見出し画像

ニーチェとヒーリング 高貴な身体は病を退ける

❶高貴な身体は病を退ける

ヒーリング

神の領域ともいえるヒーリング効果は、私たちの存在の深い部分に触れ、心身の癒しやバランスの回復をもたらします。ヒーリングは、単なる身体的な不調や痛みの緩和だけでなく、より深いレベルでの癒しを追求するものです。

───────────

潜在能力

スピリチュアルの目的は、人間が本来持っている能力(第六感・霊性)を引き出すことです。また、ヒーリングも同じく潜在能力(治癒能力)を引き出すことが目的です。

───────────

歴史上最高のヒーラー

新約聖書の福音書を読むと、ヒーリングのことが分かります。歴史上最高のヒーラーであるイエスから学ぶことができます。

───────────

双方向的

イエスの活動を見ていると、ヒーリングは双方向的だということが分かります。イエスが最高のヒーラーであったとしても、受け手に信仰がなければ奇跡は起こりません。受け手も積極的に参加することによって、大いなる奇跡が起こります。ヒーリングは権威を信じることにより起こる奇跡です。

───────────

内に秘めた力

ヒーラーはきっかけを与えるに過ぎません。癒すのはクライアントの内的な力です。クライアントがヒーラーを信じることによって、内に秘めた力が引き出されるのです。

───────────

三者で行うヒーリーング

ヒーリングは、ヒーラーとクライアントの一対一の二者では行いません。ヒーラーとクライアント、そして癒しを司る天使であるラファエル(四大天使の一人)の三者で行います。クライアントにもラファエルの存在をイメージしてもらいます。

健康・医療の天使

二という数字には、創造や思考の始まりという良い意味もありますが、分裂や対立という意味もあります。三は調和・癒しの数字なので、ヒーリングは三者で行います。

余談ですが、二人暮らしのカップルの場合は、子供ができたり、ペットを飼うと、二が三になり調和します。

───────────

専属の守護天使

人は孤独に耐えられません。孤独からマイナスな思考や心の病が生まれます。では、隣にいるのは誰でもいいのかと言えば、そうではありません。毒親や無神経な人、相性の悪い人と一緒にいると、孤独よりも地獄となります。人間にとって一番必要なのは、相性の良いパートナーです。

パートナーは人間である必要はありません。ペットでも、植物でも、お気に入りの本でも、自分専属の守護天使や式神をイメージしてもいいでしょう。

───────────

遠隔ヒーリング

初めに、言葉があった。言葉は神とともにあった。言葉は神であった。

『ヨハネによる福音書』

ここに遠隔ヒーリングの秘密があります。神とは言葉です。人間も言葉でできています。人間は神と同一の存在です。

遠隔ヒーリングは、言葉で行います。気を送るわけではありません。言葉は時空を超えることができるので、遠隔ヒーリングが可能なのです。

───────────

メンタルクリニック

メンタルクリニックでは心の病は治りません。人が会話をして満足する時間は90分です。けれども、病院の経営的に、一人にかけられる時間は、5分から15分くらいです。その短い時間で心の病は治せません。だから医者は薬に頼るのです。

───────────

言葉の病

心の病は言葉の病です。薬では治りません。言葉を変えることによって治ります。

───────────

高貴な身体

医者に対して「わたしの病気を治せるものなら治してみろ!」と言うのではなく、「わたしにはわたしを癒す力がある、わたしがわたしの医者だ!」「病気よ退け!わたしの高貴な身体から出て行け!」と、何千回、何万回と唱えてください。自分の内なる力を信じてください。

君たちがもし一念を静めることができたら、そのまま清浄法身である。君たちの一念不生がつまり菩提樹への登攀であり、この三界に在って神通無碍、意のままに化身しつつ、すべてが法喜禅悦。身からは光が射し出て、心の欲するままに千着の美服をまとい、百味の美食を口にし、不意の病いにかかることも全くない。

『臨済録』「示衆」

力強い魂には、高貴な身体がふさわしい。美しい、意気揚々として、人の目をもよろこばす身体、そのまわりの一切のものが、それを映す鏡に化するような身体、しなやかな、ひとに有無をいわさぬ身体、みごとな舞踏者の身体。自己自身に快楽をおぼえる魂とは、この身体、この舞踏者の象徴であり、精髄にほかならない。こうした身体と魂との自己快楽が、みずからを「徳」と呼ぶのである。

ニーチェ『ツァラトゥストラはこう言った』「三つの悪」

───────────

自分で治す

日本人は病気になると反射的に病院や薬に向かいます。医者や薬に治してもらおうとします。その反射的な依存心を変えてください。自分で治すという思考に切り替えてください。病気は自分で治せます。

自信をもつなら、風邪も寄りつかない。着こなしに自信のある女性が、かつて風邪を引いたためしがあったろうか?──この場合の「着こなし」とは、ほとんど何も身にまとっていないことをいうのだが。

ニーチェ『偶像のたそがれ』「箴言と矢25」

───────────

癒しの力

あなたの内には、癒しの力が息づいています。自分自身が内なる医者なのです。深い自己探求と内省によって、あなたは内なる傷を癒し、心の安寧を取り戻すことができるのです。自己受容と自己愛を育みながら、自身の感情や思考に寄り添い、やさしく向き合ってください。

