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【公認会計士キャリア】事業会社の経理に勤めると??ポイント解説!

概要

公認会計士専門の人材紹介している松本ゆうやです。

今回は事業会社の経理職のキャリアについて
解説していきます。

最後にとても大事な落とし穴を
記載していますのでご確認ください。

CFOや監査役は別のキャリアなので
今回は取り扱いません。

結論から言えば
公認会計士へ事業会社の経理職を
僕はほとんど紹介していません。

理由は2つです。
✓キャリアの上限値が決まってしまうから
✓後悔する方が多いから

紹介するときは1つだけです。
◎一生、事業会社の経理でよい覚悟がある

公認会計士のキャリアは
5年後まで見据えることが大切です。
目先の転職が
以降の転職に大きな影響を及ぼします。

そういう観点から
事業会社の経理職は絶望的です。

まずはメリデリを確認してみましょう。

デメリット:少なくとも加点はない。

✓ 競争力のあるスキルは身につかない
✓ 給与が安いから前職勘案給与に悪影響
✓ 出世が経理部長止まり
✓ 業務姿勢や成長意欲に保守的な印象がつく
✓職責以上の期待や役割が大きい

言ってしまえば
加点がないのに割に合わない仕事。
キャリアを築きづらい。

ここまで聞いただけでも
何故紹介しないのか
共感してもらえるのではないでしょうか。

メリットを強く推して
就職させれば人材紹介会社としては
儲かるのですが
そういうことはしたくないので
よほどメリデリが合う方にしか
紹介しないのです。

事業会社の経理として働くことは
公認会計士を苦労して取ったことが
報われる条件ではないかもしれない。

日商簿記1級で十分だった、
なんて納得してしまうことは
公認会計士のキャリアとして勿体無いと
僕は感じてしまうのですが
そんな感じになってしまう会社が大半なのです。

もちろん、事業会社の経理に魅力もあります。

メリット:働きやすい

◎監査法人の緊張感よりは楽です
◎働く仲間が良い
◎企業カラーを気持ちよく背負える
◎頼られがいがある

ここで一つ注意すべきことは
メリットは必ず得られるものではないことです。
たとえば楽出来ると思っていたら
めちゃくちゃ自分だけ忙しいとか
開示や連結は全部自分に懸かっていて
プレッシャーが半端なかったり
社長がすぐM&Aしたがる割にチームが無いとか
爆弾はゴロゴロしています。

大手企業で安定していて
業務分担がかなりしっかりしていて
業務の予測可能性が高いことが
メリットを得られる条件です。

なんとかなると思って
意外と確認されていない方が
多いのではないでしょうか。

実際なんとかしている方ばかりですが
イコール割に合わないのです。

女性でライフワークバランスを志向して
事業会社を望む方もいますが
ちゃんとした監査法人や
コンサルティング会社のほうが
実はバランスを取りやすいところが多いです。

少し脱線しますが、大手の監査法人だと
女性を囲いたい傾向が強いので
女性公認会計士が仕事がキツ過ぎる際に
法人に掛け合えば
業務調整されることが多いです。
(なかなか言い出せない方も多いですが)
それでも繁忙期は厳しいチームも多く聞きます。
また、10年後を想像してみてください。
45歳超えると動けなくなるので
注意が必要です。

キャリアについて

本筋に戻しますが、
事業会社の経理職後のキャリアは
転職時がとても勿体ないのです。

デメリットのところで述べましたが
加齢とスキルの相対評価から
加点がなく減点があるので
正直なところ
事業会社の経理職を経なかった
キャリアのほうが
良い条件だったなんてことが
往々にしてあります。

採用する立場から想像してみたら
理解しやすいでしょう。

もちろん公認会計士は売り手市場なので
悪くはない条件は手に入ると思います。

ただ、公認会計士として得られる
キャリアの良い条件を目指せる
相対評価が得られるかというと
そうではなく、
原則はマイナスということです。

事業会社の経理職を目指す公認会計士は
5年後、10年後の
自分の未来をよく考えた上で
覚悟を決めていくならおすすめしています。

なければ僕は、
後で後悔させるキャリアになりかねないので
紹介していないのです。

要確認:落とし穴

事業会社の経理職に
「CFO候補」という求人がよくあります。

本当に候補になれるなら良いのですが
僕の感覚では半分は嘘です。

財務に強い人が入ってきたり
実績がある人が入ってきたら
即候補から外れます。

ただの経理を頑張っている人を
残念ながら社長は評価しません。
価値があっても伝わらないのです。

CFOを必要としていて
公認会計士を採用するのに
候補として泳がすようなところは
勤勉さを狡猾に使うだけです。

CFOが役割をこなしてなければ
社長はぶつかる必要があるのに
役に立つかどうかで
要る要らないの2択なわけです。

実際に貢献してCFOポジションを
勝ち取っている方も多数いますし
役職貢献バランス的に1~2年ほどしてから
CFOに上げさせてくれは理解できる話です。

貢献次第でというようなところは
僕はやめておくことをおすすめしています。

公認会計士が役に立てないわけないのですから。

事業会社の経理職だけで終えるつもりであれば
事業会社の経理はアリでしょう。

ただしCFOなど次元が違うポジションを
夢見るのであれば
入社の仕方やポジションの握り方は
とても大事です。

公認会計士はチャレンジさせられる
ポジションではないです。

何かと貢献が必ずできる人で
売り手市場なのです。
そんな計られる必要性がないでしょう。

公認会計士の実務や実力の分からない
よくわからない求人や
キャリアアドバイザーに
騙されないように気をつけましょう。

公認会計士としてのキャリアの
相談してみたい方は是非ご連絡ください。

公認会計士同士のゆるいコミュニティ的な
付き合いも大切にしているので
独立したいなど私の仕事に結びつかなくても
相談対応しています。

ご連絡はこちらまで
公認会計士 松本ゆうや
ymatsumoto@growth-is.fun

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