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こんなガン患者もいるんだよ

私、1998年からガン患者です。
最初の頃は病名もなかったけれど希少ガンの膵内分泌腫瘍という病名です。Pnetピーネットと呼ばれています。

最初に病気が分かったのは膵臓に握り拳サイズの腫瘍が見つかったんです。
膵臓は当時なかなか調べられない場所でしたが真っ赤な血尿が出たことで泌尿器科での検査を全て終え、残るは胃の後ろ側の膵臓が怪しい。となりました。
今では信じられないけど血尿が出て緊急入院してから3ヶ月かかりました!膵臓が怪しいと分かるまでに3ヶ月ですよー!
膵臓の尾部(下の方)に握り拳くらいの塊かあり腎臓を押して血尿が出たんですね。
泌尿器に問題は無かったので良かったけど、泌尿器の検査って嫌なものが多かったなぁ。
自分としては泌尿器の病気じゃ無くてよかったと単純に思いました。
膵臓が悪いって言われてもどこにあるのか?何をしてる臓器なのか?全く知りませんでしたからね。
まさかこんなに長くずっとずっと治らない病気になるとは思いもしてませんでしたからね。

腫瘍と言われると癌と思う。
腫瘍と癌に違いがあるの?どんな?結局は同じことでしょ?死ぬ病気なんだよね?
普通はないものが体内に出来て良くない症状が出てくるんだよね?

と、初めの頃はあまり知識もなくただガンという病気になってしまったことを何故なんだろう?とか、どうして自分が?と自分の中にその原因があると思い悩む事が多かったのです。

でも、時間が経つに連れ病気の解釈が変化してきました。
ガンとの共存です。
体内に出来た腫瘍が必ず悪さをすると考えず、出来物があるけど生活に困ることがなければそのままでも良いのではないか?という考え方です。
何故そう思うかと言うと
私の場合、膵臓に出来た腫瘍は取り切れたまのの、肝臓に転移し再発を繰り返しました。でも、血液検査で肝機能の数値は健康な人と変わらないんです。
だったら腫瘍があっても困らないんじゃないかな?と…
再発するとがんセンターの外科医は手術を勧めます。
早く取らないと急に大きくなるかもしれない。とか、今肝機能に問題なくても突然悪化する事もある。など
最初の頃は素直に手術を受けていましたが私ほど再発を繰り返すと小まめに腫瘍摘出などしてられませんよ。
外科医には経験値になるのでしょうが、それほど支障のないものを開腹手術で摘出するというのは患者の身体には大きなストレスとダメージを与えます。
小さな再発腫瘍があるのは検査で分かっていましたがすぐに手術を希望する気にはなれないでいました。
もう4〜5回手術してますからね。
術後の体力回復とか筋力を戻すこととか色々大変でしたから。

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