───────────

現在の自分を癒す

現在の自分を変えることで、過去の経験の価値や見方も変わり、未来も変わります。現在の自分を癒すことで、過去の傷も癒すことができます。

───────────

自己信頼

人は思い込みによって体調を崩します。例えば、睡眠不足だから、栄養不足だから、運動不足だから体調が悪くなると信じ込んでしまい、それによって実際に体調を崩してしまうのです。

しかし、睡眠不足や栄養不足、運動不足であっても、そのことを意識しなければ体調は崩れません。そもそも一般的な基準(8時間睡眠、2,000kcal摂取、20分の有酸素運動)に合わせる必要はないのです。

科学信仰は人を不安にさせる悪い信仰です。科学に基づく知識と学者の意見を信じるよりも、自分の身体の丈夫さを信じるべきです。あなたの身体はあなたが思う以上に丈夫にできています。その自己信頼が身体を健康に保つのです。

───────────

楽天的に生きる

人間は本来、睡眠や食事や運動が必要ない存在であり、また病気にかかることもありません。しかし、「睡眠や食事や運動が必要である」という思い込みが、眠気や空腹を感じさせ、また病気にフォーカスしてしまうことで病気になってしまうのです。意識するとそれが現実化します。人間はマイナスなイメージを現実化することが得意です。プラスなイメージを現実化する方法は、楽天的になることです。人生は予定調和で上手くいくようになっているので、楽天的に生きて大丈夫なのです。

藐姑射(はこや)の山(神話上の山)に、神人が住んでいる。肌は氷や雪のように白く、体のしなやかさは乙女のようだ。穀物は一切食べず、ただ風を吸い露を飲み、雲気に乗り、飛竜を操って、世界の外に遊び出ていく。彼の霊妙なエネルギーが凝結すると、あらゆる物は傷病なく成長して、五穀も豊かに実るのだ。

『荘子』「逍遥遊篇」

───────────

四大元素に当てはめる

魔術で使用される五芒星は、火・土・風・水の四大元素+霊によって構成され、それは人間を象徴しています。

例えば、喉が痛い場合は炎症を起こしているため、水で炎を消すイメージでセルフヒーリングを行います。このように、身体の不具合を四大元素に当てはめて癒していくのです。

───────────

セルフヒーリング

人間は火・土・風・水の四大元素の組み合わせで構成されています。セルフヒーリングを行う際には、自身を火や水になりきることで、悪い部分を焼き尽くしたり浄化したりする方法があります。また、風になりきって気を循環させたり、柔らかい土になりきって身体をほぐしたりすることも、四大元素になりきったセルフヒーリングの手段です。

───────────

軟酥の法

白隠禅師が『夜船閑話』で説いた「軟酥の法」も、セルフヒーリングにおいて非常に有効です。

白幽先生曰く、「修行者が坐禅を実践している時、四大不調、身心ともに疲労したことを感じたなら、心を奮い立たせて、このように想像したらよい。

たとえば色彩や香気が清らかで、鴨の卵のような大きさの軟酥*を頭の上にひょいと置いたと仮定する。

そのにおいと味いは何とも言いようもない位すばらしいものだが、それが頭全体を潤し、次第にじわじわと辺りを潤しながら下って来て両肩両臂に及び、両乳、胸と腹の間、肺、肝、腸、胃、背骨、腰骨、と次第に潤しそそぐ。

この時、胸中にたまった五臓六肺の気のとどこおり、気やその他局部的の痛みが、心気の降下に従って降下すること、水が下に流れるようであり、はっきりその音が聞こえる。

酥は全身を廻り流れ、両脚を温かく潤し、足の土踏まずに至ってとどまる。

修行者はそこで再び次の如く観ずべきである。
じわじわと潤しながら流れ下る酥の余流・支流が、積もり湛え、暖めひたすことは、あたかも世の良医が種々の妙なる香りのする薬を集め、是を湯で煎じてふろおけの中に湛え、自分の臍より下をつけひたすようなものだ。

*酥は、極めて身分の高い高貴な人たちのみが手にできたとされる、滋養強壮のための薬やデザートのようなもの。芳香漂う黄金に輝く万能の秘薬バター。

白隠『夜船閑話』

───────────

コーチングとヒーリング

あなたが人を癒し、導く存在になるためには、コーチングの哲学と世界観を徹底的に身につける必要があります。

コーチングとヒーリングは、取り組む周波数領域が共通しているからです。また人間には「内的な力が存在している」という前提も共通しています。

コーチングとヒーリングは互いに補完し合うもので、両方の能力をバランスよく発展させることが大切です。コーチング能力が向上すれば、自然とヒーリング能力も向上し、逆もまた然りです。

コーチングとヒーリングの方法も共通しています。それは、クライアントとの共鳴や共感、クライアントの内面に寄り添うこと、傾聴や適切な質問の使用です。これらの手法により、コーチングの目的である変容やヒーリングの目的である癒しをもたらします。

クライアントのニーズを理解する能力が高まることで、より効果的なコーチングやヒーリングを提供できるようになります。

───────────

❷浄化と循環と一体化

氣とは何か?

ここから先は

4,459字

¥ 180

期間限定 PayPay支払いすると抽選でお得に!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?