お酒が悪いんじゃない、お前が弱いんだ。

あまり流行りに乗るのもどうかとは思ったのですが、せっかくなので、僕なりの視点から考えてみます。
別にこちらの著名人の方です!と特定して言ってしまうわけではありませんが、色んな方を思い出して頂ければと思います。

著名人とアルコールこそ最悪の組み合わせ?

著名人になるとかなりのストレスも抱えることになると思います。
記憶に新しいところでは、ちょっと前に政治家さんが酩酊記者会見をしたり、アイドルが公園で酔って暴れていたりしますよね。
普通の人からすると、「なんでそこで飲んでしまう?」と思いがちですが、なんでそこ?と思うところこそ、飲みたくなります(笑)
ストレスを感じると脳内のα波が下がり、
お酒やタバコ、ギャンブルや不倫など色んな方法で、それを満たそうとしてしまいます。
依存症になりやすいものだけではなく、カラオケやちゃぶ台返しなどでもいいですね。いわばストレス解消方法です。違いは依存性が強いか弱いかだけです。
著名人ともなると人目にふれるだけでも騒がれたりしますから、それはかなりストレスフルな生活になってくるのだと想像出来ます。

なんで大事な場面で飲んでしまうのか?

大事な場面で二日酔いや泥酔をしてしまう著名人もいらっしゃいました。公に出る場面が多いだけで、これは結構多いと思います。
大事な仕事の前に気合を入れることや、ゲン担ぎとして飲んでしまうことはよくあります。これも仕事前の一服と同じで、脳のα波が低下しているので、それを上げて生産効率を高めようとした結果です。
なので本人は至って悪くはありません。大事だと思っている場面こそお酒に頼ってしまう習慣なだけです。
本当は通常のα波にも及ばないのですが、、、

お酒と成功体験でも話したのですが、ここぞ!という場面で成功体験を呼び起こそうとしています。
これがなんとなくうまく行ったような形で積み重ねていくと、大事な場面でもアルコールを飲んでも良い→飲んだほうが良い!に変わります。

犯罪とアルコール

これはかなり衝撃的ですが、お酒が原因として明るみに出る犯罪は、氷山の一角です。
これだけで本1冊分くらいになりそうなので、詳しくはまた話しますが、
例えば麻薬と万引きに変えてみます。程度は変わりますが、お酒と犯罪はこれでほぼ説明できます。
万引きって結構出来るんですよね。バレないだけで。。。麻薬を打った人でも十分バレない様に出来ることが多いです。それが結構問題で、、、、

最初のうちは大体成功します。
これが成功体験として蓄積していってしまうんですよね。。。そうするとこれが日常と化してしまいます。

これが貯まると次に思考そのものが変わります。

「レジに行くのが面倒だった」
こんな話をよく聞きます。
普通なら、お金が無いから。とか高いから。とかだったら分かるじゃないですか。それがレジに行くのが面倒って。常識ではそんな言い訳しません。が。薬物によりやる気成分が無くなった脳はここまで面倒と感じてしまいます。(その割にお酒はなんとしても買いに行くんですよね。どんな手をつかっても・・・)
目的が明確になっているというか、それ以外はもう考えられないんですよね。。

で、大体送検される犯罪って氷山の一角で、警察も全部が全部証拠を集めきることは出来ないんですよね。。。
ましてや飲酒運転でも生まれて初めて飲酒運転した時に捕まる人なんてそうそう居ないです。
でも言い訳は「初めてやりました。」が大多数。当たり前ですよね。まえからやってたといえばすごく怒られるのは分かっているので。。。
犯罪者としても一応「言いたくないことは言わなくて良い権利」はあると説明されるので、よほどのことがない限り、今までの全ての犯罪を吐露することはありません。(そもそもお酒を飲んでいたらあんまり覚えてないですしね。)
警察も立件でき無さそうなことには動かないので、確実なものだけ立件として送検します。

全ての人がそう。とは言い切れませんが、大体の人は立件されたもの以外にも人に言えないことはいっぱいある方が自然です。

アルコール依存症と診断されない?

これはアルコール依存症になった人からすれば不思議な話です。
だって結構すぐに診断おります。初診で。
僕が行ったのは既にアルコール専門病棟だったからなのかもしれませんが、結構ゆるーいテスト項目と肝臓の値だけで誰でもアルコール依存症と診断されることは出来ます。

ですので、依存症だと診断してくれなかった。というのは違和感があります。多分専門じゃなかったのか、診断されたのを隠したか(バレるけど)、、、裏工作とまでは言い切れませんが、大体そのような形で隠されていると思ったほうが良いです。

信じられない人は、精神科に「毎日お酒を飲んでいます。」といって血液検査とともに受診してみたほうがいいです。結構あっさりアルコール依存症(の初期)ですねって言ってくれます。

お酒が悪いんじゃない、お前が弱いんだ。

この言葉って最悪ですよね。
共依存に陥っている家族も言ってしまいます。お前が弱いからそうなったんだ。と。
あと、お酒の会社がスポンサーだと(苦笑)

確かにはたから見ると、当人が勝手にお酒に飲まれ続けてしまうように見えます。現にそうなのですが、弱いんじゃなくて、意思が強いんですよね。。頑固というか、、、身体が傷んでもストイックに飲み続けるのってなかなか大変です。

そして、お前が弱いと言ってしまうと、当人は自己肯定感のかけらも無くなり、よりお酒に頼るようになってしまいます。

お酒だけ飲めればそれで良い。

って言っている人いませんか?それはかなりやばいサインです。
僕もそうでした。

当人をいくら責めても自殺幇助にしかなりません。

ここは誰が悪いのか。それを一緒に考えていくしかないんですよね。
立ち直って欲しいなら。。。

複雑な今の世の中ですので、絶対悪というのは見つけづらいんです。
そうすると「分かりやすい悪」にみんなが殺到します。
犯罪を犯した人というのは分かりやすく「悪」なので必要以上に責め立てます。それで自分を善として肯定できると。

ここも長くなるので一旦また今度にさせていただきますが、

立ち直って欲しいなら、アルコールが悪いんじゃない。じゃなくてアルコールが悪いんだ。一緒に敵と戦おう。とするしか、道はありません。

けなされて這い上がって来なきゃ。というのは流石に押し付けなのは分かるとは思いますが、お酒はタバコのように絶対悪とは認識されないので、結局意思なんでしょ?という考えが根強いです。

どう思うのも自由ですが、立ち直って欲しい人や依存症予備軍の人が身近にいる場合。

接し方次第で殺すことも助けることも出来ると思って頂いた方が良いかもしれません。

少なくても勝手に回復していく人はいるので、共依存や回復の邪魔をすることは良くないんじゃないかなぁとは思います。

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