を実際に体験できる素晴らしい施設!!!

可愛すぎる消防車!!!
しかもすべて無料!!!

ビル火災、煙の迷路からの脱出体験!
ドSで陽気なスタッフさんが笑顔で言う。
「実際は中真っ暗だろうから消しまーす!」
中に人がいるのに容赦なく電気消すの(笑)
もちろんぎゃー!!!!って聞こえた(笑)
内容はもちろん、担当のスタッフさんの面白さもぜひ体験してほしい(笑)

あなたは消火器使えますか?→練習できます
AED使えますか?→練習できます
実際に災害が起こった時に、じゃあまず何をしますか?

きっとなんとなく知っててみんなきっとできると思うんだ。
でも、一度確認しておくことでその「きっと・なんとなく」が自信につながる。

「ショッピングモールでの震度7」
看板やごみ箱、並んでる自転車がたくさん飛んできた。
収まったと思ったら、また大きな揺れ。
そう、3.11の再現。

一緒に体験した小さな女の子が泣いていた。

でも現実はもっと長い揺れだったんだよ。この恐怖を乗り切っても今度は避難しないと。津波から逃げて、そのあとはおうちや大切な人が亡くなった現実と向き合っていかなきゃならない。泣いてても死ぬだけだよ。
かわいそうと思う?現実です。

そうやって今に3.11を伝える人がいかに尊いか。
それでも人は言った。被ばくしたかもしれない人達にひどい言葉を吐いた人もいた。

ぜひ、体験してみてほしい。
イメージしてみてほしい。
まだ間に合ううちに。明日は我が身。

きっと泣いてた女の子は強く優しい人になる。人生が変わる出来事になったと思う。
楽しいはずのお休みがショッキングだったと思うけど(笑)
よく頑張ったねって抱きしめたくなった(笑)
そこに連れてきてトラウマレベルの体験に最後までチャレンジさせた親御さんに敬意を表します。

私は、災害時に一番怖いのは「パニック状態に陥った人間」だと思っている。
まあ、災害時に限らずだけど。当たり前が当たり前じゃなくなった時、周りが見えなくなった時、人は悪意なく他人を間接的に死においやり、それに気付かないことだってある。

例えば、混雑時のドミノ倒しによる圧死。
これは災害時だけでなく日常ですら起こってますよね。
平常時、一人一人のちょっとの早く見たい・早く帰りたいって気持ちですら集まったら人が死ぬ。後悔するでしょ、そんなんで人の命を奪ってしまったら。災害時はそれ以上の保身をかけてだからもっと危ないですよね
でも一人が気付いてもどうにもならないのが社会。
反対の場所に行きたくても、一緒に人波に流される。自分が死んでしまうかもしれない、そんな世の中。

パニック時。正確じゃない情報だとしても、ひとたび鵜呑みにし動きだしてしまった人の波はもう止まらない。それが火元や崖にに向かっていたとしても。

全員が落ち着いて正しい情報を得て正確な避難ができたとき、結果は違うと思いませんか。

今はそんなわかり切ったことって思うかもしれない。
でも必要なのは今じゃないから。
その時できなきゃ意味がない。死ぬだけ。困るだけ。

なんとなくを一つずつ確実にしませんか。
そんなに大変じゃない、ちょっとの積み重ねでいい。
心の余裕は命を救うと思うんだ。
そして、自分が気付けても人波に殺されることのないように、少しずつ仲間を増やしませんか。

・・・ってことを伝えたくて、看護師をやめました。まさに吉とでるか凶とでるかわからないけど、とにかくやってみまーす!