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初めての友だち 鹿児島さんのこと

ちょうど5年前の5月にわたしは盛岡に住み始めて
ちょうど5年前の5月に東北で初めての友だちができたことを
ふと思い出しました

東北で迎える初めてのゴールデンウィーク、実家に帰省するために
はやぶさに乗っていたのだけど、
何かの原因で5時間も新幹線がとまってしまったことがあって
(停電とかだったかな…)

それで、本来であれば停車するはずのない一関駅で
停まった新幹線の中で、たまたま隣に座っていたのが鹿児島さんだでした

鹿児島さん 「ほんっと、動きませんね」
わたし   「そうですねぇ」
というような会話をして、そこからおしゃべりが始まったのでした


◇◆◇◆◇
ところでわたしは、知らない人に話しかけられがちで、
老若男女、国籍問わず、いろんな人によく話しかけられるんです

ランニングしていたらおばあさんに
「あなた携帯持ってるの?タクシー呼んで」って頼まれたり
(お礼に電話代として100円もらった。電話はフリーダイヤルだったから、と断ったけど、受け取らないとおばあちゃんは許してくれなかった)
外国人の方に道をきかれることも多いし、
お惣菜屋さんでエビカツについて、それが何なのか説明を求められたり
(私は店員さんではないし、英語もたいして話せない)

結構、自分のこの能力は気に入っている…
◇◆◇◆◇


鹿児島さんはちょうど母と同じぐらいの年齢で
わたしは鹿児島さんの娘さんと同じぐらいの年齢で
お互いのことをいろいろ話して、
一向に動く様子のない新幹線の中の時間を楽しく過ごしました

新幹線が動き始めてもおしゃべりは止まらなくて、
お互いの名前と住所(鹿児島さんは携帯を持たない派)を交換して
楽しい旅になりましたね、ありがとう、と言い合って別れました

そのあと、何通かお手紙をやり取りして、
たまたまわたしが担当していた客先と
鹿児島さんのお宅が近かったこともあって
お宅にお邪魔したこともありました

電話番号もメールも知らずに、お手紙で連絡もせずに、
いてもいなくても、ご挨拶だけ…と急にフラッと訪れた私を快く
出迎えてくださって、
お昼ご飯までご一緒させてもらったな、あの時…

それから、年1回の年賀状をやり取りするお友だちになって

わたしは、この4月に、
鹿児島さんに挨拶せずに東北を離れてしまいました

ご挨拶したいな、と頭の片隅に思いながらも
それ以外のことに気を取られて、挨拶しないまま

あの5年前の新幹線の中、
当時の私は身の回りの環境が一変して
自分では気づいていなかったけど、けっこう参っていて、
あの時、鹿児島さんとのたわいもないけれど
温かい会話にとっても救われたんだった

お互い知らなくてしがらみもないからこそ話せることもあって

とっても救われたんだった

この連休の間に、お手紙を書こうと思います
いま、思い出してよかった


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