見出し画像

母の日に捧ぐ・・・。

白いカーネーションが嫌いでした。
もっと書くなら、母の日が嫌いでした。

幼い頃に実母を亡くした私は、母の日を迎える時期には保育園でみんな赤いカーネーションを持ち帰るのに、私だけ白いカーネーション。

母を亡くした私を気遣っての、保育園からの配慮だったと思うのですが、私は逆に
「どうして私だけ違う色のカーネーションなのだろう?みんなと一緒がいい」
ずっとそう思ってきました。

同時に、亡くなってしまった母に対しても、「どうして私を置いて死んでしまったのか?」と、怒りに近い感情をずっと持ち続けてきました。

ふと、母の日の起源を知りたくなり、ググったら、以下のような記事に遭遇。

アメリカの南北戦争時代が起源のようですね。

元々、亡き母に白いカーネーションを捧げたことがきっかけで(後に赤いカーネションが定番となった)母の日はスタートした、という事実に少し驚きました。

考えてみると、「母親」はすべての存在を生み出す源。

私も、そしてここにいるすべての人の背後には、誰一人の例外なく、「母親」という存在があります。

「私」という存在は「母」(まあ、父もそうですが)がいなければ、この世に存在し得ないのです。

そう思うと、母に対して、私をこの世に生んでくれたことへの有り難さと尊敬を感じると同時に、何か温かい感情がじんわりと込み上げてきました。

そして、白いカーネーションの花言葉は「私の愛情は生きている」。

涙が出そうになりました。
亡くなった母からのメッセージのように思えたのです。保育園で出された白いカーネーションを通じて、母はそのことを私に伝えたかったのではないか?そう思ったのです。

私は、愛されていたのです!!

ずっと心に残っていたわだかまりが、スーっと溶けて無くなっていくのをいくのを感じました。

世のすべての「お母さん」へ。

あなたたちは素晴らしい人たちです。
あなたのお陰で、私たちはこの世に生まれることができました。
この一人一人の人生を自由に生きるきっかけをつくったのです。
私たちの紡ぐ人生の「大舞台」を是非楽しんでください。
お母さん、私を生んでくれてありがとう。

Happy Mother's Day 〜母の日に捧ぐ〜


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?