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陶芸家、華道家、画家、彫刻家、わたし

12月1日(土)19:00-22:30に、下北沢にある『BOOKSHOP TRAVELLER』にて【本屋の未来を語らない】というイベントを開催します。
本や本屋に関わる2人のトークライブ、パフォーマンスや展示など、普段とは一味違う知的で不思議な本屋さんが表れます。
この連載ではトークライブに出る木村と、パフォーマンスで出演する國立、日菜子の3人がインタビューのような、雑談のような、お互いの人柄を知っていく様子をまとめました。
初回:感情を溜めておくために、パッと線を引くみたいに言葉を置くんです。
前回:私の才能が「それはつまらないよ」って語りかけてくる

マンガは読んじゃダメだけど、描くのはよかった

木村:そう考えるとリアリストなところもあるんだろうね。

日菜子:そうなんですかねぇ。

木村:なんか人によっては本当にする気はないけど、やる気があるよって言ってる人もいるじゃない。口ではやるって言ってるけど、実際には特に何をする気もないようなこと。笑

國立:あはは、うん。笑

日菜子:私の場合、好きなことがあって、環境的にやれる事があって、じゃあ、どうしたらできるだろうって考える。だからできたらいいなから始まってるんじゃなくて、出来るにはどうしたらいいだろうから考えてるんだよね。だからやることが前提で考えてるっていうか。

國立:そういう意味では恵まれてるかもね。鍛錬する時間がもらえたっていうのがあるからさ。

木村:あー、そうか、そうだね。

國立:そういうのができる時間も場所もあったから。

日菜子:私おじいちゃんが陶芸家で、おばあちゃんが華道家で、お母さんが画家なんですよ。

木村:そうなの!?芸術一家じゃん!

日菜子:もう片方のおばあちゃんも昔彫刻やってて。だからちっちゃい頃から絵の具とか触れられたし。環境はすごくあって。ただ、ゲームは禁止だったし、あとはマンガも禁止だった。
でもやりたい事に関しては基本的にやらせてくれたかな。だから私はマンガを読まないんだけど、マンガ描いてて。買って読むのはダメだけど、自分では描いていいっていう。笑 。小学生くらいの時の話ね。

木村:えーー、なにそれ、すごいね!!読むと描くとじゃ難易度だいぶ違わない?

日菜子:例えばなんか、一冊何かで持ってたのかな?そこに書いてる絵を見てお母さんに「こういう絵描きたいんだけど」って言ったら、お母さんが水彩画でどうやって書いたら良いか教えてくれたっていうのは、すごい覚えてます。

木村:へええ、すごいなぁ。

日菜子:本当にいろんなものもらってたんですよ、親から。彫刻したいって言えば彫刻刀もあったし、絵の具もあったし、パソコンで絵を描きたいって言えばパソコンもあったし。ペンタブが欲しいって言ったら誕生日に買ってくれたり。だからやりたいことに関しては、一通りやりました。編み物とかも。

木村:なんかそういう、小さい頃から周りにいろんなプロフェッショナルがいてさ。それを並列の関係と言うか。あれもいいし、これもいい!みたいなのを感じながら生きてたんだろうね。

國立:自分の中に取り入れてるよね。

木村:そういう経験が自分の中で「複数のものを同時に取り扱う」っていうのにつながってるかもね。

日菜子:それはきっとあるかも。今気が付いたけど。

國立:私も親はすごいお金かけてくれたけど、日菜子さんほど家族でアートを直接教えてもらう機会はなかったかな。母は日本画を大学時代専攻したり、日本舞踊の師範ではあったんだけれど。

木村:うんうん。

國立:むしろ私の母親は何も言わないタイプで、教えてって言っても教えてくれなかった。でもそれは私を型にはめたくない、のびのびしてもらいたいって願いがあって見守っててくれた感じ。そこは多分、日菜子さんとは違うところ。

木村:あー、なるほどなぁ。

國立:自分は自分のやりたいことと向き合うしかないっていう。私は小学生のころ折り紙とか好きで、よくやってたんです。図書館で工作本?すっごい分厚いやつ借りてきて片っ端から作ってみる、みたいな。

日菜子:図書館を利用するっていうところから、もう凄いなって思う。行くのがめんどくさくて、数える程しか行った事ないよ。

國立:図書館が一番静かだった。大人の目があるけれども、干渉してこないから守られてる感覚があって。あと、教室ってうるさいじゃないですか(苦笑)

木村:なるほど!笑

國立:教室って他の子に妨害されるんです‥。何かと構われちゃったり、壊されちゃったり。好きな物を上手く共有できたらよかったんだけれど、不器用だったから伝えられなくて。
図書館に居た割に、あんまり「文字を読む」が得意じゃなかったけどね。図で理解したり、人の話を聞いたりとかで覚えてたから。向き合う時間が欲しくて図書室にいた。

木村:うーん、なるほどなぁ。

日菜子:へええー!

國立:前に図書室で借りた本昔記録が全部出てきたことがあって、何を読んでたんだろうと思ったら、折り紙の本とか、図工の本とか。なんかそういうのばっかりで、物語とか全然読んでなくてさ。笑

日菜子:そうだったんだ、物語派かと思ってた。


【音読を聞いただけで、教科書1冊暗唱できたんです】
につづきます


お知らせ
12月1日(土)19:00-22:30に、下北沢にある『BOOKSHOP LOVER』にて【本屋の未来を語らない】というイベントを開催します。

詳細はこちらのイベントページへ

イベント名【本屋の未来を語らない】

▶概要
どんな未来になるか語っても、予測することはできません。どんな未来を作りたいか考えて、そのために行動する。
本屋さんの未来は自分たちで作ることができます。トークライブやパフォーマンスや展示など、普段とは違った本屋さんを作るイベントです。

▶日時
12月1日(土)19:00-22:30

▶タイムテーブル
19:00open
19:30start
19:30-20:00 第1部トークセッション
20:00-20:10 休憩/交流
20:10-20:50 第2部 パフォーマンス
20:50-21:05 休憩/交流
21:05-21:45 第3部 パフォーマンス
21:45-22:00 休憩/交流
22:00-22:15 第4部 パフォーマンス
22:30-23:00 交流
22:30 close

※途中参加・途中退出可能です。
※タイムテーブルは当日変更になる可能性があります。

▶内容
1.トークセッション
BOOKSHOP LOVER 和氣さん×korekore木村さん

2.パフォーマンス
イベントページ内で随時告知していきます。

3.展示
イベントページ内で随時告知していきます。

▶参加費
一律3,000円(1ドリンク付き)
パフォーマンス参加、展示参加、一般参加全て一律料金になります。

▶会場
BOOKSHOP TRAVELLER

▶住所
東京都世田谷区北沢2-26-7アパートメントストア1F

▶参加募集
(1)パフォーマンス出演
1組あたり最大10分になります。
参加費は参加人数×3,000円が必要になります。機材はスピーカーのみご利用頂けます。

(2)展示
絵画、写真、イラストなどジャンル、テーマを問わず募集しています。
出展スペースは90cm×90cm目安、点数はスペースに収まれば何点でも大丈夫です。
販売可能、販売手数料なしになります。
展示に必要な機材(釘、金槌など)は各自持参でお願いしています。
細い釘、虫ピン、押しピンは使用可能です。(太い釘は使用できません。)

▶ポスターデザイン
大鐘ハル(HRQ RECORDS)
https://twitter.com/haru9pic

▶主催
劃桜堂(かくおうどう)

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