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アリス・ウィズ・ラビットワークス

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アリスの買っていたペットのウサギ。アリナの後をついていくと、そこはうさ耳獣人の世界、ラビティアだった?!うさ耳もふもふ系ノベル始まります。
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2020年4月の記事一覧

第五話 貴族と平民

第五話 貴族と平民

 ネザーラビティアの城内に入ることができたアリスたちは、スラム街にある宿屋で計画を練っていた。
 アリスたちは戦争をしに来たのではなく、大使としてという面もあり、ネザーラビティアの王様との国交を再開するために、来たということもあった。
 ただ、親書は預かったものの、直接のつながりがないアリスたちでは、城に直接行ったとしても、追い返されるのが目に見えている。そのため、直接行くのではなく、ネザーラビテ

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第四話 護衛とネザーラビティア

第四話 護衛とネザーラビティア

 盗賊を改心させ、無事に炭鉱夫として復活を果たした盗賊たち。地域との交流も深まり、最初こそわだかまりはあったものの、時間が解決してくれると思っていたアリスの予想通り、交易が盛んになり外貨を獲得できるようになっていた。
 そのため、身の危険を冒してまで盗賊をする必要がなくなったこともあり、地域は平和になっていった。アリスたちは炭坑の近くにある街にしばらく滞在していた。そんな中、盗賊がアリスの助言で更

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第三話 盗賊の就業と厚生

 盗賊の親方に、クラリティア人であることがバレたアリスだったが、入ってきた入り口は依然として、塞がれアリスたちが逃げるのを阻止していた。そのため、中央広間でにらみ合いと同じ状況が続いていた。

「クラリティア人ってことがわかったんだ、ただで帰ってもらっちゃぁ。困るなぁ。」
「何をする気なの。」
「そんなの、いろいろだよ。まずは、金目の物を出してもらおうか。」

 盗賊らしくアリスたちの金目の物を差

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第二話 クラリティア人と癒しの能力

 坑道の奥の奥。坑員の休憩所を利用する形で築かれた盗賊のアジトは、弧を描くようにくりぬかれ、坑道の終着点につくられたいた。
 ところどころに炭坑の名残のトロッコが横倒しになっていたり、線路の痕跡が残っていた。

『やっぱり、ここは元炭鉱か。匂いでそんな気はしてたけど……』

 アリスは、周囲の匂いとトロッコの状況。線路の朽ち具合で、おおよその予想が付くほどに、メンテナンスがされていない様子だった。

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