量産のしやすさ

本日書き留めるのは 量産のしやすさ について。
量産の可否は原価や販売形式を左右するため、ハンドメイドで稼ぐことを考える上では、避けて通れません。


なぜ量産が必要なのか?

「私のアクセサリーは一点物です」と銘打つのであれば、量産の必要はありません。
限られた売り場(数10㎝四方)の委託スペースしかない、1人の作家につき20〜30点程度の個数の委託であれば、そこまで量産の必要はありません。
アクセサリー1つ1つにしっかりとした値段がつき、芸術品とも捉えられるレベルであれば、量産を考える必要はありません。

量産が必要な場合というのは、
①ある程度の日数で販売期間が設定されている
②ある程度の販売スペースが確保されている
③多数のお客様が来場されることが予想されている
大体こんな感じでしょうか。
要は ある程度の個数を在庫として確保しておくことが望まれる場合です。あまりにもスカスカな売り場では、お客様が残念に思われることがあります。


どのようなものが量産しやすいのか?

今回はあくまでも、レジン作家の1つのケースについて書き起こします。
レジン作家の場合、所持しているシリコンモールドの形に左右されることがあります。

モールド①
♡ ♢ ♧ ○(4種類の形が一度に作れる)

モールド②
⭐︎ ⭐︎ ⭐︎ ⭐︎(星型が一度に4個作れる)

このようなモールドがあった場合、②のように、同じ規格のものが纏めて作れる方が、量産しやすいと言えます。
だから、上記の2つのモールドを所持しているレジン作家に「ハート型のアクセサリーを10個欲しい」とオーダーすると、製作に手間も時間もかかるということですね。

もちろん、レジンは一度流し込んで出来上がるとは限りません。
何層にもレジンを注いだり、素材を封入したり、手間を重ねる作家は少なくありません。
しかし【モールド】というレジンを注ぎ込む枠ひとつを取り上げても、量産の可否が左右されるということは、押さえておきましょう。


……と言いつつ。
作家によっては、考え方を変えて、この課題を乗り越えていきます。

「ついでに丸形のパーツも作っておこう」

何故あの人は、あんなに沢山のアクセサリーを出展できるの?

そう思ったことのある作家さんは、前向きに考え直してください。




今回、この話を書いたのは。
実はこのnoteを始めたきっかけに繋がります。

新型コロナウイルスが第五類に引き下げられた後、ハンドメイド関係のイベントからも制約が取り払われ、私は多くのお誘いを受けることになりました。
それらのオーダーの中には私の事情(というよりも多くの作家に通じる事情)に配慮しないものや、こちらの善意を搾取するようなものもありました。

そのような体験も含めて文字に起こし、私の糧に変えるためにも、noteを書き始めました。

そろそろ私が出会ったクレクレさんについて書き始める頃合ですね……

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