通学1日目で法科大学院を辞めようとおもった件について
表題の通りです。
およそ自分の気持ちを整理するために、この文章を書いています。さすがに授業を一回りぐらいしてから辞めようとおもったので、今週だけは行こうとおもいました。
受験した理由
2022年に予備試験を受けて、短答を合格しました。勉強をはじめて10ヶ月で短答を突破したのはよかったのですが、全然知識も論文も書けるスキルもない中で通過してしまったために、論文終わった後にしばらく自律神経系を完全に壊してしまいました。その後は燃え尽き症候群になっていました。
2023年は、学芸大の最終年度もあり修士論文を書いたりなどで1年ほどまともに勉強できる状態ではなかったので記念受験程度で受けて勉強をスキップしました。ただ受けた感触としては、予備試験の難易度がもの凄くあがった気がした(いまから考えると単なる勉強不足)ので、周りも受けていたしローかな〜とか軽い気持ちでいました。肢別本を一周したぐらいで受けた割には基準点−4ぐらいだったので、悪くはないんだけど、ね。
どうしても自営業で昼間の仕事があるのと、修士論文でかなり追い込まれていたので、未修で受かってから後から考えようというとても打算的な感じでした。そこは反省。とはいえ、修士論文は7万字ぐらい書いて、構成レベルから書き直して2万字ぐらい書き直すという割とハードだったので、12月〜3月までまともに勉強できる状態ではなかったです。
というわけで、修士論文の合間を縫って、未修で受かった学習院大学のローに入ることにしました。
評判がすごくヤバイ
合格した後に調べていたところ、評価がものすごくヤバイ。先生方はデイリー六法つくってる長谷部先生とかいらっしゃるのに、何故か異常に低評価なのです。
ここに掲載されている「5_令和3年度留年率」を見ると学習院だけ異常に高いことがわかります。
確かに平均をとって(41.55)、標準偏差を出して(19.13)みたところ、偏差は29.85なので、1.5σぐらいだからそんなに離れ値ではない。でも、14人いて10人が留年なのはさすがに凄い。
さらに追っていくと、補助金の分配率を見てみると分かります。
めんどうなのでニュースサイトで分かり易く。
まあ、評価されてないんだなーとおもってみたら、上記のKPIの一つに、未修進級率というのがあって、基準値66.7%、目標値80%があって「進級と留年が逆じゃん!!!」と爆笑するレベルでした。Targetが進級目標80%で、ACTが留年率80%だったら担当者の首が飛ぶレベルですよ。
ここまでが入学前までの話。入学式とか興味がない(式典って時間の無意味だとおもってるから)ので、定期試験の過去問や、Moodle(オンライン学習ソフトで)事前課題をみてたら、なんかどうみてもおかしい。一応まがいなりにも予備の短答を合格する私が見ても「こんなの誰がやんの?」ってばかりでてる。
定期試験より
別に穴埋めは怖くもないし、答えもわかるけど「試験でなにを計測したのか」ということを完全に忘れた内容になっている,と思う。そもそも、試験って教えた内容を確認するためで、実践に役立つ形式ではないと意味がない。司法試験では自由記述における穴埋め問題も出てこないから「司法試験における実践テスト」という意味では役に立たない。
むしろこんなテストを出すと、判例を意味もわからず丸暗記しようとする輩が出てきて、無理になって点数が落ちるだろう。民法の意思表示の遡及効周りを理解していれば、埋められるけど一言でいえば解せないテストだなって。これが留年率が高い理由か……とおもった次第。
事前課題より
とおもったら話はまだ続く。
事前学習課題をみていたら、1年まともに勉強していなくてなんとなく答えられる(民訴の条文とか忘れてるけど)けど、明らかにヤバイのがあった。
錯誤の「表示重視説」とか「内容化重視説」とかちらっときいたことあるけど、こんな問題はAGの重問でも見たことないし、未修にこんな脇道 of 脇道に入らせてどうしたいのかと思うし、愚問だとおもう。
ちなみにもう一つの民法入門(別な先生)は、イエロー潮見債権総論を読んで小テストを初回からやりますとかなかなか大虐殺だなとおもった次第。とはいえ、同時履行の抗弁権あたりなんだろうなって思う。そんなのあのレベルの未修にやらせたら大虐殺だろ、ほんとに。
話の通じない事務室
シラバスを読んでいても、「必修」と「選択したほうがいい授業」の峻別が分かりづらくて、「進級要件に必要な必修ってこれでいいですか?」って取得単位を画面でスクショしておくったら「履修相談は対面のみでやっております」って返事が。
結局4/8に相談しにいったけど、いくら聞いても「演習系授業は履修したほうがいいので強くおすすめします」ということだったので「不要か必要かだけおしえてください」と詰め寄ったら「不要ですが、強く……」とかいうので「不要ならいらないですね」って言われて帰ってきました。聞かれてる内容だけ答えろよ、ほんとに。(←こゆの大嫌い)
そして来る4/8の初回授業
初回授業出てきました。
退学を決意しました。
授業意味がなかった。知ってる内容だけだし、真面目にテキストを予習しない、かつ、テキストを忘れていっても指されても即答できるレベルだった。むしろ周りが民訴の「当事者」とか「処分権主義」とか即答できなくて「予備校の講義ほんとになにも聞いてないの?」とか思ったぐらい。その割には脇道のどうしてもいい話してたので意味ないなって。旧法との比較ばっかりやってるけど、司法試験で問われるんですかね。寡聞にして聞いたことない。
つまり、呉先生の言っていたことの「予備試験・司法試験は所詮実務家登用試験です。深入り禁物です」だとおもう。
さらに上記民法の問題をつくった弁護士が担任で、会話ができそうにないなって人だったので辞めることにしました。
じゃあ勉強どうするの?
これだけ75をとりあえず聞ききる。(上3法ばっかりきいてた)
矢島先生の行政法/大島先生の民訴・会社法/ゆや先生のポイント講義を聴く
毎日過去問1起案をする(っていうか実はできた。だから今日は東京が大雨)
短答を120問ペース/dayでとく。4月〜5月で短答を二周。8冊で2000問ぐらいなので余裕。
論文は毎日起案。前日に明日やるところの規範を読んで寝る→おきてからかくをする。
講義は聞き流して、後からテキストをみながらマーキング。わからないところはその場で調べきる。
ミシガン先生のサンプル答案を分析して必要な論文文章力について自分なりのロジックをまとめる
安田先生の添削をやっていく
論文知識で短答が解ける、がやっとわかってきた感じです。いままでは短答知識で短答を解いていたけど、論文で短答を解けるようになるとものすごく楽な感覚です。逆に短答で解いた知識が論文に展開されるのか、判例はこういってたのかという2年前とは違う感覚で解けています。
さて、今日相談してきますか。