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さくらももこ先生

わたしももれなく、さくらももこさんの作品が大好きでした。

なかでもさくらももこさんの作品で強く記憶に残っているのは、
ちびまる子ちゃん12巻のまるちゃんとコジコジが未のさくらももこに会いにくるというお話。

コジコジが「おかあさんになるってどういうかんじ?子供のために人生ささげるって感じ?」質問するんだけど、

息子さんを抱いたももこさんが
「冗談じゃないよ。わたしの人生はわたしのものだよ。この子の人生とは別モノだよ。この子の人生とは別モノだからね。でも仲良くしていきたいね。」

というシーン。
まるちゃんも「そうそう。仲良くするのが一番だよ。」と同調している。

当時小学生だったわたしでもほっこりしたのを覚えています。

そして、大人になって結婚して子どもをもってから再びこのシーンを見ると、子どものころとはまた違う視点で心にしみるものがあります。

わたし自身現在子育ての最中なのですが、子どもと向き合っていると、なにが正解なのか、とか、周りが見えないくらい考えてしまって、
いつのまにか頭が凝り固まってることがあって。

そういうときにふと、このシーンを見返すと、「もう少し、子ども自身に任せてみてもいいかな」という気持ちになって、少し軽くなるんです。
さくら先生が、子育てに煮詰まってる自分を「大丈夫だよ」って寄り添ってくれてるような気がして。

まるちゃんのぐうたらっぶりは、まさにわたしの理想のせいかつ。笑
口うるさいお母さんがいるのは、わたしも同じだったけど。。

さくらさんの書くどこかふわっとした文体は、
悩み事や重い気持ちを「まあいっか」と軽くしてくれました。

子どもの頃は「ちびまる子ちゃん」
大きくなってからは「もものかんづめ」
妊娠した時は「そういうふうにできている」。

ずっと私をはじめ、人々の生活に寄り添ってくれたさくらももこさん。たくさんたくさん、ありがとうございました。
ご冥福をお祈りいたします。


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