輝き人! NO.6 吉田まりみ / Marimi Yoshida

”学業との両立をやめて、アイドルだけに専念しようと思いませんか?”
―”どっちかだけだと物足りなくなっちゃいます。”
そんなことを帰り際に語ってくれた。
‘リケジョ’であり、“アイドル”。
そんな彼女を応援する人もいれば、批判をする人もいる。
でも、そんなのに負けてられない。
“もっと頑張らなきゃ!”
“多くの人に応援してほしい。でも、まずは私が応援してもらえるアイドルになります!”
見た目の穏やかな感じとは裏腹に、揺るぎない固い信念を持って、今日も彼女は走り続ける。
今回は輝き人!として、
アイドルの吉田まりみさんを紹介します。

―PROFILE―
吉田まりみ
Yoshida Marimi
1993年1月10日生まれ。埼玉県出身。B型。
アイドル ╱ 大学4年生。
愛称:まりみる。大学入学後から読者モデルやコンパニオンとして活躍し、大学3年生の冬から本格的に芸能活動を開始。
アイドルとして幅広く活動を行うも、先日は舞台にも挑戦するなど多才ぶりを発揮している。

interview

―まず初めに簡単な自己紹介をお願いします。
吉田:“薬学生アイドル”として活動しています吉田まりみです。趣味はフルート、フットサル、マラソンです。特技としては、高校生まで器械体操をやっていたこともあって、バク転が出来ます。ちなみに、薬膳コーディネーターの資格を持っています。
―主なアイドルとしての活動は何ですか?
吉田:撮影会がメインになります。あとは、ニコ生の番組の一つである『グラ☆スタ!バンバン』やトークライブ、SHOWROOMなどです。
―活動場所はどちらですか?
吉田:主に秋葉原で活動しています。スタジオが多いためですかね。
―秋葉原というとアイドルの聖地ですよね。
そうなると、敵も多くなるんじゃないですか?
吉田:地下アイドルとかも沢山いたりして、私と同じ“アイドル”をやっている方は多いですね。なんで秋葉原かと言うと、特に理由も無く、なんとな~くの感じで飛び込んでしまいました。(笑)
―アイドルとして、応援している方々に何を届けたいですか?
吉田:まずは癒しを与えたいです。見ている方が楽しんで下されば、それが一番です。
次に、“こんな普通の子でもアイドルになれる”っていうことを発信していきたいです。アイドルに憧れている若い子たちの励みになれたら嬉しいです。アイドルに関わらずとも、一歩踏み出したいんだけど踏み出せていない人に勇気を与えることができればなって思っています。
―そもそも、アイドル活動をするようになったきっかけは何だったのですか?
吉田:大学に入ってからしばらくは、読者モデルやコンパニオンをやっていました。その当時、出会った方の中にアイドルとして活動している方がいて、とてもキラキラしている印象を受けました。第一に、その方の姿に憧れたことがきっかけです。加えて、“私がここにいる”っていう主張をするためですかね。
―アイドル以外にも今流行りの“リケジョ”としての顔も持つ吉田さんですが、どんな日常を送っていますか?
吉田:大学では薬学部に籍をおいており、平日は基本的に授業が1~4限まであります。
午後は大体が実習です。そして週末はと言うと、お仕事です。(笑)
そんな感じで、結構忙しい日々を送っています。(笑)
でも、楽しいです。お友達に関しては、ありがたいことに、芸能界・学校共に多くて、いろんな方にお世話になっています。
―そんなお忙しい吉田さんですが、オンとオフの切り替えはどうしていますか?
吉田:私にとっては、学校がオフです。そんなこと言ったら、先生に怒られちゃいますね。(笑)お仕事では、身だしなみをバッチリしていますが、学校にはノーメイクで行きますし、ヒールも履かないです。

