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愛嬌たっぷりの年下の彼、絶対に人気者だろうけれどもやっぱり気になっている

期待しすぎないように、気をつけている。
過度な期待で一喜一憂して勝手に喜んだり泣いたりするのが目に見えているから。

数年ぶりに「いいなあ…めちゃくちゃいい子だなあ」と思える年下の男の子の件、実はあれから日々接触できている。

仕事。

仕事で、だけれども……。

これがまたものっすごく、人懐っこい。

多分私が相手だからではなく、全方位的に人懐っこい。
人が好きなのだろう。
初対面の相手の懐に入るのもするっと入っていく。
それが全然いやらしくなく、策士ではなくて本物の天然の人たらしといった趣だ。

しかしこれが接していると実に心地よく、愛嬌の良さとは本当に人付き合いにおいて大切なのだとしみじみ思う。

少し感動すら覚えたので、圧倒的に足りてはいないけれども私も意識して明るく人様に絡んでいくようにしている。

こちとら自然にはできないので、頑張って、ではあるけれども、楽しげな空気作りに努めるようになってきた。

よく話す人たちにはより陽気に、あまり話したことのない人たちには「あの件聞いていて大変そうでしたがどうなりました?大丈夫?」と言った具合に。

そうするとあら不思議、私如きが話しかけたにすぎないのに、相手が瞬時に笑顔を見せてくれるのだ。

ああこれは私が笑顔で話しかけているからだな、というのは考えればわかりそうではあるけれども、普段そんなこと考えてもみなかったので答えに辿り着いてちょっとだけ心震えた。

彼はこれを素でやってのけている。
おそらく意識せずに本能で。

愛嬌が服を着て歩いているのだと思った。

私にすら優しいのだから本当に誰にでも優しいのだろうし、彼はどこに行っても人気者に違いない。
交友関係も広そうだった。

人見知りからしたら眩しすぎる、完全に"陽"の物だと認識した。

だけれども、

今後そんな彼の弱い一面を見ることができたら、私はきっと喜んでしまう。
おいそれと見せられるものではないだろうからこそ余計に。

そんな日が来ますようにと願いながら、自分の口角が上がり続けているのを実感していた。

(ちゃんと最近、楽しい)

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