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2023年の読書記録-読書スランプからの脱却-

ご無沙汰しております。yuumiです。
年初に、今年はnoteいっぱい書くぞ!!と奮起していたにも関わらず振り返れば自己紹介記事しか投稿していなかった人です。
モチベーションを保つのって本当に難しいな〜なんて言い訳をしつつ、毎年恒例(にしたいと思っている)読書記録だけ書いて2023年を締めようと思います。

結論から言うと、年始に立てた年間50冊読了という目標は達成できました。
冊数は本質的ではないことは理解しつつ、分かりやすい数字目標は自分には合っていたように思います。
去年の自分も超えられた気がするしね)

結果だけ見ると読書の習慣がついたんだね、と捉えることもできるのですが、実は年間を通してコンスタントに読書ができたわけではありませんでした。
せっかくなので今回はその振り返りをしてみようと思います。

年始早々から読書スランプ!

グラフ作るなんていつぶりだろうか

このグラフは年間の読了数を月別にまとめたものなのですが、特に1-2月の読めなさったらない状態でした。
どうにも読む気にならず、読めない自分を受け入れられずに自己嫌悪に陥るという良くない状態が続いていた記憶があります。

そしてこの前置きとは全然関係ないのですが、グラフ化することで、比較的業務が忙しくて余計なことをグダグダ考えていられない3月と10月に読了数が伸びていることから、わたしの読書量は体力ではなくメンタリティーに左右されるのだなということも分かりました。ナイス発見、ナイス副産物。

読書スランプの原因

当時の状況では到底スランプから脱却できそうになかったので、なぜ自分が読書スランプに陥っているのかを自分なりに考えてみることにしました。
これを行ったのが新年度に向けてソワソワし始める3月5日(土)の昼下がりのことでしたので、きっと1年を見越した時に危機感を覚えるタイミングだったのだろうと今になって思います。
ちなみに、今見返したら全然ロジカルじゃないし、正直なんでそれが?と思ってしまう内容なのですが、当時のわたしには重要だったのだなと広い心で過去の自分を受け入れています(笑)

では簡単に整理してきます。

<当時の状況>
とにかく本が読めない!
年間目標50冊に対し読了数3冊 → 7冊のビハインドはちょっとやばい!

<考えられる原因>
大きく3つが原因として見えてきました。
1. 読了の達成感を得られていない
2. 朝読書(※会社の同僚の方々との読書タイム)に参加できていない
3. ビジネス書を読む気になれない

それぞれの原因の詳細はこんな感じです。

1. 読了の達成感を得られていない

ことビジネス書における読書の本質は、読んで知識を得て行動し実業務に活かす、だと理解しているのですが、それでも「1冊読んだ!」や「今日は読書した!」などの小さな達成感がわたしにとってはすごく重要でした。
2ヶ月もそれを得られていない上に「読めない自分」を責めてしまい、どんどんテンションが下がり読めないループにハマったという訳です。

2. 朝読書に参加できていない

当時、会社の同僚の方々と始業前にオンラインでつないで読書をする「朝読書」という取り組みをしていました。
最初は二人で実施していたこともあり、人との約束を守ることへの責任感で参加できていたのですが、
・人数が増えたことで参加の必然性が薄まった(ように感じた)
・手段の目的化が起きてしまった
・出社日数が増え更なる早起きが必要になった
上記のような理由でどんどんと参加ができなくなり、そうすると必然的に読書の機会を逃すことになり、モチベーションが下がっている中での時間の確保がますますできなくなっていきました。
せっかくなのでそれぞれの原因をもう少し掘り下げます。

・人数が増えたことで参加の必然性が薄まった(ように感じた)
人間なので一定仕方ない部分もあるのかなと思うのですが、一人が行かなくても他の人が参加すれば実施される、という安心感からわたし自身のこの取り組みに対する責任感が薄れているのを感じていました。
また実際のところ、参加できない日が「ごめんなさい、参加できません」と謝罪から始まるストレスは正直大きかったのも事実です。
アドオンの取り組みなのにやれなくてネガティブな感情になるなんて本末転倒でした。

・手段の目的化が起きてしまった
朝読書という取り組みは、あくまで読書のきっかけを作る仕組みであり、みんなで読むことが目的ではなかったはずでした。
にもかかわらず、参加を目的にしてしまうといういわゆる手段の目的化が起きてしまっており、モチベーションが下がっていたのが実態でした。

