正義の味方、ゴレンジャー

皆一度はご覧になったことがあるであろうゴレンジャー系の戦隊もの。
特に男の子は胸を熱くし、心から強くなりたい、弱いものを悪いものから守りたいという気持ちが芽生えさせた一つのきっかけであったのではなかろうか。

私もその一人である。

仲の良い仲間たちと、なんかよく分からんけど神様みたいなのに選ばれて、私が赤で、地球がピンチのときにかっこよく変身し、敵を倒してちやほやされる。そんなことを27歳まで考えていた。

しかし、最近気づいたのだ。正義の対局とは?
それは正義である。

悪は自分のことを悪とは思っていない。
つまり、戦隊ものは自分の信ずる正義VS正義の戦いなのである。そしてよく考えてほしい。ゴレンジャーは5人で(ときにはそれ以上で)一人の敵をボコスカするではないか。敵は一人である。ボスがきちんとこいつなら今のゴレンジャーを倒せるのではないかと、評価して選んでいるのである。そして、その評価はある程度的中している。だいたいレンジャーを毎回ピンチまで追い込むのである。恐ろしき采配である。
そもそも、民主主義の世の中ではあるが、一人をみんなでボコスカすることはいかがなものであろうか?
これはいじめの原理と同じではないか。人と違う、人と考えが違う、こいつの思っていることはみんなと違う、間違っている、だから倒していいのだ!みんなで倒そうぜ!これはいじめである。ゴレンジャーに関しては、さらにこの世から躊躇なく抹殺しているのでなおのことたちが悪い。
最近では、純粋な気持ちで戦隊ものを見れないのである。一人でゴレンジャーに挑む敵が、だれにも頼ることなく挑む敵が、自らの命を捨ててでも、己の信念に基づき、自分のボスに忠義を尽くし、ゴレンジャーに挑む敵が、そんな見た目も悪い敵が、
最近は愛しくて仕方がない。

何いってんだ俺・・・・笑

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