松村涼哉先生の四作品を読んで~書評と雑感~
最初に四冊の小説が入った紙袋を手渡された時は、「おいおい、俺これからこれ全部読むのかよ!」と正直思ってしまった。その当時というのは丁度、非常勤講師としてバイト先の校舎に赴くだけでなく、院試や部活など種々として多忙を極めていた時期であった。それにもかかわらず、「読書感想文も合わせてお返しするわ!」なんて言い放ってしまったものだから、さらに一つタスクを増やしてしまうのである。
しかしながら、いざ一冊目を読み進めてみると、何とも言えないものに取り憑かれてしまった。無事、松村涼哉