・出社日数が増え早起きが必要になった
新型コロナウイルス感染症の落ち着きと共に出社頻度があがる世の中の流れに漏れず、わたしの出社頻度も週3−4日に上がってきていたのがこの頃だったと思います。
ただでさえ体力がない虚弱体質に加え、リモートで体力が落ちているなか朝読書をするとなると始業の1時間半前には会社に到着する必要があり、いきなりそれをできるようになるのは至難の業でした。
気力も体力もないなかでの読書は苦痛に近かったような気がします。

3. ビジネス書を読む気になれない

朝読書の取り組みにも付随するのですが、当時のわたしには、会社の方々との時間だからビジネス書を読まなくてはいけないという思い込みがあり、さらにビジネス書=仕事、という認識が強くあり、ストレスを感じていました。
基本的に仕事は好きですが、仕事が趣味です!なんて言えるタイプではないので、自分の時間を削っている感覚になっていました。

スランプの解決方法

では次に上記の原因に対してどのように解決策を見出したのかを振り返ってみます。
結論から言うと「Kindleで小説を読む」というのが当時のわたしにはぴったりの解決方法でした。

解決策1. 読了の達成感を得られていないならKindleで読もう

原因が達成感なら無理やり達成感を感じられるようにすればいいじゃない、ということで見出した解決策が「Kindleで読む」です。
実際の本を本棚に並べて得る達成感もありますが、Kindleで読むと読了率が表示されるので、読了までに小さな達成感を得やすいと考えました。
実際、読了率30%と表示されれば「もう30%も読んだんだ!」となりますし、85%であれば「今日中に読み切ってしまおう!」となる訳です。
一見しょうもないように見えますが、わたしにとっては大事な要素でした。

また、出社日が増えたことで移動時間に手軽に読めることもポイントでした。
いわずもがな通勤時間帯の電車は混んでおり、その中で本を広げて読むというのは(特に背が低いわたしには)難易度が高かったので、携帯で場所を取らずに読めるというのは読書のハードルを下げるポイントでした。

解決策2. 朝読書に行けていないならやめてしまおう

朝読書という取り組みはわたしが読書の習慣をつけたいと言ったことが発端で始まったものだったので、それをやめるのはかなり勇気のいる決断でした。
しかし冷静に考えると、2022年を通して既に読書が習慣化しており目的は達成していたので、惰性によるマイナス面も大きかったことからやめ時だったのではないかと思います。

解決策3.  ビジネス書が読めないなら小説を読もう

すっかり忘れていたのですが、わたしは元々小説を読むのが好きで、中学〜大学までは小説しか読まないタイプでした。
ところがどっこい、スランプ真っ只中のわたしは、ビジネス書を読むべきという思考に取り憑かれ、そのせいで活字アレルギーと言わんばかりの読書からの遠ざかりぶりでした。

そんな望まない状況を一歩引いて見て、自分にはリハビリが必要だと判断しました。
リハビリのステップは、
1. 読みたかった小説を読む
2. 話題の小説を読む
3. 小説の合間にビジネス書を読む
4. ビジネス書でもストレスなく読書ができる状態にする(元通り)
といった感じでした。

というわけで、いったんビジネス書とは距離を置き、何年も前から読みたかった「正欲/朝井 リョウ」を手に取りました。
読み始めたらもう止まらず、そこから貪るように話題の小説を読み漁りました。
ここでポイントなのは、話題の、というところです。
話題になるということは、面白いだけでなく読みやすい可能性が高いので、リハビリにちょうどよいと考えたのです。
このリハビリが功を奏し、小説、小説、小説、ビジネス書、小説、小説、ビジネス書、、、と、だんだんビジネス書も読めるようになりました。

余談ですが、ビジネス書のなかで「レバレッジ・リーディング/本田 直之」を読んだことも大きく影響しています。
本の読み方について紹介している本なのですが、
・読む目的を明確にする
・目的に沿った部分だけを読み、チェックする
・ポイントをまとめる
・まとめたポイントを読み返す
という読み方が推奨されており、隅から隅まで読み理解しなくてはいけないという固定観念から解放され、ビジネス書を手に取るハードルが下がりました。

