なぜ「婚活」するほど出会えなくなるの?
婚活ってそもそもどういうこと?
「婚活」という流行語は2008年に生まれました。
就職活動、つまり就職するための事前活動という言葉になぞらえて、
「婚活」=「結婚活動」=「結婚するための事前活動」
という意味として浸透しました。
でも、言葉だけが独り歩きして実際は「就職活動」と「恋愛活動」は公式こそ同じですが、全く共通点もない状態です
「就職活動」「就活」とは?
「就職活動」、つまり就職するための事前活動はどんなものがあるかを考えてみます。
①求人情報を集める
実際に求人情報誌を買ったり、サイトをみたり、知人に聞いたり、ハローワークにいったり、街中の張り紙などをチェックしたり、働きたい会社に直接聞いてみたりなど
②就職したい会社にアプローチする
履歴書を送ったり、直接連絡したり、具体的なアプローチをする。自分自身がどんな人物で、その会社で採用された際にはどのようなことができるか?どのようなことを頑張っていきたいか?
③企業が求める人物像になるための努力をする
必要な資格をとったり、勉強したり、身だしなみをその会社の業務にふさわしいように整えたり、会社の色に自分を合わせる努力をする
大きく分けてこの3工程があります
「婚活」「結婚活動」とは?
就職活動と照らし合わせてみます
①結婚相手候補の情報を集める(求人情報を集める)
②お付き合いしたい相手にアプローチする(就職したい会社にアプローチする)
この2点は、就職活動と同じですが、次の③の工程は、多くの場合婚活では省かれてしまっています。
③お相手に好かれるような自分になる努力をする(企業が求める人物像になるための努力をする)
恋は盲目というわけではないんでしょうが、就活にかけて婚活ということは理解してるはずなのに・・・。
実際に就活だったらあり得ないことが、婚活ではまかり通っている・・・。
具体的な実例で次で解説していきます。
「婚活」がうまくいくわけがない当たり前すぎる理由・・エピソード①就職活動編
現状の婚活を就職活動にあてはめて考えてみます
「就職活動編」
36歳の男性がいました。
今まで働いていた会社は給料も安く、長く勤めても昇給は期待できませんし、残業や休日出勤も多い。体力仕事なので50代を過ぎてきたときに体力的にその仕事を続けられるかの不安もあります。
現時点では仕事内容や職場の環境に不満はありませんが、将来を考えたときに不安を感じ、新しい仕事を探しました。
まず自分の希望条件を考えてみました
①土日どちらかは休みが欲しい
②せめて手取り30万円+ボーナス1か月分くらいは欲しい
③家から通いやすい近場がいい
そういった希望条件に当てはまるところを求人情報誌やハローワークで探してみるとなかなか全部そろったものは少なく、ちょっと条件がいいかなと思う物があっても、保有資格や経験など応募資格が必要だったりしました。
そんな中で応募する候補をA社に決めました。
決め手は、①保有資格がない僕では最初は給料は安いけど、入社後資格を取るサポートもあり、取得後は給料も上がるということで頑張れば希望条件に近い待遇を得られそうだと思い働きたいと思いました。
履歴書も、もちろん本当のことしか書きませんが丁寧に書き、やる気が伝わるように何度も書き直しました。
面接前日に床屋へ行き、スラックスをズボンプレッサーにかけ、ワイシャツのアイロンをかけ準備万端で面接に行きました
そして無事採用となりました。会社が期待してくれているように自分も慣れる様に頑張っていくつもりです。
これが就職活動のスタンダードな流れです。
「婚活」がうまくいくわけがない当たり前すぎる理由・・エピソード②恋愛活動・結婚活動編(成功する人)
うまくいく人の場合
36歳の男性がいました。
昔から仲の良かった友人はみんな結婚し家庭を持っています。
今年ついに弟まで結婚して、友人や身内の中で30過ぎて独身なのは自分だけになりました。
両親や自分の年齢を考えると、このまま独身だったら将来不安だなと思いました。
現時点で独身生活は不満はありませんが、将来を考えたときに不安を感じ、結婚したいなと考えました。
まず自分の希望条件を考えてみました
①30代の女性
②できれば子供のいない結婚歴のない女性がいい
③同じ町内のひとがいい
そういった希望条件に当てはまる女性がいないか、友人などに聞いてみたりしましたがやはり自分の周りには全くいないので、結婚相談所に入会して相談してみました。
そしてAさんとお見合いをすることになりました。
この女性は3歳の子供さんのいる母子家庭の女性で、男性の希望条件と違いますが、男性自身の現状と女性の希望条件のすり合わせをしていく中で、結婚歴がない子供もいない女性は僕のようなタイプは好みではないということを、相談所のアドバイザーに教えてもらいました。
また、男性は子どもが欲しいと思っていましたので、子供さんがいない独身の女性と結婚できたとしても子供をいつ授かるのかはわからないですし、妊娠期間はいろいろ回りも大変だと聞きました。
逆に、すでに子供さんがいる母子家庭の方と子供さんも含めて仲良くなって、もし家族になれればそれは幸せだなと思ったので、条件を変えました。
そして、見た目の印象も大事なので久しぶりに服を買いに行き、美容室にも行きました。
そしてお見合いをして、お相手も気に入ってくれて今度子供さんとも会います。
うまくパパになれるかわからないけど、今度会う時にプレゼントする絵本を買ったので読んであげたいとのことです
家族になれるよう頑張ろう
こういう流れで考えるからうまくいくわけです。
人生のパートナーとの出会いですから、本来であれば
①異性から客観的に見た、自身の男性としての恋愛市場での価値を知る
②自分が希望する相手が希望する男性になるよう努力する
③女性の好みだけで希望相手を選ぶのではなく、自分がどういう将来を歩んでいきたいか?そのためには、どんな女性とどのように暮らしていくことがいいのかをキチンと考えて、本当の意味で自分にふさわしい相手を求める
④お互いに必要とする者同士で出会う
⑤お互いに未来のために頑張るを続けていく
これが出会える流れです
「婚活」がうまくいくわけがない当たり前すぎる理由・・エピソード②恋愛活動・結婚活動編(失敗する人)
なんか周りも既婚者ばかりになってきたし、弟にも先を越されたので彼女欲しいなと思い、紹介人数の多い結婚相談所に登録して、他にもお見合いパーティにも参加してとにかくたくさんの出会い機会を作って、彼女をゲットしたいです。
「出会いの数を増やすこと」=「婚活」
というのが定着してしまっています。
例えば就職活動に置き換えれば非常識なことだと誰もがわかるはずです
例えばドラマを見て「弁護士」にあこがれを持ったAさん、資格はすぐにではなくてもまず見習いとして弁護士事務所で働く人も多いと知りました。
ハローワークでは、まず身だしなみもきちんとしなきゃいけないし、そういった職業に行く人のような経歴でもないので、今のままでは無理ですよと言われます
もし弁護士になりたいのであれば、そういう学校に行ってある程度のものを身に着けて応募するほうが可能性も高いとも言われます。
でも、ダメもとで応募はできますよね?と、電話帳を見て、県内の弁護士事務所に片っ端から履歴書を送ったとします。
自分磨きもせず、ひたすら履歴書を送るアプローチだけがんばる。
そんな就職活動する人はいないです。
だって無駄です。逆に、県内の弁護士に変な奴だということが広まり、今後の就職のチャンスもどんどんつぶれてしまいます。
でも、婚活だと、とにかく出会いの機会を増やすことだけがんばっている人多いんですよね
だからインチキな会社に騙されてしまいます。
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