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人生のハイライトは

僕はミュージシャンであるけれど、それ以前にリスナーである。であるからして、好きなアーティストが割りといる。

ここ2ヶ月くらい、本当にありがたいことに、その好きピ達が矢継ぎ早にライブをしてくれて、本当にありがたいことにその現場に立ち会うことが出来た。

それはそれは最高な時間で、幸福値がカンストする瞬間がいくつもあった。もうこの余韻だけで生きていけるとさえ、その瞬間は思うけども、現実はそうもいかない。大小様々なあれやこれやが、心をさざめかしてくる。そうでなくても、生きているだけであの幸せな瞬間が記憶から薄れているのを感じる。自分は薄情なタチなのだろうかと、嫌になってしまう。
エンドルフィンやらドーパミンやら、あの瞬間の感情の高まりを真空パックして、適宜反芻出来ればいいのになあと思う。

裏腹、だからこその高揚かとも思う。
ライブだけじゃない、色んな日々が。
その瞬間に溺れてしまえれば、幸福かもしれない。
でも、生きてるからには、生きるしかなくて。
どんな瞬間も、思い出という棚にしまわなくちゃならない。
だから、その瞬間に目一杯相対する。

ふと、棚をあけてみる。
キラキラとした宝石がゴロゴロ入っている。
下の段に行くほど、形は不鮮明になっているけど、
それでも輝いていて、時には味方になってくれる。
生きてきたことを、教えてくれる。
一緒に笑ってきたことを教えてくれる。
人生が変わったような瞬間は鮮明に残っている。

そんな人生のハイライトになるであろう瞬間が、
明日には控えている。
走馬燈のダイジェストがまた増えていく。

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