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熊本出張の夜

2月のとある日。
出張で熊本に久しぶりに泊まる機会がありました。

当日朝、研究室の後輩にご飯一緒にできないか相談したところ、良いですよとのことだったので、久々に夜ご飯を食べに行くことにしました。

1.果たせた約束

大学を卒業した時に後輩たちに機会ができたらご飯を奢るよと伝えていました。
しかしながら、コロナ禍があったため、その約束を果たすことができず、3年近く経ってしまいました。
本来は、その子だけでなく、あと2人いた後輩にもやってあげたかったのですが、タイミングが無く、時だけが過ぎてしましたが、1人でも約束を果たせたのは良かったと思っています。

2.やはり公共交通とまちづくりの議論

後輩とは、仕事の話を少ししたり、近況や大学の現況を聞いたりして過ごしていましたが、お酒が深くなってくると研究分野である公共交通とまちづくりについての話題で盛り上がりました。

(1)熊本の交通の動き

大西熊本市長が考えている熊本の交通政策の考え方や民間で公共交通の利活用を研究している人たちの動きについて、FacebookをはじめとしたSNSやWebサイト等で表面的な話は聞いていましたが、今をちゃんと追っている後輩の話を聞いて、自分自身の理解が深まり、とても勉強になりました。

例えば、熊本の都市高速の話であったり、安定的に輸送ができる公共交通を求めている話であったり。。。
そして、民間では、なぜ、公共交通の利用者を2倍にすると考えているのかという話であったり。。。

後輩くんは、自分の研究をもとに2019年(令和元年)9月14日(土)に実施した公共交通無料の日は、コロナ禍が無かったとしても公共交通の利用促進には効果が無かった可能性が高いという話は大変興味深い話でした。

僕自身は、4月に公共交通利用者が増加した後、夏休みで減少し、9~10月頃から高校の2学期や大学の後期が始まることから増加するものの、大学生は自動車の免許を取得するため、自動車に転移してしまい利用者が戻らない感覚を持っていましたが、そういう傾向が無く、増加傾向が続きやすいというのも大変興味深かったです。

また、2倍にすることについては疑義を持っている後輩に対して、自分の研究分野だけでなく、まちの構造が2倍あった時代と比べてどのように変わっているのかとか見てみない限り、その仮説を否定することはできないのではないかと聞いてみたり、その議論が大変楽しく感じました。

(2)得意なことを話す

会社では、設計の仕事をしていることもあって自分と話が合う人が少なく、そのネタについて議論を交わすことができず、中々辛く感じている日々です。

僕は、大学で土木学科を卒業していても、土木ではメインとなる構造力学や水理学、地盤力学は得意か苦手かと言われると苦手な方です。
特に水理学は卒業延期になる寸前までなったほど苦手な分野です。
もちろん、コンクリートだって、卒業研究で嫌々やっていたので多少は知っていてもそこまで深くは理解していないです。
※とはいえ、大学の卒業研究の縁が今の仕事に繋がっていたりします

やはり、交通計画や都市計画の話をしていると、前提知識を他の土木分野に比べて知っていることから、大まかに物事を理解することが早いし、苦手な理論系の話だったとしても、楽しくやっていたので表面的なところは理解しやすいと感じています。

やはり、楽しいということが前提としてあるのが大事なのではないかと個人的には思っています。

3.最後に

去年の4月に大学時代の友達と飲んだときに、「大学時代でいつが一番楽しかった?」と質問を受けました。
僕は、「修士時代が一番楽しかった」と回答したのですが、興味があって、問題意識があったことが自分の中では強かったのではないかと思います。

確かに、メインの仕事でやっている道路の橋梁の維持補修は重要だけど、僕はそこまで自動車を使って移動するわけではないし、どちらかと言えば自動車の運転には自信がないので、出来る限り公共交通や自転車といったグリーンインフラを活用して移動して、やむおえない場合のみ自動車を利用すればよい思っています。

どうすれば、利用者目線で公共交通の利便性が向上するのだろうかと考えたり、たとえ、自転車で10km走っても、自動車で移動しても所要時間が数分しか変わらないなら、ちゃんと公共交通や自転車インフラの整備に取り組んだ方がお金もそこまでかからないし、高校や大学に通学するためのインフラにもなることから、地域の持続性にも繋がるのではないかと常に考えています。

趣味から発展して、高校時代から10年以上、移動の問題を考えているということは自分はそっちの道の方があっているんだろうし、その道にいずれは軌道修正できるように動いていきたいと思っています。

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