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〘新話de神話〙補足・ケルト1

 
 
 
 単語や名称だけ取ってみてもわからないことだらけ、ですよね?

 設定とかも(年齢とか……)見ても、「???」とおったまげ、しか出てきませんよね?

 本編でなかなか挿入歌出来ない補足的なアレやコレやを、ちょっとだけ付け足しておきたいと思います。ちょ………………っと、だけよ〜😅

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 最初に、クーフーリンは父が光の神、母が人の半神半人だと書きましたが、これが一番有力と言うだけで、実は他にも説はあります。

 ひとつはチラッと書きましたが、養父となった母デヒティネの婚姻相手スアルティウ・マク・ロイヒが実父だと言う説。

 上記と近いけど、里子として養育した光神ルーグの子が病死し、デヒティネの子として生まれ変わったのがクーフーリンと言う説。

 いや、そもそもですね。デヒティネがクーフーリンを産んだ時の経緯と言うのが既にひっじょーに怪しい。

 彼女はある日、侍女たちと共に行方不明になり、数年後にアルスターの首都エヴィン・マハに帰還した、とありまして。その時、光神ルーグの子どもを身籠っていて、それが後のクーフーリンであると言う訳です。

 だがしかし。

 こんな摩訶不思議な話が残っているからには、何か別の意図もあるのでは、と言う想像通り、実はもうひとつ説がありましたよ。

 それが即ち、クーフーリンの実父はコンホヴァル・マク・ネサ(コナハ王)説。要は近親婚です。

 現代でイトコハトコも兄妹感覚で育った私に、物理的な理解を求められても困るので求めないでくれ、と言う程度のことはあります。これに関してはその程度です、はい。

 神話でなくとも、歴史的に見て、これ自体はどこの国でも珍しくないし、そもそも『純血』に神性を持たせることも理論的には納得しようと思えば出来なくはない。

 仮にこの説が有力とするならば、ですよ。

 行方不明になっていただの、父親不詳の子どもを身籠っただのってことにすれば、面倒なことを省いて手っ取り早い説明として多少無理くりでも成り立たせることは出来なくもない、ってことなんですかね(^^;)

 ただ、クーフーリンの『ねじれの発作』の描写を思い起こす限り、「いやいや、全然、人間同士の血じゃありえませんから」なので、私は『光神ルーグお父さん説』を推しておきますね。

 さて、クーフーリンの親父の話から離れまして。

 クーフーリンに「今日、騎士になれば早死にするけどめっちゃ名前は残るよ」と予言したドルイド(祭司)のカスバドと言う人物ですが。

 実はクーフーリンのお祖父さんでしたw(どーゆうことやww)

 オヤジの話からじーさんの話に移行しただけで申し訳ないw

 まあ、ってことは当然ある人にとってはオヤジであるワケで、アルスター王コンホヴォル・マク・ネサとクーフーリンの母デヒティネは、カスバドの子ども、だそうでして。母親は違うんですけどね。

 このおっちゃんは、確かに不思議な力を持っている設定だったようです。若い頃は荒武者として暴れ回り、年齢を経てからは息子であるコンホヴォル・マク・ネサ(コナハ王)のお付きドルイドとして、アルスターの人々を導いた、とあります。

 ……が。

 ご想像通り、結構かなりいろいろヤラかしてます。神話ですからw

 彼はアルスター王エオフの娘アサ(優しい者、の意)にコンホヴォル・マク・ネサを産ませているのですが、彼女の養父12人を襲撃して殺害した、とあります。アサは激怒し、復讐を誓った彼女は以後ネッサ(優しくない者、の意)と呼ばれるようになり、カスバドに戦いを挑むも敗北します。

 はい、それでカスバドの子を産む羽目になったワケですね( ̄▽ ̄;)アリガチ

 他にも、アルスター赤王ロスの未亡人との間にクーフーリンの母デヒティネ、戦士ノイシュの母エルバハ、英雄コナル・ケルナッハの母フィオンフォエヴなどももうけているいるのだそう。(名前が難しくて覚えられないし書けない……)

 上記の英雄コナル・ケルナッハはクーフーリンに大きな関わりがあり、最後まで関わる重要人物のひとりでもあるので、今後もチョロチョロ出て来る予定です。いや、乳兄弟であり、養い親でもあり、名を競う仲でもあった、とあるのですが、年齢差がイマイチわかりませんw

 さて、カスバドに話を戻しますが、彼には未来を知る能力があって様々な予言を行ない、しかもほとんど外れることはなかったと言います。クーフーリンに騎士になるのを急がせた予言も、そのうちの一つです。魔術にも通じていたとか、いないとか。

 そうそう、私はあの予言を修行に向かう前の出来事としての説を取りましたが、修行が終わってアルスターに戻り、有名なある事件が起きる前の予言とも言われています。よくよく考えると、その説の方がしっくり来そうな気がしますwww(おい)

 その事件については、修行編が終わってからと言うことで。
 
 
 
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〖参考文献/出典/引用〗
※昔の資料を引っ張り出すことが出来ず比較的新しめの資料群

◉井村君江 著: ちくま文庫
『ケルトの神話―女神と英雄と妖精と』
◉池上良太 著: 新紀元社
『図解 ケルト神話』

〖その他〗
◉遥か昔々に読んだタイトルも作者名も覚えていない数々の本やマンガの記憶のカケラたちと妄想像の山www
 
 
 
 
 
 

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