カルデラの上の箱根
箱根の成り立ちについて、博物館主催のジオツアーに参加しました。
とても興味深かったので、記録がてらご報告します。
●箱根の外輪山とカルデラ
箱根は芦ノ湖、箱根神社、大涌谷、箱根ロープウェイ、彫刻の森美術館、湿性花園、温泉、ゴルフ場…などなど、見どころ遊びどころ満載の関東の観光地ですが…、
それらは全部すっぽり、箱根山の外輪山のカルデラの中にある、って知ってましたか?
↓箱根を上空斜めから撮った写真。ハート型の外輪山がくっきり見えます。
その中(カルデラ)が箱根の観光地なのです。
箱根は65〜23万年前に火山活動が始まり、13万年前までに外輪山とカルデラができました。
ハート型に囲む山が箱根の外輪山です。
更に、13〜8万年前、カルデラ内での2回にわたる火山活動で中央火口丘(大きな火口やカルデラ内に新しい噴火が起こって出来た小型の火山)が生まれ、現在の地形を形成しました。
登山で人気の明神ヶ岳、金時山は外輪山。
観光船が行き来する芦ノ湖はカルデラ湖。
今も噴煙を上げている大涌谷は中央火口丘。
箱根最高峰1438mの神山、画家中川一政さんが繰り返し描いた駒ヶ岳、双子の姿が可愛い二子山は、カルデラ内の元中央火口丘。
溶岩が海まで流れ出た早川と|須雲川《すくもがわ》。この川があるお陰で、外輪山に隙間が出来て私達は容易に箱根に出入り出来るのです。
我が家は比較的箱根に近い場所にあるため、よく箱根に遊びに行きます。ここは数万年前に大噴火が起きて、そうやってできたカルデラで遊んでにいるんだという感覚は今まで無かったけれど、これからはカルデラを意識して楽しもうと思います。
このツアーに参加して、地球に興味が湧きました。この歳になって興味あることが増えてラッキーです。