【①ソフビ当時物】本物と偽物の見極めポイント!「匂い」「キズ」「厚み」などと昭和レトロは奥が深い。
今回はソフビの話で2話に分けて話していきたいと思います。第一弾はソフビの本物と偽物を見ていき、偽物を見極めるポイントを話してきたいと思います。第二弾ではソフビならではの世界観だと思いますが、偽物とパチモノの定義を僕らなりの個人的な見解も含めて話していきたいと思います。
今回はソフビ人形ということなんですが、非常に難しいですね。その難しさや、ややこしさという部分をできる限りわかりやすくまとめていきたいと思います。
今回の当時物と偽物を見比べていくポイントは、
1、匂い 2、キズ 3、厚みと重さ
この3つに絞って見ていき、見比べて検証していきたいと思います。
今回の題材は、まずは当時物の本物はブルマァクの「ガラン」ですね!そしてそのガランと見比べる偽物は、こちらの3体!「タイガン」「キングワンダー」「ビックアイ」になります。同じものは揃えることができなかったんですが、当時物と当時物をにせて作られた贋作の見比べる要素は何個かありますので、そちらを見比べていきたいと思います。
(※右からガラン・タイガン・キングワンダー・ビッグアイ)
ではまずは、
1、匂い
まず匂いを見比べて検証するために、紙袋とドライヤーを用意します。温めて解体していき、匂いを閉じ込めて、その匂いの違いを嗅ぎ分けていきたいと思います。
当時物の本物の匂いは=石油の匂いが強いです。
現在のソフビ、現行物のソフビはビニール臭が強いですね。
そして偽物3体の匂いは=石油とビニールとが混じり合っているような匂いがします。
これは、憶測にはなりますが、現在作ったソフビを石油でグツグツ煮て石油の匂いをつけた物だと思います。煮るのが弱かったので、石油とビニールが混じった匂いがすると思います。そして、近年の復刻のような強いビニールの匂いはせず匂い自体は薄いです。これもおそらくですが、当時物に似せて石油で煮て匂いを付けたのが時間と共に薄くなったのではないかと思います。
本気で偽物を作ろうと思うともっと石油でグツグツになければ完全に石油は浸透しないので、石油の匂いが弱くなります。
ここも判断ポイントの一つにはなりますが、もっと煮たら石油の匂いは強く付くので、「匂いだけ」での見分けは難しい場合も中にはあります。
いずれにしても、今回の3体は頭を外して温めて当時物の強い匂い(石油の匂い)がしない時点で偽物です。
ポイント
→温めるとソフビが柔らかくなりますので実際にパーツを外して中身を見てみるのもいいかもしれませんね。当時物のソフビは古い物だと1966年(マルサンが生産を始めた年)今から60年近くたっているので内部にかびが生えていたり、ある程度使用されていたら関節部分などに泥や汚れがついていたり
ひびが入っていることもあると思います。
贋作は「外見」を似せて作られている事がほとんどなのでなかは基本的には綺麗だと思います。
昭和の臭いはなんというか柔らかな懐かしい匂いがあります。一方ニセモノは化学薬品特有の鼻につくいやな匂いが充満していますね。
2、キズ
ここは結構重要です!
3体ともそれらしいキズが付いてます。が、よーく見るとかなり不自然です。キズとして大きな色ハゲがあるにも関わらず、その大きな色ハゲの周りは綺麗です。3体とも目立つ色ハゲがありますが、その他の塗装自体は綺麗に残ってます。
キングワンダーに関しては、さらに黒の線の色移りがありますが色が全部一緒です。キズにしても、黒い色写りにしても、意図的に付けた可能性が非常に高いです。意図的につけたと思える不自然さがあるということですね。
ポイント
→なんていうか綺麗に傷がつけられているって感じなんですよね。ナチュラルに履き続けて膝が破れたジーンズとダメージ加工をして作られた物の違いみたいな感じですかね。。。
あと先ほど話た分解して中身を確認してみればもし意図的に汚されているとしてもさすがに違和感があると思いますね。
3、厚み
ブルマァク後期のソフビは生地自体が薄い物が多いのですが、この偽物3体は逆に分厚く重いです。普通のソフビは130g程ですが、タイガンにいたっては測ったら195gありました。
偽物タイガン:195g
偽物キングワンダー:149g
偽物ビックアイ:174g
本物ガラン:146g
ちなみに色合いの話にもなってくると思いますが、基本的に色合いは個体差なので大きく関係ありません。
当時のおもちゃの量産は本当に適当で、パートの主婦が赤ちゃんをおんぶしながら塗装や組み立てをやったりした事もあるので個体差だらけです。
しかも1日のノルマの達成前に塗料が切れた場合、違う色で作って納品して、
それが30年後珍色として超プレミアなんて話もあります。なので、色合いでの判断はなかなか難しそうですね。
しかし、このガランの色味は年月が流れた色をしていて、他の偽物3体は色に経年変化の「味」は感じられないですね。これは完全に感覚ではありますが。。。
当時は沢山の下請け業者に依頼してつくられていましたから色の個体差は当然ありますよね。あとはこれは本物があって比較できるとわかりやすいんですが、贋作は本物から型をとって作られているので一回り小さかったりしますね。ドライヤーで温めて本体に贋作の手足のパーツはめるとスカスカだったりします。
当時物の本物自体が超レアなんですが、偽物(贋作)を本物だと思ってコレクションしてる人もかなりいるので、持っている方も本物だと思って買ってコレクションしてた可能性が高いです。 なので少しでも参考にしていただければと思います。
中には本物の「型」から抜かれた物もありますので、判断が非常に難しい物もたくさんあります。
今回お伝えした3体は悪意のある意図的な傷があるので明らかな贋作ですね。ソフビに関しては本当に奥が深いです。
そして奥が深いくて根強いファンがいるからこその面白さもあります。
それが、「偽物」と「パチモノ」です。
この「偽物」と「パチモノ」に関する価値観もソフビの世界観を語る上では外すことのできない話になります。なのでパチモノに関しては次回のブログで話していきたいと思います。
まとめ
1、匂い
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本物:当時物の匂い=石油の匂いが強い 昭和の匂い
本物:現行物の匂い=ビニール臭
偽物:当時物の匂い=石油とビニール 混じり合っている
石油でグツグツ煮る。そうすると
中にはもっと石油で煮ると当時物の匂いがする
偽物:現行物の匂い=ビニール臭
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2、キズ
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当時物は当然年代が立っているので自然な傷はある物。
偽物は刃物でわざとつけられたような傷になっている。
(傷の周りが割と綺麗だったりする)不自然ですね。
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3、厚み
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ブルマァク後期のソフビは生地自体が薄い物が多い。
偽物に関しては記事が分厚いことが多いので、
重さが通常の重さ前後よりも思いことがある。
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と言った感じですね。
次回のソフビ検証の第二弾は「偽物」と「パチモノ」について話していきたいと思います。
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