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集中力を鍛える

この記事は、インナーゲームをベースに集中力を鍛える方法をお伝えします。

集中力とは、ひとつの事から意識がそれないようにし続ける力ではなく、意識がそれたことに気付き、また元の対象に戻る力です。

ここが凄く大事です。

「元の対象に戻る力」です。


集中力は一点集中するものではない

集中について、教えて貰ったことがないので、頑張って集中し続ける力だと思っていました。
ただ、そうやって頑張った集中で続いたことがあったでしょうか?

むしろ集中できる時は、興味があること、より詳しく知りたいこと、楽しいこと、こういった時ではないでしょうか?

面白い動画や、気になる記事、テレビ・スマホ・PCで見れる動画や文章は、「ついつい」見てしまいます。
その時は、集中できているはずです。
いや、むしろそのときほど、集中しなくちゃ!といった気持ちなんてないのに、集中できています。

つまり集中とは、頑張って集中しようと思うほど集中できないものなのです。


面白くないことでも集中したい

やりたくない仕事、面白くない勉強、嫌いな人との会話、集中が必要だと思う時は、必要だと分かっているけどやりたくないことでしょう。

まず、忘れていけないのは、頑張って集中してはいけないということです。

気合を入れないと集中できないものには、それだけで「心理的にやりたくないこと」というイメージができます。
やりたくないから、頑張らなくちゃいけない。という暗示をかけています。


集中の感覚をみにつける

思い出して下さい。
集中したいと思っていなくても、ついつい見てしまった。という経験があると思います。

好きな漫画、好きなテレビ、好きな動画、これらを見ている時は、けっして頑張っていないはずです。

必要なことに集中するには、まずこの感覚でのぞんでください。

頑張って集中しようとしていたでしょうか?
集中するために力を入れていたでしょうか?
意識がそれないように頑張っていたでしょうか?


自分に言い聞かせるのは逆効果

これは大事なことだから集中しないと。
なぜ大事なのか理由を考える。
やらなかったときの最悪の状況を想像する。

こうしたことは、集中するのを妨害します。
集中しなくちゃいけないと気合が入るからです。

あくまで必要なことに集中する時も、好きなことに集中する時も同じでなければなりません。

頑張って集中しようとしたときほど、頭には残っていないのではないでしょうか?
むしろ集中しようとしていないにも関わらず、好きな事だとダラダラ見ていても印象に残っているはずです。

それは、好きなことだから…とも言えますが、集中している「状態」は同じです。
そして、好きな事でなくても、その状態は作れます。


大事なときほど頑張らない

集中の感覚をみにつけるには、集中している時と、集中できていない時の違いを感じる事です。

集中しようと頑張っていないか?
意識しようと力が入っていないか?
気合をいれていないか?

緊張したり、大事な場面ほど、集中しなくちゃと頑張ってしまいます。
これは何度も言いますが、集中を妨害します。

集中が必要なときほど、いつもの感覚を思い出すのが大事です。
頑張りすぎず、自分に言い聞かせず、淡々と感覚を思い出す。


注意を向ける

私たちが、集中するのにできるのは注意を向ける事だけです。

集中の感覚を身につけ、注意がそれたら、また元の対象に注意を向ける。
集中とは本来これだけしかやっちゃいけないんです。

注意がそれたら戻る、注意がそれたら戻る。

間違っちゃいけないのは、注意がそれないように頑張るではないんです。
それないように頑張るのは力の入れすぎで、集中もできないし、周りの雑音が気になり、すごく疲れます。
それは、正しい集中ではありません。


集中のゴール

思い出して下さい。
あくまで集中は、「ついつい」気づいたら見ちゃってた…、そのときの感覚です。それがゴールです。

それは、集中しようと思ってないし、気合を入れてないし、自分に集中しろと言い聞かせてもいないはずです。

そして私たちにできるのは、見たい動画を探したり、読みたいものを探すときのように、注意の対象を選択するだけです。
もちろん、やりたくないことだと、注意がよくそれます。
いろいろな雑念も浮かびます。

そのときに注意をグーっと向けるんじゃなくて、注意がそれたからまた戻そう、ぐらいのそっとした力加減だけでいいんです。
力が入ると集中できません。


いつでも集中するために

必要なのは、集中しちゃっている時の感覚です。

集中の本を読んでも、精神を鍛えても、瞑想しても集中力は身に付きません。
集中のゴールはスタート地点にありました。

好きなものだとついつい見ちゃう。
これです。

それは好きだから自然と身についた能力です。
それを他にも生かせばいいんです。

この方法だと嫌な事でも頑張らなくていいので、ハードルがかなり下がります。
でも、やっぱり大事なのは、「自分がやりたいことなのか?」です。

あくまで、集中力は鍛えられても、何に注意を向けるのかは自分次第です。
嫌なことは、楽でもやりたくない。
必要かどうかは、頭で分かっていても心は理解できません。

心は、やりたいかどうか。楽しいかどうかでしか動けません。
物事の取り組み方や、それに対する姿勢・思い、そういったことを改めて考えてみてはどうでしょうか?
これは自分に必要なんだ!という自己暗示は、どれだけ唱えても心に届きません。

どれだけ自分を言い聞かせても、心はちゃんと本音を分かっています。
時には、やりたくなこと、苦手なことだと素直に認める事も必要になります。

本当はどうなのかは自分にしか分かりません。
そして、自分の心が分かっていることを、頭でも理解が必要になります。
それは、やりたくないからそれに従おう、というのも違います。

やりたくない、でも必要だとも思っている。
その素直な気持ちをすべて理解するということです。

集中する方法は教えられても、選択はあくまであなた次第です。

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