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日本の心柱についた深い傷〜*落書きnote

 こんにちは。お立ち寄りいただきありがとうございます。
 眞子さん(眞子元内親王)の結婚という「皇室問題」が未だに尾を引いているようだ。
 天皇家と共に「菊の牛車=ぎっしゃ、御所ぐるま」の両輪をなす片側の秋篠宮家に降りかかる「小室禍」とでも言うべき御災難。

 多くの国民の耳目を集めたこの出来事、経過は既に詳しい。
 擦った揉んだがあって、眞子さんは「圭君いのち」とばかり、結婚を強行してしまい、今やニューヨーク生活だ。

 眞子さんは普通の国民ではない。古事記の神話時代から続く皇族だよ。
 迷走する結婚問題で天皇陛下は今年二月十九日、「眞子内親王の結婚については、国民の間で様々な意見があることは私も承知している。秋篠宮が言ったように、多くの人が納得し喜んでくれる状況で結婚できるようになることを願っている」(要旨)とおっしゃった。
 眞子さんは、この「勅命」も破断し、嘆く父君の秋篠宮殿下をして「皇室としては類例を見ない結婚」と言わしめ入籍に突貫した。
 まるでブレーキが壊れた暴走車と同じように。

 NHKは二〇二〇年三月一日、皇室に関する意識調査を発表した。
 それによると、国民の七割が皇室に対し関心、親しみを持っていることがわかったという。
 女性天皇、女系天皇についてもそれぞれ七割が賛成しているが、女系天皇の意味を知っているのは四割にとどまっているという矛盾も露呈した。
 つまり大多数の国民が、皇室の成り立ちや歴史など、詳しいことは別にして、皇室には敬愛の念を抱いているというのだ。
 おいらもその端くれだ。

 新聞、テレビは今回の問題についてニュースやワイドショーで報道しているが、本来あるべき是々非々の論調は「祝賀ムード」にスライドしている。
 週刊誌やSNSの世界は玉石混交だが、どちらかというと荒れて、ユーチューブ、コメント欄、ブログには正義を装った偏見、正論と声高にいう曲論、品性下劣な罵詈雑言が渦巻いている。
 バッシングの鉾先は今回、秋篠宮殿下と眞子さんに向く。皇室バッシングは「商売ネタ」になるらしい。

 にしてもなんだ、コムロ・ケイ氏は男の風上にもおけないね。皇室に対する不誠実、眞子さんに対する不誠実、生活設計に対する不誠実、結婚に対する不誠実。いやはやたいしたものだ。
 十月二十六日の入籍記者会見で、圭氏はこういうことをのたまった。
 「私は眞子さんを愛しております。一度きりの人生を、愛する人とともに過ごしたいと思っています。これまで幸せなときもそうでないときも、さまざまな気持ちを二人で分かち合い、励まし合ってきました」
 おいらは思ったね。「これが三十男の言うことかい」と。歯が浮くというより歯がポロリと落ちそうだったよ。
 「愛してる」んなら、おのれの不誠実をわびて、皇統を守るため潔く身を引くのが本当の愛っていうもんだ。これじゃまるでニキビ面の高校生の作文じゃねえか。

 「皇室で行われる三つの行事、納采の儀、告期の儀、入第の儀を行わなかったのは私の判断だったが、それを行わなかったことで皇室の儀式というものが非常に軽いものだという印象を与えたということが考えられる」(十一月三十日の秋篠宮誕生日記者会見)

 おいらは皇室を日本の心柱だと思っている。でもなんだ、時代と共に天皇観、皇族観も変わってきたようだな。
 日本国憲法の初っぱなに「天皇は、日本国の象徴であり日本国民統合の象徴であって、この地位は、主権の存する日本国民の総意に基く」(一章第一条)とあるけれど、圭氏&眞子さんは、日本の心柱に消しようのない深いキズをつけたな。
 あ〜あ、だよ。
 さて、あすは晴れるのか?曇るのか?

   *フォト ▽心まで染まる!

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 *俳句巡礼 持ち帰る鞍馬の闇に得し風邪を(宮津昭彦)

 季語は「風邪」で冬。「鞍馬=くらま」は京都市の北西部に位地する。鞍馬寺などで有名。鞍馬は闇をさす「暗部=くらぶ」の読みが転じたという説もある。
 【宮津昭彦=みやつ・あきひこ】神奈川県生まれ、大野林火に師事、「濱」副主宰、1929年(昭和4年)~2011年(平成23年)
 【俳句手控え】俳句の技法に上記のような「取り合わせ」がある。本来つながりのない語を組み合わせることで、句の響きが豊かに膨らむことだ。
 「鞍馬の闇」と「風邪」。一見関係がなさそうにみえるが、風邪をもたらした鞍馬の闇が、冬の情景を浮かび上がらせている。取り合わせの妙である。

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