―吉田さんのチャームポイントを教えてください。
吉田:見た目は、ふわふわしていて癒し系であるとか言われます。でも、実際に話してみると「考えていることはしっかりしているね」って見直されちゃいます。(笑)
あとは、怖いもの知らずです。何事にも挑戦するようにしています。何かを恐れていたら、何も出来ないと思っていますから。
―“私だけの世界観”というものはありますか?
吉田:どんなことでも楽しむようにしています。常にできるだけ相手の良い所をたくさん見つけて、その人との時間を楽しむようにしています。そして、相手が喜んでくれれば、自然と私も嬉しくなります。
―他の誰にも負けない強みは何ですか?
吉田:それは自分でもよく分かっていません。(笑)自分のノートに将来の夢など書いて、時折今の自分が将来の目標に向かってずれていないかを確認するといった自己分析を行っているのですが、それでも自分のことが全然分かっていません。(笑)
私よりも可愛い子やスタイルの良い子はたくさんいます。でも、こうして今も変わらずにアイドルとしてやって行けているからには何かしらの理由があると思っています。
強いて思いつくとするなら、続ける力ですかね。「継続は力なり」じゃないですけど。あとは、信念を曲げない強さだと思います。
―これまでの人生を振り返って、今迄で一番辛かった経験は何だと思いますか?
吉田:大した理由は無いのに、昔はずっと死のうと思っていました。すごくネガティブな自分がいたんです。今思えばいじめではないのに、当時はいじめられているとか思っちゃったりしていました。その時は、本当に地獄でしたね。でも、アイドル活動を始めて誰かに見てもらえる存在になって、私を見てくれている人がいるって思えるようになったことで、だいぶ自分というものが変われた気がします。
―“今は無きあの頃”というのはありますか?
吉田:どんなことも客観視するようになってしまったことですかね。
そのために、ディズニーとかに遊びに行っても、後先考えずに楽しむことが減りました。楽しめない理由が、ディズニーが夢の国という作り物の世界だと分かっているからなのか、それとも、はしゃぎ過ぎると疲れてしまうと分かっているせいなのか分からないですが・・・。

―仕事上での悩みは何ですか?
吉田:アイドルならではの規制に対してやりきれない思いをすることはあります。
たとえば、多くの方がSNSを通じてメッセージをくださるのですが、読むことはできても返すことが出来ない場合があります。そんな時は申し訳ない気持ちでいっぱいです。
でも、アイドルとしてやっていくからには仕方のないことだとも思っています。そういう部分も全部受け入れて、アイドルとしての道を選んだつもりです。その分、普段のお仕事で何か与えることが出来ればなって思っています。
―お仕事を通して得たものを教えてください。
吉田:なによりファンの方だと思います。加えて、たくさんの方にご支援頂くなかで、“ファンの方と一緒になにかを作り上げていきたい”と思いリーダー精神も生まれました。
あとは、明るくポジティブになれたと思います。かつては、暗くてネガティブな私でしたが、皆さんに応援されていくうちに、頑張らなくちゃって思うようになって、自然と前向きに生きていくことが出来るようになりました。
―今の自分に足りないものは何だと思いますか?
吉田:一番に思うのは能力です。能力を作り上げているものは努力だと思うので、もっと努力をして行かないといけないですね。学力も上げていきたいですし、ファンの人数ももっと増やしていく必要があると思っています。
―平日は学校に通われ、週末はお仕事をされているということで、かなりハードにやられていると思いますが、それでも努力が足りませんか?
吉田:後で振り返ってみると、結構ダメな部分が発見できるので、もっと頑張らなきゃいけませんね。
―尊敬している方はいますか?
吉田:はい、います。両親です。薬学部に通いながらもアイドルとして活動している私のことをいつも応援してくれています。もし、私だったら、どっちかにするように言ってしまうと思うんです。二足の草鞋を履いている私に対して、その両方での可能性を信じ、温かく見守るってなかなか出来ることではないですよね?そして、尊敬する一方で感謝もしています。母に関しては自分を産んでくれた存在でもありますし、なにより自分が今こうしていられるのはひとえに両親のおかげです。
―吉田さんなりの落ち込んだ時の克服方法を教えてください。
どうして悩んでいるかやどうしたら解決できるのかをノートに書きます。そうすると、心の整理ができて、気持ちが晴れるんです。

―将来の夢をお聞かせください。
吉田:薬剤師をやりつつも、タレント活動もしていくことです。
―女優業に挑戦されるつもりは無いのですか?
吉田:やりたいとは思っているのですが、今は学校もあって、時間的に厳しいというのが本音です。女優よりかはタレントの方が、今の私の生活スタイルに無理がないのかなって思いますね。将来にお預けといった感じです。
―これからますます飛躍していく吉田さんの将来の姿が楽しみなところです。
それでは、最後に読者の方にメッセージをお願いします。
吉田:こんなちっぽけな私を見て下さり、ありがとうございます。これからもっと頑張っていくので、応援宜しくお願いします。
学生の皆さんは、今やれることは“今”という時間にしかないものだと思うので、今しかないことをやって下さい。今を大切にできなかったら、未来も大切にできないです。その時々を大切にして、生きていってください。
本日はお忙しい中ありがとうございました。
―こちらこそ、ありがとうございました。
注釈:リケジョ・・・理系女子の略称。
編集後記:皆さんはいつ死んでも後悔のない人生を歩めていますか?将来のためとか、理由は特に分からないけどやらなくてはいけないことで時間を浪費していませんか?確かにそれらも大事だと思いますが、一度きりの人生思いっきり楽しんではいかがでしょうか?大学のうちにしかできないことが沢山あると思います。

取材:梶裕太 編集 高橋祐貴

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