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2020年1月の記事一覧
第13話 広報と秘書 前編
ラヴィリナは王城の近くにある詰め所から、いつもアリスの店の準備へと手伝いに行く。準備を始めてから数日。ラヴィリナとラヴィリオが手伝うようになってからは、準備もはかどりもう少しで開店というところまでこぎつけていた。
そんな毎日は、騎士としての職しか知らなかったラヴィリナにとっても、いい刺激になっていた。まして、アリスに出会ってからのラヴィリナは、活力を得たかのように騎士の仕事と、アリスの手伝いも
第12話 歌劇団とアリナの親
裏庭で繰り広げられたラヴィリオとアリナの決闘は、ラヴィリナとアリスが仲裁に入る形で、引き分けという形で幕を下ろしていた……
アリスに嫌われたと想い、ガックリと肩を落とすラヴィリオ。一方のラヴィリナはというと……
『アリス様……』
ラビティア人からしたら、確かに長身でイケメンの部類に入るアリスに、ハートを撃ち抜かれた状態になっていたラヴィリナ。
「ラヴィリナさん……」
「ひゃい!」
「
第11話 やきもちと仲裁
アリナとラヴィリオの決闘は、今も続いていた……
裏庭を耕すんじゃないかというほどの激しい決闘に、周囲の住人すら集まってくる。
「何だなんだ?」
「あれ? あの戦ってるのって、ラヴィリオ様じゃ?」
「ほんとだ、ラヴィリオ様……相手は……えっ?!」
「だれ?! あの子。ちっちゃい……」
「でも、ラヴィリオ様と互角? いや、それ以上?!」
なんだなんだと、集まってきた住人は、祭りかのように賑や
第10話 力持ちとラヴィリオ
アリナがアルコールに弱いことがわかって数時間後……
「これ、どうやって動かすの??」
アリス達の前には、男手が必要なほどのデカイ置物が地下室の扉をふさいでいた……
試しに、アリスが動かそうと試してみるも、ピクリとも動くことがなかった……
どうしようかと迷っていると、ラビティナがキッチンにやってきてアリスに報告した。
「えっと、男手として、騎士団長のラヴィリオがこっちに来るようになって