哺乳瓶タオル授乳のすすめ 〜双子の同時授乳が辛い!セルフ授乳で回避しろ!〜
双子を出産してすぐ悩むのことの1つが、
“同時授乳”。
同じ月齢の赤ちゃんが2人いると、
お腹が空くタイミングも同じことがよくあります。
っていうか、毎日ほぼ同じです!!
本当は2人共同時に抱っこして授乳してあげられたら1番理想的。
でも、
それがなかなか叶わないのが双子育児で苦悩するところです。
母乳をあげるにしても、
哺乳瓶であげるにしても、絶対悩む...!!
じゃあ時間がズレれば良いの?と言うと、それも違う。
今度はバラバラの時間にお腹を空かされると
1時間おきに授乳!
一日中、ミルク作ってあげて哺乳瓶消毒して、しかできない!なんてことになりかねません。
お母さんは休む時間もなし!もうヘロヘロ〜。
哺乳瓶での授乳が主だった私の場合は、
①赤ちゃんにはセルフで飲んでもらう!
②タイミングは同時!
③出来るスキンシップを考える!
を目指していました。
①赤ちゃんにはセルフで飲んでもらう、については入院していた助産師さん達のアドバイスが始まりです。
てっきりどの病院でも双子赤ちゃんにはセルフで飲んでもらう指導をされてるのかと思いきや、
意外にも知らないママが多いみたい。
そこで、ママの疲労が少しでも和らげば、と私の行っていた授乳スタイルを記したいと思います。
赤ちゃんにセルフで飲んでもらう方法
私が双子を出産した時、
「セルフ授乳」なんて発想は全くありませんでした。
だって赤ちゃんは自分で何もできないのは当たり前だし、
ミルクを飲むためには、抱っこしておっぱいを上げるか哺乳瓶をあげるか、それが普通だと思っていました。
だけど、ここでぶち当たる壁が1つ。
双子の赤ちゃん、ワンオペで2人とも抱っこして授乳できる?
この問題に直面した時、正直「無理だ!」と思ったのは私だけでないはず。
私は母乳が割とたくさん出ましたが、双子は小さく生まれたため、口の力が弱く上手く吸うことができませんでした。
だから授乳はほぼ哺乳瓶。
しかも、生まれてから1ヵ月ほどNICUとGCUに入院していたので、その間は私が搾乳した母乳を冷凍して病院へお届け。
その母乳を哺乳瓶で赤ちゃんに授乳してもらうという日々でした。
そうしているうちに、双子は直母よりも哺乳瓶に慣れてしまいました。
退院した後も直母の練習をしたけど、結局哺乳瓶の方がよく飲んでくれる赤ちゃん達でした。
そんな双子の赤ちゃんと私の様子を見越してか、GCU入院中に助産師さん達が私1人でも双子の赤ちゃんにミルクをあげれる方法を教えてくれました。
それがセルフ授乳で、タオルを使って行う授乳スタイルでした。
タオルじゃ心許ないから、双子用の授乳クッションとか買おうかな?と思ったりもしました。
けどどれも、使う期間が短いかも、2人分必要だし、と思うとお高いんですよね〜(汗)
そんな事を言いながらも助産師さんにタオル授乳を教えてもらったら....
え?これで全然いけるじゃん?
