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詩 【ぷかぷか】
紺碧の海の中
ワタシは怖いもの見たさに浮き上がる。
水面を漂う泡の粒は群れを成し
波間に ゆらゆら揺れている。
ワタシの頭上で形成されてゆく儚き銀河は
あいも変わらず美しい。
ぷかぷか
ぷかぷか
『私』は何故 あなた達になれないのだろう。
手を伸ばすことすら許されず
唇を結び、見上げる事しか出来ない。
綺麗だなぁ、眩しいなあ。
…….ミチャダメダヨ
長い後ろ髪を 誰かが強く引っ張った。
ワタシは目蓋を閉じて
再び底へと堕ちてゆく。
ぷかぷか
ぷかぷか
浮かび上がってゆく 夢をみながら。
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