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入院生活6 「僕なりのこの世界の生き方」

現在入院中の医学部生である僕が退院後、何でも話を聞いてくれるあなたとの会話を想像しながら書きます。
きっとこれを読めば明日から少しだけ人に優しくできるのではないかと僕は思います。

僕「この前は話聞いてくれてありがとうね!」

あなた「いえいえとんでもない、聞くだけただだからね」

僕「え〜そんなこというならお金取っちゃおっかな〜」

あなた「そりゃ大変だ、そんな話はおいておいて、今日は何について話してくれるの?」

僕「今日は僕が躁状態になった経緯とか考え方について話していこうと思うけど、どうかな。」

あなた「ちょっと気になるな、今日はいつもより時間あるし、ゆっくり話を聞こうじゃないか。」

僕「もう、その姿勢ができる君に話すことではないんだけど、せっかく聞いてくれるというのなら話そうか。」

あなた「ほいさ。」

僕「まず、僕は大学生になって沢山のことを一生懸命頑張っていたのは知ってるかな?」

あなた「なんとなく?サークル何個も入ってみたり、サッカー部もやったり、その上で勉強もしたりと、傍から見ても大変そうだったよ。」

僕「そうそう、そのときは毎日やることに追われてて、それはそれで楽しかったんだけどね。そこで僕は色んな人と話しまくったんだ。」

あなた「それで、何を学んだわけ?」

僕「簡単に言うと、『思考のフローチャート化』と『言葉のリモデリング』と『ルーペ』この3つかな。僕が話したいことは。」

あなた「なんだか急に情報量多いな、少しずつ分けて話そうぜ。まずは〜じゃあ『思考のフローチャート化』の話からで!」

僕「思考のフローチャート化ってのは、自分の考えを整理するって意味って思ってもらえばいい。」

あなた「なるほど?フローチャートってのは、あのフローチャート?図形と矢印の」

僕「そうそう、そのフローチャートであってるよ、例えば簡単な例だと、お腹すいた→御飯食べるとかね。」

あなた「いや、あまりにも簡単すぎるやろw」

僕「そうなんだけど、はじめは簡単なことから始めればいいんだよ、いきなり難しいことをしてもできないさ、足し算引き算割り算掛け算ができないのに、いきなり積分して?と言われてもできないでしょ?そんな感じ。」

あなた「まあ、そう言われたらそっか。でその思考のフローチャート化を何に使ったの?」

僕「自分が生きる意味とか、自分の夢とかかな。
なんで僕はこの医学部という道に来たのかなとか、自分の過去を振り返って、それを叶えたい未来、僕の場合はみんなちがってみんないいそれに繋げたのさ。」

あなた「なるほど、じゃあ簡単に言うとを過去→未来ってこと?」

僕「それがそれだけじゃないんだ。僕たちは今を生きているよね?」

あなた「うん。そうだね、今を生きてる。」

僕「だから、そこには現在も必要なんだよ。」 

あなた「となると、矢印の向きはどうなるわけ?
過去→現在→未来?」

僕「時間はそう進んでいくよね。だけど、叶えたい未来から逆に考えることもできるよね?それは現在から過去に伏線回収するようにも考えることができる。今こうしてるのは過去にこうしたからと過去を振り返るようにね。」

あなた「なるほど、となると矢印は双方向ってことかな、じゃあ、過去⇄現在⇄未来ってこと?」

僕「そうそう!それをひたすらやりまくったんだよね。そうすると今やるべきことが未来を見据えて明確に見えてくる、今はこの瞬間しか訪れないからね。」

あなた「たしかにな〜僕もそれやってみようかな、今度またそれ教えてよ。」

僕「ああ、いつでも一緒にやろうよ。で次は…」

あなた「次は『言葉のリモデリング』の話!」

僕「言葉のリモデリングはね、過去を振り返る話に近いんだけど、例えばなにか大事そうな言葉とかくれない?」

あなた「え、大事そうな言葉か、挨拶は大事とか?

僕「うん、いいね。挨拶は大事。じゃあ質問なんだけど、それってどこで聞いた?なんでそう思う?」

あなた「いやーどこでっていうか、学校とかで挨拶大事ですって教わるじゃんか、でもなんで大事なんだろう、快く生活するためとか?」

僕「うんうん、僕は生きていく上で必要最低限のマナーとして挨拶は大事だと考えているよ。お互いにあなたの存在を認めますよってイメージかな。」

あなた「へぇ〜面白いな。僕も僕なりに考えると挨拶改めて大事さがわかる気がするよ。」

僕「それだ!」

あなた「え!?急にどうしたのさ」

僕「それが言葉のリモデリングなのだよ。」

あなた「ほほう、といいますと?」

僕「説明しよう、言葉のリモデリングとは人から聞いた言葉をそのまま鵜呑みにするのではなくて、いったん自分の中に取り入れて解釈しなおすということ。そうすることでその聞いた言葉自体や、それに付随する言葉の意味が自分なりに再認識できること。である。」