となりました(笑)
やり方はいたってシンプル。
哺乳瓶の下と赤ちゃんの頭の下にタオルを引く、簡単に言えばそれだけです。
イメージとしては、こんな感じ↓
詳しくやり方を書いてみますね。
タオルでセルフ授乳のやり方
①赤ちゃんを横向きに寝かせる。頭の下に分厚く畳んだタオルを敷いて頭を高めに(逆流防止)
②もう一つのタオルは哺乳瓶のお尻下が1番高くなる様にタオルを置いて哺乳瓶に傾斜を付ける。
哺乳瓶を置く場所はタオルを谷折にしてくぼみを作り、哺乳瓶の周りをタオルの山で囲うと安定しやすい。
③哺乳瓶の向きは赤ちゃんの口に対して45度くらい(抱っこしての授乳と同じ角度)で、空気穴が赤ちゃんの鼻下にくるように。
空気穴を上にしないと、乳首に空気が入らずミルクか溜まることが。
これでやってるうちに、赤ちゃんも慣れてゴクゴク飲んでくれます。
もちろん手が足りる時は、1人ずつ大人が抱っこして授乳します。
ただ見てると、タオルでセルフ授乳の方が、赤ちゃんが自分のペースで飲めるから飲みやすい、ってこともあるみたい。
まさか?と思ったけど、これは助産師さんも同じ事言ってました(笑)
気になるゲップですが、飲み干した頃に赤ちゃんが起きてたら通常通り1人ずつ抱き上げてゲップさせます。
だけど、もし授乳しながら寝てしまったら...無理に起こしてまでゲップさせません。
最初は“ゲップさせなきゃ!”と毎回やってましたが、助産師さんに聞いたところ、「そこまでの必要はないよ」と言われました。
哺乳瓶で上手に飲めてる子はゲップ出ないしね、と。
もしそのようにして赤ちゃんが寝て吐き戻しが心配だったら、横向きに寝かせ、背中側に薄くタオルなど敷いて仰向けにならないようにだけしてあげてね、と。(誤嚥防止)
吐き戻しはよくある事だけど、そこまで神経質にならなくて良い、それよりもたくさん寝かしてあげることの方が大事、と言われて気持ちが少し楽になった覚えがあります。
赤ちゃんにセルフで飲ませるのは可哀想?
タオルでセルフ授乳を始めた頃、
2人同時授乳は出来て助かる反面、気持ちの葛藤がありました。
それは、「セルフ授乳って可哀想なんじゃないか?」ってこと。
そこは賛否両論あるかとは思います。
確かに抱っこして授乳出来れば1番なのよ!
それはわかってるのよ!
だけど...赤ちゃんが1番可哀想なのは、
「お腹が空いてもちっともミルクをもらえない!」って状況だと私は思ってます。
これも助産師さんに言われた事です。
「むしろ、待たせる方が可哀想!」と。
抱っこで授乳することにこだわったら1人ずつしか無理だし、そうなると必然的に1人は待たされます。
ギャン泣きしている赤ちゃんを待たせる...
それこそ可哀想だし、双子に平等に接したい気持ちもあります。
それに赤ちゃんがセルフで飲んでくれれば、その間だけでもママの手が空きます。
赤ちゃんの側にはいても、少しほっとする時間になります。
当たり前だけど、ミルク飲んでる間は赤ちゃんも静かなんですよ〜...(遠い目)
私なんて、三男の時も最初からタオルでセルフ授乳してましたよ!(笑)
双子のお兄ちゃん達(当時2歳)がいる中で、これまた落ち着いて三男に授乳してあげられなくて。
でもこのタオル授乳を知ってたからこそ、
・三男はお腹空いてもすぐミルク飲める
・双子はママが自分達の相手してくれる
と彼らにはWin-Winだったように思います(笑)
だから、タオルでセルフ授乳って何も双子だけにおすすめな方法ではないと思うんですよね。
タイミングは同時が必須!
そして、授乳の時間は2人で統一して同時にセルフ授乳してもらってました!
双子の赤ちゃんだから、だいたいお腹が空く時間の間隔は同じです。
だけど、2人がそれぞれ泣くのを待っていると30分とかズレたりはします。
それを、どちらか早く泣いた方のタイミングに合わせて2人同時にセルフ授乳!
これをしないとどうなるかと言うと...
1日中、双子にミルクをあげるだけで日が暮れます!
ミルクあげるのって、単に作ってあげるだけじゃないじゃないですか。
ミルク作って、冷やして、飲ませて、洗って、消毒して、乾かして...
授乳と授乳の間が3時間空いてたとしても、
その3時間の間にそれらの作業が30分は入るんですよ。
そしたら実際の間隔は2時間半。
私の場合は、その間に搾乳しておいて母乳を哺乳瓶で用意する時間も必要でした。
それなのに2人分の授乳がバラバラだったら...?
しかも時間をずらすと、片方の授乳している間にもう片方はオムツを変えなきゃいけなくなったり、他ごとで泣き出したり、それはもう〜...さらに手に負えない!
