いぬの「労働法教室」(ときどき法務)

弁護士として仕事を始めてから日々勉強の毎日です。最近は、日々学んだ知識や、自分なりに考…

いぬの「労働法教室」(ときどき法務)

弁護士として仕事を始めてから日々勉強の毎日です。最近は、日々学んだ知識や、自分なりに考えた成果をOne Noteにまとめています。このnoteでは、そうした整理や成果の一部をメモ形式で共有します。 得意分野:労働法、環境法、製造業

最近の記事

「未払い残業代を払ってもらいました!」の日米比較

1 未払い残業代をなくすためのアプローチ  超過勤務を行ったにもかかわらず、会社が契約上/法律上支払うべき残業代を支払わないことは、よくある話です。  各国のルールは微妙に違えど、労働者保護のために超過勤務させたらなら残業代を支払うべきというルールは、多くの国に存在します。また、未払い残業代を政府が取り締まるのも同じです。  ただし、「未払い残業代をなくそう」という各国政府の目標は同じでも、その実現のための政府当局から労働者へのアプローチ方法は、だいぶ違います。 2 

    • 会社との紛争が解決したことを同僚に伝えること/禁止することの意味

      #日経COMEMO #NIKKEI 雇い止めを巡る労働審判の内容を口外しないよう労働審判委員会に命じられ、精神的苦痛を受けたとして、長崎県大村市の男性(59)が国に損害賠償を求めた訴訟の判決で、口外禁止条項を付けたのは違法と長崎地裁が判断した。 1) 口外禁止条項とは記事に出てくる労働審判とは、こと解雇事件では、労働者側が「解雇は不当だが、会社ではもう働きたくないので、解決金を支払ってもらい新しい生活を送りたい」と考えるときによく利用される裁判所の手続きです。 理由の当

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