衣装の小話 18

衣装スタイリングに関して話してほしいという質問・意見が1番多かったので、気ままに更新。

個人的にも全身トータルコーディネートすることが殆どなので、折角だからバランスを見て欲しいという気持ちが少しでも伝わったら本望です:)

細かく書いたら永遠語れるので、息抜き程度に書きます。
出せる情報の範囲内で書くので、伝わらないところがあったら申し訳ない。

【記事を書く上で読者との約束】
画像や文の転載・二次加工はどの記事もNGです。
2020年に公表されたものからスタート。それ以前の衣装は割愛。
※どうしても過去のスタイリングで気になる方がいたら、いつか書くかも

衣装の小話、今回はTVガイドPERSON vol.92の衣装に関して書こうと思います。

【衣装の小話 18】
TVガイドPERSON vol.92参照

この日は２人での撮影で、1人の方のみ衣装を担当しました。
写真イメージは黒系統でざっくりカッコいい感じと聴いていたので、今回はこのような衣装スタイリングにしました:)

衣装組む段階でまずこのパネルシャツが面白くて、シャツをベースにしてスタイリングを考えています。
前も横サイドもパネルがボタンで付いていて一枚ずつ外れるので、遊んでいるうちに戻すのが大変だった思い出が笑

シャツのインパクトが強いので、シンプルなラムレザーの黒ジャケットを合わせました。
シャツ襟も開けて、下品にならない程度に色気があるよう魅せたかったのでレザーに関しては襟元に違和感ないようノーカラー(襟なし)のジャケットを合わせています。

パンツは気持ち太めのパンツでちょっと無骨な男という感じの中にも、ココも色気ポイントですが足首の縛れるものを選びました。無骨すぎない綺麗目で品のあるデザイン。

これにヒールブーツを合わせています。
パンツが元々ハイウエストに履くもので(※今回はシャツを魅せたいのでインせずに隠れています)かつ足元引きずるか引きずらないかの丈感なので、より足を長くシルエットを綺麗に見せるためでもあり。
引きずってもスチール撮影なのでファッションぽく魅せることはもちろんできるけれどヒールブーツの方がこのスタイリングにはしっくりきました。
また、ジャケットもパンツもブーツも黒なので差を出すため素材感はばらけさせてブーツもエナメルを使用しました。光沢感で遊びをいれています。

レザーでまとめる選択肢も勿論あるのですがより個々のアイテムに存在感がでているかと思います。

メンズのヒールブーツはちょっと珍しいかもしれません。エディ・スリマン時代のイブサンローランのコレクションを観て取り入れたいと思っていました。今でも参考にしたくなるカッコいいと思うスタイリングが揃っているのでお時間ある方は是非。このスタイリングとは全く違う、細身のスキニーにヒールブーツの印象です※余談

これだけでも成立はしているけれど、全体を見るとインパクトあるシャツ入れた割には落ち着いて見えます。
なので、小物を多めに入れてバランスをとっています。

もう1人の方も別のスタイリストさんがついていて、当日に何パターンか持っていった中からすり合わせました。互いに浮きすぎないように並びがまとまっているかと思います。2人ともカッコよかったなー！

並びはこんな感じでした。
スタイリング甲斐あるアイテムが馴染んだときとても達成感あるので、
これどうやって合わせるんだろうというものに出会ったら考えてみると
コーディネートの幅が格段に上がると思います。

今回はここまで。
読んでいただきありがとうございました：）