助け合いの心
今日はアパートの洗面所の工事が行われた。
はずだった。
業者の手違いで道具が揃わず工事は中断。
また明日来てくれるみたいだけど、本当に来てくれるだろうか。
この状態で放って置かれるのは困る。
幸い明日からしばらく友人宅にホームステイさせてもらうので、その間に工事が完了することを祈ろう。
(という記事を書こうとしてから1週間経ってしまった。4日後に無事工事は完了しました。)
さて、今回は、業者の人がやってくるのを待つ間に交わしたオーナーさんとの会話を書き留めておこうと思う。
業者側のミスについて、ちょっと軽口を叩いたオーナーさん。
「こういうことがあるから、南アの人はみんな我慢強いのよ。南ア人は世界一我慢強い国民だと思うわ。」
日本だったらクレームの嵐が巻き起こってもおかしくない。悪いところはさらっと受け流して、自分たちのいいところを強調する。
そんなポジティブ思考が素敵だなと思った。
実行力
そして、今日は彼女の優しい一面を知ることができた。
このアパートには毎週木曜日に掃除をしてくれる女性がやってくる。そのうちの1人は27歳のレソト出身、子供を持つお母さん。
オーナーさんは、彼女に裁縫を教えているという。掃除のスキルとともに裁縫技術も習得すれば、自分の出身地に戻った時にビジネスを展開することができるからだ。
「自分ができる限り手助けをすることは、南アでは当たり前のことなんだよ。」
言葉にすると簡単そうに見えるけど、実際に行動に移している彼女を尊敬する。
と同時に、自分が利己的な考え方をしがちだと思った。
困ってる人がいたら手助けをする。できる限りのことはやろうとするタイプだ。
しかし、そこに自分への利益を見出そうとしてしまうことがある。この行動をすればあとでこういう繋がりが増えるだろう、とか、自分の時間を無駄にすることにならないだろうか、とか。
助けを求めている人がいる。少しでも生活を良くするために何かを犠牲にして働いている人がいる。そして、自分には、その人の生活をより良くするためにできることがある。自分にはそれだけの知識や技術がある。
だから、それを求めている人のアシスタントをしよう。
ごくシンプルな考え方だ。
私は同じことをできるだろうか。こういうことを考えるとき、自分への見返りがあるか計算していないだろうか。
そういう考え方をしてしまう自分が、なんだか汚い人間のように感じてしまった。
オーナーさんがとっても素敵な人だから余計そう感じてしまうのだろう。
自己評価を低くして得することはないと考えているので、自分を意地汚い人間だ、という結論を残したくない。ならば、私も少しずつ行動に移すことから始めよう。
なんてことを思った日でした。
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