2024年の目標はアウトプットをすること

というわけで2023年3月からはストレスなく読書ができ、わたしにしては上出来な結果となりました。
一方で、読んだ内容をアウトプットし身につける、という次のステップまではまだまだだったなという反省があるので、せっかくの時間と内容を無駄にしないためにもアウトプットすることに注力していていきたいなと思います。
自分で自分の首を絞めている自覚はあるのですが、「アウトプット=本の内容+行動の結果」かなと思うので、必死にもがいて成長していきたいなと思います。

2023年の読書リスト

最後に、今年読んだ本たちをズラリとまとめます。
去年はジャンル別にまとめたのですが、今年は月別にまとめてみます。
その方がこころの変化が分かりそうだなというだけの理由です。

1月
だから僕たちは、組織を変えていける ―やる気に満ちた「やさしいチーム」のつくりかた/斉藤 徹

2月
頭のよさは国語力で決まる/齋藤 孝
うまくいっている人の考え方/ジェリ−・ミンチントン

3月
解像度を上げる――曖昧な思考を明晰にする「深さ・広さ・構造・時間」の4視点と行動法/馬田 隆明
正欲/朝井 リョウ
傲慢と善良/辻村 深月
おしゃべりなたまごやき/寺村 輝夫
かみさまがいっしょ/佐久間 彪
両手にトカレフ/ブレイディみかこ
小さな習慣/スティーヴン・ガイズ
ぜんぶ、すてれば/中野 善壽

4月
1秒で答えをつくる力――お笑い芸人が学ぶ「切り返し」のプロになる48の技術/本多 正識
夏物語/川上 未映子
三千円の使いかた/原田 ひ香
コンビニ人間/村田 沙耶香
「答えのないゲーム」を楽しむ 思考技術/高松 智史

5月
あなたはあなたが使っている言葉でできている/ゲイリー・ジョン・ビショップ
構造化思考トレーニング コンサルタントが必ず身につける定番スキル/中島 将貴
レバレッジ・リーディング/本田 直之

6月
悪魔の傾聴/中村 淳彦
黄色い家/川上 未映子

7月
世界で最後の花/ジェームズ・サーバー
汝、星のごとく/凪良ゆう
ひと/小野寺 史宜
往復書簡 初恋と不倫/坂元 裕二
まち/小野寺 史宜

8月
経営×人材の超プロが教える人を選ぶ技術/小野 壮彦
自転しながら公転する/山本 文緒
サバティカル/中村 航
「手紙屋」蛍雪篇 私の受験勉強を変えた十通の手紙/喜多川 泰
手紙屋~僕の就職活動を変えた十通の手紙~/喜多川 泰
上京物語 僕の人生を変えた、父の五つの教え/喜多川 泰

9月
君と会えたから……/喜多川 泰
誕生日が教えてくれる本当のあなた 数秘×行動分析=心が軽くなる!/ともこ
針の上で歌う: この世界から、音がなくなればいいのに/南口 綾瀬
月の海に揺らぐ/ことわ荒太

10月
ライフトラベラー 人生の旅人/喜多川 泰
あした死ぬかもよ? 人生最後の日に笑って死ねる27の質問 名言セラピー/ひすいこたろう
〜見栄を捨てて〜 ゆるく生きる: 自分らしく生きる思考法/しめじ
書く習慣 自分と人生が変わるいちばん大切な文章力/いしかわゆき
破局/遠野遥
さいはての彼女/原田 マハ
手持ちの服でなんとかなります/杉山律子



11月
満月珈琲店の星詠み/望月 麻衣
なぜか人生がうまくいく「明るい人」の科学/和田秀樹
アドラー心理学を実生活に取り入れてみた アドラー心理学を実践で学ぶ/小泉健一

12月
仕事は楽しいかね?/デイル・ドーテン
君だってサンタクロースかもしれない/鈴木おさむ
コンサル一年目が学ぶこと 新人・就活生からベテラン社員まで一生役立つ究極のベーシックスキル30選/大石哲之
最後は臼が笑う/森 絵都
仕事は楽しいかね?2/デイル・ドーテン
一瞬で自分を変えるセルフコーチング――最高の「気づき」を得る、自問自答の技術/林 英利

自分に合う本、合わない本、今は理解できない本、心底響く本などいろいろありましたが、費やした時間は無駄にならないと信じて2024年も読んで参ります。
ではまた来年どこかで。


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