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いわゆるギフテッドが語るギフテッドが生きづらいことについての一考察

ギフテッドがなんで生きづらいのか。
自分が意図せずギフテッドで生まれてしまったために、自分からみえている世界が他の人も同じようにみえているとおもっているからなんだろう。私の場合は、WISC4での結果としては、「処理速度 == 言語スキル > 認知 > ワーキングメモリー」だけど「2E特性なし」「偏差なし」というタイプです。

昨日仕事をやった。クライアントさんから、ちょっとした運用を調整するためにシステムに帳票印刷の拡張機能つける作業を依頼された。作業自体はちょっと手間なところはあるけど、半日ぐらいで終わるので打ちあわせとか除けば時給100,000円程度に換算される。その後納品の儀式を行い、クライアントさんから「こんなに早く精度が高く作って貰えてありがとうございます!」と感謝をされた。自分でいいのかな?と思いながらもお互いにハッピーで終わった。

実はこの仕事をしてるときの指示書をよんでいるときに「バーコードの印刷高さがこの高さだと規格外で読み込まないから調整しておこう」とか「指定のステータス以外でも使うことがあるから設定をかえておこう」とかいろいろ気遣いをして、それを伝えてたところ「考慮不足でした!ありがとうございます」といってもらえた。

さて、私は副業でちょっと前まで時給1000円のアルバイトをしていた。正直いくらかはしらない。でも「出来る人が来て、なにを頼めるのかわからない」といわれた。正直意味がわからなかった。結局居づらくなってしまい、少しお休みすることにしたんだけど、これはなんだろう??ってしばらく悩んでいた。

ちょっと話を変えてみる。

ファイブスター物語に「騎士」という人種が出てくる。

端的にいえば人類の中に出てくる、戦闘に特化した人間のことである。本人が意図しなくても騎士になったりすることもある。そして人間じゃない力やスピードを普通の状態でやったりする。ちょっとがんばったりすると、ビル一つ簡単に破壊できる技すら放てたりする。ロボットマンガだろ、おい、って突っ込みは無し。

騎士にとっての普通 == 常に殺戮兵器
ちょっとがんばる == 戦争

これをギフテッドに当てはめるとこうなる

ギフテッドにとっての普通 == 普通の人にとってのハイパフォーマンス状態
ちょっとがんばる == なにがおきているのかわからないレベル

つまり、ギフテッドにとっての生きづらさとは「普通の人のハイパフォーマンス状態が普通な状態だから、他の人と処理速度があわない」ということであると思う。だから、頑張れば頑張るほど他の人とのギャップが出てきて、全然歩調があわなくなる。勝手に自立型で進むからうざがられるといったことが起きてくる。

ギフテッド本人は「なんでこんなに頑張ってるのってわかってくれないの?」になってしまうし、「なんでこんなこともわからないの?」の応酬になってしまう。それはそうだ。見えてる世界の解像度と情報の処理速度があまりに違うからだ。

たとえば、お客様をみた瞬間に着ている服、仕草、身体的特徴から相手がどのような人が推測が働いてしまう。そしてなにを言えばいいのかまで自動的に考えてしまう。

浦沢直樹、勝鹿北星、永崎尚志「Masterキートンの 完全版 デジタルVer.5」P264より

ところがこれを見た一緒に働く人はなにがおきてるのかわからない。だから否定に走る。やっていることがおかしいと。私からみると「なんでこんなことがわからないの?私のやってることが理解してくれないの?」になってしまう。このへんまでが一連の自動システムだし、対応パターンも"Unlimited  Blade Works"のように自動的に剣製が出来てしまう。

だから他の人とあわせられない。見えないふりをするしかない。固有結界を発動させないようにしないといけない。自分のスキルを意図的に落とせない限り生きづらさは解消しない。だから、そのスキルを習得することが私の課題なのかもしれない。

誰も併走してくれる人がいない状態で孤独な戦いでいつもいつもひとりぼっちだったけど、それはそうなはず。でもやっぱりみんなと一緒にいたいから、頑張らないことを頑張らないといけないだとおもう。

僕は人間じゃないんです。ほんとにごめんなさい。
そっくりにできてるもんで、バッタもんのわりにですが。
何度も諦めたつもりでも、人間でありたいのです

RADWINPS「棒人間」


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