キミと自分③~はじまりは はじまり~
きっかけは春先。
はじまりは初夏。
はじまりはキミ。
はじめに声をかけて来たのは、キミ。
はじめに誘って来たのも、キミ。
「一緒に飲む?」
尋ねたのは、自分。
「...本気?」
応えたのは、キミ。
「本気と書いてマジと読むって、何かなかったっけ?」
それにしても古いな、と考えながら、
応じたのは、自分。
「サッポロ黒ラベル…あるかな」
とりあえず話題を振ってみる。
「あるといいなぁ~」
キミは嬉しそうに呟いた。
「ドコに行けばいい?」
高まる気持ちを抑えながら聞く自分。
「下北沢の改札口で待ってて」
楽しそうにこたえるキミ。
それが全てのはじまり。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?