だから、私は夜の授乳も同じく同時にしてました。
うちの場合は、双子兄の血糖値を気にしなきゃいけなくて3時間半以内に飲ませるという縛りがありました。
(新生児双子の血糖測定 小さな足からの採血が辛かった日々)
なので、双子弟も同じタイミングにタオルでセルフ授乳して飲めるだけ飲ませてましたねー。
夜中の授乳もタオルでセルフ授乳することで赤ちゃんも半分寝ながら飲めるし、お腹が満たされたらそのまま、すぅー...と寝ていってくれます。
抱っこしてたのを寝かせると起きちゃう!背中スイッチが!なんてことよくあると思いますが、セルフ授乳のおかげですんなり寝てくれました。
できるスキンシップを考える。授乳中は歌を歌う...?
そうやってタオルでセルフ授乳を活用していた私ですが、
授乳中のスキンシップがないのを寂しいな、と思うこともありました。
だって、抱っこしながら授乳するお母さんの姿って、出産前の自分からしたら憧れだったというか、幸せの象徴だったというか...
それをしてられないせつなさを吹き飛ばすためにも、双子の赤ちゃん達と何かスキンシップできないかなーと。
そんなある日。
双子が気分じゃないのか、どうにもセルフ授乳でミルクを飲んでくれない日がありました。
わざとタオルから哺乳瓶を落として飲まなかったり!(悪いですねぇ笑)
話しかけたりしてもなんだかダメ。
気が散るのかなー?と、私が童謡を歌ってみました。
そしたら、私に注目したままセルフ授乳で飲む飲む!(笑)
で、歌をやめると...
飲むのもやめる....(ちーん)
仕方なく、双子達が飲み終わるまで童謡を歌い続けるという日々がしばらく続きました。
まさに、ママの単独ディナーショー状態!!ディナーはミルクオンリーですよー...!!(笑)
それからは、双子がセルフ授乳している間に
・お話したり
・歌を歌ったり
・絵本を読んだり...
授乳中に抱っこ出来ない分、出来るコミュニケーションを考えてやっていました!
赤ちゃんが4ヶ月を過ぎてくると堂々とセルフ授乳
そんなタオルでのセルフ授乳に助けられながら迎えた、修正月齢4ヶ月目。
活発になってきた双子は、ついにタオルでは落ち着いてセルフ授乳出来なくなってきました!
そう。タオルでのセルフ授乳が使えるのは動きが活発になってくるまでの生後4ヶ月ほどなのです。
でもここまで来ると、逆にセルフ授乳用のアイテムが巷でたくさん売られてるんですよ!
例えばうちが重宝したのはこういう哺乳瓶ホルダー↓
もうこの頃の月齢になるとしっかり手で握れますから、哺乳瓶に取っ手さえ付いてればセルフ授乳出来ます!
そこからはミルク卒業するまでずっとこの取っ手を付けてのセルフ授乳でした。
三男なんて取っ手付けた哺乳瓶を渡すと、もう好きにゴロンゴロンしながら飲んでましたね〜....(お行儀悪い)
まとめ
育児はなるべくワンオペにならない方が良いとは思いますが、避けて通れないことって多いですよね。
そうなってくると、あとはいかに手を抜けるところを抜いてお母さんが消耗しないようにするか。
それって怠けてるとかって事じゃなくて、赤ちゃんに全力で向き合うためにも力の使い所を考えよう、って事だと思うんです。
ましてや通常の2倍以上に手がかかる双子育児では、その力の使い所の見極めが結構重要!!
全部を真っ当にやってたら、双子ママは倒れます。
そうなったら一家全滅です。
双子の授乳を苦なく出来るんであれば、それが1番!
だけど、もし苦痛だ〜手間が大変だ〜という気持ちがあるなら、一度タオルでのセルフ授乳を試してみてください。
最初は慣れなくて難しいかもしれないけど、タオルをたくさん使えばいけます!(笑)
あと、私はこのタオル授乳を通して双子育児の中での手の抜き方を色々と考えるようになりました。
それくらい、タオル授乳は私にとってはシンプルなのに画期的な方法だったんですよ。
毎日の授乳に苦しんでる双子ママがいたら、どうか少しでも手を抜く事で育児を楽しいと思える時間が増えますように。
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