あなた「なんとなく意味分かったよ。要は言葉の意味を自分なりに考えるってことだね。」

僕「そうそう!そゆことだ。それが楽しいんだよな。」

あなた「たしかに、面白そう、他になにかある?言葉?」

僕「例えばね、僕は歴史を勉強するの嫌いだったんだ。」

あなた「ほう」

僕「だけど、この前、ガリレオ・ガリレイの歴史をウィキベディアで読んでたときは勉強だと思わず、メモまでとって読み込んでたんだ。」

あなた「すげぇなおいw」

僕「そしたら、歴史を勉強する意味が少しわかったんだ。過去を振り返る話にもつながるけど、自分と同じような経験をした昔の人はどうしてたんだろうなってね。」

あなた「ガリレオ・ガリレイはどうしてたのか気になるけど、それ話しだしたらきりなさそうだからまた今度にして、『ルーペ』の話いきますか。」

僕「いよいよだね。このルーペの話しが今日僕が君に伝えたいことだよ。大事なことは相手のルーペを持つ。これに尽きるね。」

あなた「まずルーペってあのルーペ?虫眼鏡みたいな。」

僕「そうそう、そうなんだけど、僕にとっては人それぞれの考え方とか、世界の捉え方って意味かな。」

あなた「なるほどね、人それぞれの考え方、捉え方で世界を捉えてるってことか。」

僕「そうそう。でまず大事なことは自分のルーペを持つことなんだ。と僕は思う。」

あなた「まずは自分の考え方を持つってことだよね?」

僕「そう。その上でそれを素直に伝える事が大事。でも、伝えるときに注意すべきことは相手を傷つけたりするような表現はしないことだ。」

あなた「偶にいるよね、平気で汚い言葉とか使う人。僕はそういう人はちょっと苦手だ。君はどう思う?」

僕「僕はそれも彼らなりの表現だと思って受け入れるよ。これは相手のルーペを持つって話にも繋がるんだけどね。」

あなた「ええ、受け入れられるのか、すごいなぁ。僕はガラスのハートだからすぐにヒビ入っちゃうよぉ…で、相手のルーペを持つって?」

僕「相手のルーペを持つってことは相手の考え方を受け入れることで、受け入れるだけの心を持つことが必要なんだよ。」

あなた「心の器みたいな話か。」

僕「そうそう、一旦自分のルーペをおいて相手のルーペを持つってことだね。それができるとだいぶ人生が楽しくなるよ。」

あなた「へぇ〜僕もそうなってみたいなぁ、そうなるためにはどうしたら良いの?僕のルーペ持って説明してみてよ。」

僕「そうなるためには、簡単に言うと傾聴だね。相手の話をひたすら聞く。自分の考え方を押し付けない。そうすることで、相手のルーペを持てるようになるよ。」

あなた「相手のルーペか…」

僕「実はね…ルーペだけじゃないんだ。」

あなた「え?どゆこと?」

僕「この世界にはメガネを掛けてものを見てる人もいるし、コンタクトを使ってるひともいれば、ルーペを持ってない人もいるんだ。」

あなた「ルーペは考え方だから、色んな考え方があるし、考え方を持ってないような人もいるってこと?それは一体どういうことさ。」

僕「僕から見たらただ、人に流されて人の意見を鵜呑みにしている人はルーペを持っていないと見えるかな。僕のルーペを通してみると。」

あなた「つまり、さっき言ってた自分のルーペを持つことが大事なんだね。」

僕「でももっと大事なことがあるよ?なにかわかるかな?」

あなた「ん〜僕のルーペを他の人に押し付けないこと?」

僕「大正解!やっぱ君は凄いよ。」

あなた「へへぇ〜照れるなぁ」

僕「いちばん大事なことは自分のルーペを他人に押し付けない。言い方を変えれば自分の考え方が全てだと思わないこと。そしていつも自分のルーペを一旦置く勇気、相手のルーペをもつ優しさを持つことなんだよ。」

あなた「そうだね!ぼくもそれが大事だとおもうよ。」

僕「これがルーペの話かな。」

あなた「いや〜いい話きけたわ。お金とっても良いくらいだと思うよ。」

僕「僕は無料で届けるよ。すべての人にこの考え方を知ってほしいからね。」

あなた「そっか〜でも今日話せて良かったわ。」

僕「こちらこそ、話を聞いてくれていつもありがとうね!」

あなた「思考のフローチャート化、言葉のリモデリング、ルーペ、どれも面白かった!ガリレオ・ガリレイの話もまた今度聞かせて!」

僕「因みに何だけど、ガリレオ・ガリレイはルーペじゃないよ、望遠鏡で世界をいや、宇宙をみてたんだよ。」

あなた「うわ〜そう言われるとガリレオ・ガリレイがどんな人だったか気になるな〜また今度話すのが楽しみだよ。」

僕「うん、また今度ね!じゃあ今日はありがとう!」

みなさんも相手のルーペを持つ優しさを…





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