がぶがぶにっきvol.6『ハゲサルとタレサル』

ガブさんと暮らし始めた年の冬、避妊手術をした。
歴代の実家猫のうち、
其れを施したのはおタケさんだけで、
他の猫たち(全員女子)はしたことがなかった。
なので、
頑なに避妊手術を必須条件にする団体は嫌悪したし
無理強いには否定的ではあった。
でも結局、
一匹しか飼えない条件の住まいだし、
外に出すことはないけど
凄い形相で鳴き叫ぶのは互いの為にならんと云う
あたしの一存で施術を決意した。

単身でエリザベスでも
近所の友に翌日看てもらっただけで
難なく生活出来る手のかからない子なので
順調に回復し、抜糸も終え、平穏な日々を
暮らしていた、
が、
ただひとつ違っていたのは、
ガブ様は舐猫だったのです。

・・・云や、なめねこのくだりは前回書いたんだけど、
自身も異常に舐める猫だったのだ。

半年過ぎてもあなたって毛もにぎれない(無理がある)
半年過ぎても、1年経っても、
もう2歳になろうかと云うのに
毛は生えてこないのである。
(更に腹が異常に垂れている)

垂れに至っては、然う云う猫も居るということがわかったのだけど
なめ過ぎることに関しては
ストレスだったり、アレルギーだったり、
いろいろ考えられることに対処として
もう一度エリザベスをしてみたり、エリザベスウェアを着せてみたり、
アレルギー薬をのませようとしたり、
試みてはみたのだけど
どれも逆にストレスがかかり、
ウェアは隙間から舐めるから皮膚がただれたし、
エリザベスをたまに外すと反動で掻きたかったところを全力で掻き
目の上が一気に剥げたり、目の下に傷を作ったりした為、
もうエリザベさんことにした。

好きになさい。
目につくとこで舐め過ぎてたら邪魔はするけど。

のスタンスに変えることにした。
なのでストレスはないけど
やっぱり毛は生えてはいない。

もう自分でも然う云う毛並みなのだと思ってるのか
キープなさるけど、
調べると何年もかけて生えてきたと云う事例もあるようなので
長期戦といきます。
なので、
うちのガブさんはハゲてタレてますが
元気です。

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