生き別れの弟、的な




前回(私にしては)マジメな話を書いちゃったので疲れちゃった。
...ので、いったん休憩。

関係ないけど、『いったん』と言えば、『ゲゲゲの鬼太郎』に『一反木綿』って出てくるじゃないですか。
あれ、ウチの父親何故か『いったーもーめん』って言ってたんですよね。
母親が『何で“いったーもーめん”って伸ばすの』って突っ込んだら、単に父親にはそう聞こえて思い込んでいたのだと。『一反木綿』って四字熟語みたいなもんじゃん!
漢字で書いて見せると納得したみたいですが、昔からあまり耳が良くないらしく(聞こえないというのではなく、正しく聞き取る能力が低い)、かなりヘンな間違い多いです。
ホントに関係ありませんね。失礼。


***


話は逸れましたが、もう何年前になるのでしょうか。


ウチは毎年、お盆休み(旧盆)に母の実家・越後の某所に帰省します。
その年も当然の如く、ご先祖さまのお墓参りへと。

ただひとつ、いつもの帰省と違ったのは交通手段。
何しろ「一番近いお店って、どこ?」みたいな場所なので、普段は車なのですが、その時は叔父に教わった『青春18切符』というものを使ってみたくて、列車で帰ろうというコトになりました。
ご存知の方もいらっしゃるでしょうが、基本、『青春18切符』はローカル線仕様。特急列車に乗るためには追加料金が必要です。

列車の旅を楽しむ目的ならいざ知らず、『旅行』とすら言えないのではないか?の『帰省』に使う我が家ってどうなんだ?という疑問はさて置いて。
私たちは全線ローカル線で、さあ出発。
朝の7時だか8時だかもう覚えてないけど。

何となくワクワクしながら、東京駅から高崎に向かう列車に乗るために、まずは最寄り駅から私鉄に乗り、JR線に乗り換え...


そのJR線の中で事件は起きた。


事件は常に現場で起こっているものです。


話を戻して。
両親と私は、扉のすぐ横の席からひと並びに座ったのですが。
動き出してすぐ、私の目は斜め前の席に座る若い男性に釘付けになりました。
何だかよくわかんないけど、気になる。気になる。気になる。
...何でだろう?


恋かしら?


...ではなくて。

何かその男の子...



私にそっくりでした。



いや、ホントに。
当時の私より2~3年前の私が男になった、みたいな。
髪形といい、髪の毛の色といい、メガネをかけた私に ク・リ・ソ・ツ(死語)

あまりガン見するのも失礼かと、俯き加減で上目遣いにチラチラ。
横を見ると、どうやら母親も気づいたらしく、私と同じポーズでチラチラ。
その隣の父親は既に寝ておりましが。


私たちの視線に気づいたせいなのか、
それとも向こうも同じことを感じていたのか、

その辺は定かではないのですが、向こうも私の方をチラチラ。


途中でその男の子は降りて行ったのですが、それを見届けるや否や私は母親に聞きました。

「かーちゃん。私って生き別れの弟なんていないよね?」

「今の子、あんたにソックリだったね」

実は、母親は私が4歳かそのくらいの頃に、私の弟か妹になるはずだった子どもを流産しているのです。
その話がもしかしたら、ただ幼かったので知らないだけで、それがホントは違っていて、まさか養子にもらわれて行ってたり何たり...ナンチャラナンチャラ...と頭の中でグルグル。

「そりゃ、ないわー」

と母親も言っておりましたが。


この話を人にすると、似ていたのが『男の子』ってだけで大爆笑されるハメになるんですけどね。


生き別れの弟がいないことは間違いないようなのですが。
ひとつ、引っ掛かることがあるのです。

『世界には3人、自分と似た人がいる』というのは良く聞く話なのですが、アレって身内とか血縁関係のない人の話ですよね。
だから、ただのソックリさんならまだいいのですけど。いや、男の子ってトコでビミョーですが。

もし、血縁関係にある人、だったりしたら?
イトコとかでもソックリな人とかいますよね。例え兄弟姉妹レベルじゃなくても。


これね。

確信も確証も確かめる術もないんですけど。
実は「もしかしたら」って心当たりが母方の系譜にはあるワケなんです。
「ギャーーーっ!」って感じですが。



これに関しては、そのうち書きます。





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