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はみだし競技かるた高校選手権

https://note.com/yuyu2000_0908/n/n36f49fbb2d2f

「もう夏の近江神宮には来ないのかもしれない」とまる一年前に思っていたのに、今年もノコノコと競技かるたの高校選手権を応援に行ってました。

「え、なんでいるんですか」
「すみません。趣味で…。」

はみだし者のポジションでも明るく受け入れてくれるかるたの世界のみなさんに甘え、いろんな会場に入れてもらいました。

多くの高校のかるた部のみなさんにお話を聞かせてもらったんですが、その瞬間瞬間に起こるいろんなことが、この瞬間瞬間でないと感じられない胸の痛さを巻き起こします。



団体戦の予選の会場は5ヶ所。予選の会場として近江神宮に当たらず、そのほか4ヶ所に割り振られた学校は予選を勝ち抜かなければ近江神宮勧学館で試合ができません。

決勝トーナメントを勧学館で戦うために、予選トーナメントの三試合に挑むわけですが、毎試合毎試合「負けたら終わり」が繰り返されます。

「今年のチームは私たちの代よりもずっと強いです!絶対勝ち上がります!」と大学一年のOGの女の子が目をキラキラさせて応援しに来ていて、でもその数分後に2勝3敗の報告がスマホに響き、座り込んで泣いてしまう午前10時32分。

近江神宮で結果だけを待っていたら、「予選一回戦敗退」という文字と数字になって届くだけ。その残酷な情報の中に、どれほどの想いと期待と前向きさがあったことか。各会場で話を聞かなければわからなかったことに、溢れんばかりにぶつかりました。

真夏の近江神宮に参拝もし、勧学館でみなさんの背中を見守り、私の夏の日は大変豊かなものになりました。忙しい中お話を聞かせてくれた多くの生徒さんと顧問の先生にに深く感謝いたします。

運営に奔走してこの場を作ってくださったみなさんにも。前準備からずっとかるた会の親御さんたちまでも協力してくださっていました。中には「この高校選手権をサポートしたくて大津のかるた会に入ったので楽しいです」という強者も。
みなさんの熱意がなければ成り立たない大きな大会となりました。


そして定額メンバーでいてくれる皆さんにも、いつもほんとうにありがとうございます。かるたの世界を愛する皆さんに支えられ、ちはやふる基金の活動も元気に行えています。これからも頑張ります。

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p.s.各所で話題の小説『成瀬は天下を取りに行く』。本屋さんでぱらっとめくったページに目が止まり、わあーと思って6月に読んでいたので、今年の大津はまた格別でした。

 成瀬ちゃんはかるたしてなくても破格の魅力的なヒロイン。大津の街に住んでると思うと、なお一層この場所が好きになります。 滋賀にも大津にも来たことがない人でも、この小説は絶対面白い。キャラクターの力を爽やかで猛烈な台風のように感じる一冊です。

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