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「投資の神様」ウォーレン・バフェットを紹介

数いる投資の著名人の中で、1番有名といっても過言ではない人物、ウォーレン・バフェット氏。
少しでも経済や資産運用に興味のある方は聞いたことがある名前だろう。
米オマハに本社を置く投資会社、バークシャー・ハザウェイを率いる「オマハの賢人」を紹介していく。

どれだけすごい人なの??

バフェット氏がその凄みを見せつけた場面は
リーマンショック時だ。相場環境が大崩壊している真っ只中に
「Buy American.I am(米国株式を買おう、私は買っている)」という名言を残した。
そして
「株を買う理由は簡単だ。市場が貪欲になった時には警戒し、恐怖心が蔓延した時は投資のチャンスであるからだ」と述べた。
そんなの当たり前じゃん。
と思う人はいるだろうが、新型コロナウイルス感染拡大で3月末の相場が大暴落を繰り返していた日々を思い返してみてほしい。
仮に自分がコロナ前から株式保有していたとしたら、あの状況でさらに株式を買えるだろうか
まさに「言うは易し、行うは難し」だ。

その後の米国株式市場のダウ平均株価は2009年3月6,469ドルの安値から
今年の2月29,568ドルの高値まで4.6倍。
もちろんバークシャー・ハザウェイの株価も
その間5.2倍まで成長した。

色々な株式投資の本やネットの情報を見ると
「安い時に株を買いましょう」と目にするのは
正に「投資の神様」バフェット氏の哲学に従っているのだ。

代表的な投資手法

基本的にはバフェット氏は長期保有戦略。
なので資産運用を目的とする個人投資家も
彼の投資手法に従うことがオススメされる。
そんなバフェット氏が個人投資家に対しては
「プロではない投資家の目的はパフォーマンスの良い銘柄を選ぶことではなく、その様な事を実行するのは難しい。むしろ大切な目的は、うまくいきそうなビジネスに横断的に投資すること。S&P500に連動する低コストのインデックスファンドに投資することによりこの目的は達成できるだろう。」としている。

バフェット氏が実際にどんな銘柄を選定しているのか、大きく2つの投資手法がある。

①ブランド力を持ち、海外で事業展開できる米企業。
②企業財務を徹底的に調べ上げ、割安銘柄を買い、値上がり後に売却するバリュー投資。

元々バフェット氏は、
ベンジャミン・グレアム氏の「賢明なる投資家」を愛読した。
その内容は
利益が安定し、PERが低く、ほぼ負債がない企業にこそ投資すべきであるとバリュー投資の効用を説いている。

※ PER(株価収益率)とは、
「会社の利益と株価の関係」を表し、割安性を測る。時価総額÷純利益で求める。
PERが「10倍」であれば、純利益の10倍まで買われ、投資資金の回収まで10年かかる。
一般的には株価が下がれば、PERも下落。
純利益の視点から見ると、純利益が前年より増えれば、PERを下げる要因となる。

補足として

バリュー投資家の同氏が用いる、

「バフェット指数」を紹介。

株価の割安・割高を判断する指標。
計算式は「当該国の株式時価総額÷当該国の名目GDP×100」
バフェット指標が100を超えると割高とされ、株価が急落する可能性があると見られている。

今の投資スタンス

基本的には米国株式に対する見通しは不変。
しかし、以前の記事
バフェットに見放された航空株。ボーイングはどうなる!??でも述べた通り、
直近の決算では大きく損失を出し「新型コロナウイルスの世界的なパンデミックにより、航空事業は根本的に変容した。これは私のミスだ」と認め65億ドル相当の株式を売却した。

バークシャー・ハザウェイの手元資金も
1,370億ドルと過去最高に積み上がっており、バフェット指数も割高とされる100を超えることから、現時点で買いに入るタイミングと見做していない。

市場は活気を取り戻してきたものの、
まだまだ相場の不透明が残る。
買いのタイミングを迷っている時は、
「投資の神様」の動向を伺ってみるのも1つの得策になるのかもしれない。


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