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【物流改善】何故コストがKPIなのか

木曜日は現在の仕事である物流改善ついて書いてきます
近いうちに有料noteに移行します。

 物流のコストしかなぜKPIにならないのか、ということについてすこし逆説的な見方をしてみましょう。コストになぜ経営者が執着するのかを考えれば、もしかしたらそこを突破する方法が見つかるのかもしれません。結論からいいましょう。コストに目をいかせることで、他の問題をみえなくしているのかもしれません。
 物流を外注しようとおもったときの3PLに業者を見積をとります。すると「この見積は高いのか安いのかまったくわからない」というのが問題になります。見積の項目をみると、「事務管理費」「ピッキング費用(ピース)」「検品費用(簡易)」などいった謎な項目がならんでいます。結局のところ月いくらかかるのか、よくわからないということがあります。
 これはなんででしょうか。倉庫側は、見積を作成するときに詳細な業務フローがわかっているわけではありません。そのため、通常ありうる項目を書きながら、そこに書いていない業務がきたときの予防線をはいっているということです。たとえば「チラシ1枚同梱お願いします」と頼むと、荷主側は「チラシ1枚ぐらい入れるぐらいいいだろ」になるし、倉庫側は「作業が追加になった」という認識になります。荷主は「なんでこんなことにコストがかかるのだろう」といったりします。きっといったことない荷主はいないし、いわれたことない倉庫はいないとおもいます。
 この問題を少し遠くからみると、荷主は自分達の業務を正確に把握してないのが原因です。これは、倉庫に頼めば「こんだけお金をはらってるからサービスしてくれるはず」という自分のほうが合理的だと考えているのが原因でしょう。つまり荷主は「倉庫業務を忘れたい」「自分達の問題じゃない」と思うために、外注に責任を押しつける体制をつくっているといえます。
 なので、良い荷主とは、自分が知らないことを明らかにし、倉庫と対等な立場で話して、お互い営利企業であることで話することが大事だといえます。

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