結婚式 DVD 焼き込み 備忘録

結婚式の映像作成にあたり、もはや骨董品と化したDVDを焼くことの難しさ。
毎回ハデにつまづいたので、注意点をいくつか。
そんな備忘録。

目次
・ハード環境
・ソフト環境
・H.265(heic/hevc)の壁
・FPS由来の音ズレ
・アスペクト比率 ”16:9、4:3の話”
・拡張子の話
・映像描画方式 ”インターレースの除去”
・郵送


ハード環境
・win10
・Buffalo DVSM-PLV8U2

ソフト環境
・AfterEffects CC2015 //映像編集
・Media Encoder CC2015 //エンコーダー(後に不要と気付く。)
・Audacity //音声編集
・ffmpeg //拡張子変換
・DVD flick+imgBurn //オーサリングソフト

Adobeのバージョンが軒並み古いので様々な障壁がある。
この記事を読んだ後で、余計な努力をしている と気付いたのであれば、環境を最新のものに整えることに心血を注いでほしい。


H.265(heic/hevc)の壁


iOS11 以降、2017年以降発売の端末は標準保存形式が H.265(heic/hevc) に変わっている。
AfterEffects CC2018以降、標準フォーマットとして扱えるようになっている。
以前のバージョンでは読み込み不可で扱えないため、H.265→H.264への変換が必要となる。
写真の変換には、ウェブサービスを使用。
動画の変換には、ffmpegを使用。


FPS由来の音ズレ


FPS 25・30の違いにより欠けるフレームが生じる。
30÷25=1.2 →”.2” //整数で割り切れないことが原因。
60→30は割り切れるのでOK。
動画制作の前に”fpsと画面比率”は決めうちすること。
後になって変更するとなると微調整がめんどくさい。

アスペクト比率 ”16:9、4:3の話”


DVDの最高画質 =SD画質(720x480) アス比=4:3
DVDで扱える一番大きいサイズとして安易に選ぶと4:3になってしまう。
1280x720(16:9)で作成して、焼きこみの際に忘れずにアス比も16:9に設定することが重要。


拡張子の話


基本的なことだが、DVD video方式でないとDVDプレイヤーで再生できない。
しかし、PCで映像を扱っているとき、どのタイミングでDVD videoにすればいいのか微妙に判断が付きづらい。

理由は2つ
・DVDvideo方式は、単体ファイルでなく、フォルダ構成され映像と音声が分離されるため、移行の扱いが難しくなる。
・エンコーダーソフトでもオーサリングソフトでも、変換できるタイミングがあり、いつから揃えればいいのか迷う。

当初考えていた焼き込みプロセスは、
映像編集→レンダリング→エンコード→オーサリング
AfterEffects→MediaEncoder→DVDflick→imgBurn
であり、これは間違いであった。

最終的には
AfterEffects= ".mov"
↓↓
DVDflick= "DVDvideo"
で事足りる。
DVDflickは、エンコーダーとオーサリング(厳密にはimgBurn)の抱き合わせ構成のソフトで非常に優秀である。

このことから、焼きこみまでの映像の扱いは、とりあえず.movで済ませることができ、MediaEncoderは不要になる。
最終段階でDVDflickに全て任せるかたち。


映像描画方式 ”インターレースの除去”


映像の描画方式にはインターレースとプログレッシブがある。

インターレース方式は、横の帯を作ってボーダーTシャツのように表示して交互に更新する。

プログレッシブ方式は、1フレーム毎に画像を用意し、それを更新する。
DVDの描画方式はこっち。プログレッシブ方式。
ここが違うと後ほど、映像にジラつきや乱れが発生する。
ソフトウェアによって、”インターレース除去”と表記の場合がある。


郵送


DVD入稿時に新郎新婦から会場へ納品することがほとんど。
そのため、郵送で送る必要性が出てくる。
関東圏内同士であっても 郵送に1日、持ち込みに1日、確認・チェックバックに1日となり、再度 編集修正等を行うまでに3日のラグが生まれる。
コレが非常にキツイ。あっという間に時間が溶ける。
サンデークリエイターであれば1週間以上のラグになってしまう。
編集する週、郵送する週/確認してもらう週、修正する週」となり1か月があっという間。
平日郵送を試みるのであれば、少なくとも1か月前までには、内容は未完成でも会場で流せるフォーマット作りが非常に重要である。

会場によってDVDプレイヤーが違うので、型番の確認を確実に行いたい。
そういったものに疎い新郎新婦は、相性があることを認識してもらえず、念押しても全く確認してくれない。
経験上、SHARP製は厄介な傾向。
型番がわかるだけで、スムーズな問題解決が可能な場面がたくさんあるので、これだけは確実に知っておきたい。
このことはプランナーも把握してないので、できれば自分で足を運べることができればベスト。


後日、重要なDVDflickについてスクショ等を追記予定。
一旦ザッと書き溜め。

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