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娘とのごっこあそび、しんどいっス。な件
娘とのごっこあそびが非常にしんどい。
もうすぐ3歳になる娘はさいきん何かとごっこあそびをしたがる。アイスクリーム屋さんごっこ。ケーキ屋さんごっこ。おかあさんごっこ。お店屋さんごっこ。保育園ごっことか。とにかくなんでもいいから、ごっこがしたいらしい。
レストランごっこでは、ハンバーグとかアイスとかを皿に山盛りに盛り、
私にそれを食べろと持ってくる。
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お客さん役の私は
『わぁ〜〜〜とっても美味しそう!!いっただっきま〜す!』
などと言ったり
『とってもおいしい!!おかわりください!』
と食レポ並みのオーバーリアクションをせねばならず、いい加減にやるとすぐに怒られる。
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ぼーっとしていたり、眠いなァなんてウトウトなんてしていると本気で怒られるため、真剣にやらなければいけない。
娘の役はだいたいプリンセスか、まほうつかいなどの花形で、わたしの方はおじいさんとか家来とか馬役を、大体1人で何役もこなさなければいけない。
『おかえりなさいませ』
と言ってみたり、
『ヒヒーン』とか言いながら、馬になり、娘を背中にのせて家中をうろうろしなければいけない。馬役になると目線がかなり低くなり、家中のホコリがたまっている箇所などを発見し、あーー、ここもあそこも掃除機をかけないとなァなどと思うのだが、
すぐまた『ヒヒーン』とか言わなければいけない。馬に集中しなければならないのだ。
そして、プリンセスはすごいとか、可愛いとか、ほめると娘は満面の笑みで喜ぶため、いつもプリンセスをたたえる馬になるのである。
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そのうち飽きて今度はケーキ屋さんごっことかになり
『いちごケーキありますかっていって』
と、セリフ指導や、こんなかんじでやってほしいという演技指導らしきものまで入るため、なかなかキツく、時には逃げ出したくなる。
こんなことをやるくらいなら、リアル野菜を切っている方がまだマシである。
そうだよ。ままごとなんてやってる場合じゃない。
こちとらリアル料理を作らなきゃなんない時間ではないか。
時計をチラチラみながら、抜け出すタイミングを狙ってみる。
♦︎
そのうち『トイレにいってくるね』などと言い、なんとなく戻ってからもスゥゥゥ〜っと消え去ろうとすると、
『まま、つづき!』
とすぐさま言われる。
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めざとい。さすが女子だ。
こんなに小さいのに、私がそっとごっこ遊びからフェードアウトしそうな雰囲気を見抜くなんて。恐ろしい。こわい。
夕方くらいまでがんばってやっていると、
フラフラしてくるし眠い。
娘はぜんぜん昼寝をしてくれず、
いつのまにか、遊びは、メルちゃんとボロボロのうさぎのぬいぐるみを使ったお医者さんごっこになっており、
わたしは患者役のフリをしながら、横になって半分寝ていた。
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『まま、そろそろごはん作らないとなぁ』
とか言ってみても
『ぜんぜんおなかすいてない』
と言われたりする。
長いし、しぶといのだ。
ごっこあそびは、もう忍耐力を鍛える忍耐トレーニングにしか思えない。
♦︎
そのうち小学校3年生の次男が帰ってきた。
救世主だ。救世主が現れました!
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私は
『ごはん作らないといけないからさ、ちょっと遊んであげてくれる?』
と、すがる気持ちを隠しながら冷静ぶって言い、次男にむすめをたくした。
『うんいいよー!』
と次男が快く引きうけてくれたので、やっと馬役から解放されてほんとうにホッとした。
♦︎
野菜をザクザク切りながら、
交代した次男と娘のあそびを見守っていると、次男はなかなか娘の相手がうまい。
お店屋さんだから、帽子をかぶろう!と2人で帽子をかぶり、
野菜とかケーキだけじゃなくて、お人形とかフィギアとか、なんでも並べている。
買い物袋も持って、おもちゃのおかねも使って盛大にやっている。
娘は私とやっている時よりとっても嬉しそうだし、生き生きしているではないか。
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こうしたらいんじゃない?
と、2人でアイデアを出し合い、遊びがどんどん展開している感じも、楽しそうだったし、空想と現実を自由自在に行ったり来たりしていて、
子どもってすごいなァ。
と野菜を切りながら感心していた。
何かの本で読んだが、
子どもが好きなこと
と
自分(お母さん)が好きなこと
の交差することを一緒にやるのがお互いたのしくあそべて、いいらしい。
アレ?ごっこあそびはぜんぜん交差していないんだった。本に書いてあったのに今まで忘れてたよ。トホホ
私は娘から
『ままもやってーーー!』
と言われないように、気配を消し、コソコソ料理を作りながら
やはり子どもは子どもと遊ぶのがいちばんいいよなァなんて思っていた。
おしまい
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