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【初心者】持て囃されるエクストリーム・スポーツ的投資手法

XやYoutube、ネット番組、TVなどでよく見かける投資の論客は、日本株のデイトレードで何十億と稼いだトレーダーや、個別株集中投資で100億近くまで短期間で増やした投資家です。レバレッジETFやボラティリティの非常に高い泡沫的な株を華麗に売り買いして儲ける人もいます。

彼らを見て自分も短期間で大儲けできるかも!と淡い期待を多くの人は抱いていると思います。僕も投資を始めたての頃は憧れを感じていました。しかし、しばらく投資を続けているとあれは真似できないなと感じるようになりました。

いくら投資対象に自信があったとしても、その自分の考えはどこまでいっても仮説の域を出ません。こちらの方がオッズが高いという期待が頭の中に形成されていますが、その土台は自分が知り得た情報だけです。自分が知り得なかった情報が突然ポーンと飛んできて、戦略を修正しないといけなくなることはよくあることです。

例えば先日モンゴDB(MDB)の決算がありましたが、そこで「AIの恩恵を受けられるようになるのは一年後だ」という発言がありました。これは僕にとっては誤算でしたし、他の投資家にとっても同様だったと思います。このように、どれだけ自分が自信を持っている投資対象でも、足元を掬われる可能性はゼロではないのです。

そのことに対する怖さの感覚があるので、僕は個別株集中投資はしません。とういうかできません。それほどまでに自分を信じ切れないからです。だから余程のことがない限り、僕のPFでは常にインデックスが最も比率が高いです。一方でそういった投資ができる人もいます。僕は彼らはエクストリームスポーツ選手だという感想を持っています。

エクストリームスポーツは、高いリスクや挑戦を伴うスポーツのカテゴリーです。通常、非常に高い高度や速度、危険な地形、あるいは極端な天候条件下で行われます。例えば、スカイダイビング、スノーボード、スカイスクレイピング、ロッククライミング、パラグライディングなどが含まれます。これらのスポーツは、参加者にとって高い技術や体力を要求し、しばしばアドレナリンを高める体験を提供します。

つまり100%自分の感覚にベットすることができる人達です。彼らは思い切りよく投資することができます。しかし、殆どの人は恐怖が勝ってしまい、これで大丈夫かな?ちょっと状況がよく見えるまで様子を見ようと優柔不断な投資行動をとってしまいます。大事故になること必至です。

エクストリームスポーツ的投資には華があります。華麗に乗りこなせる人は莫大な利益を短期間で得ることができます。しかし、それは見せ物としては価値がありますが、彼らと同等の神経を持っていないと真似することはできません。彼らは自身の投資手法・思考を一般化して皆んなも一緒に目指そうと呼びかけますが、あれはバイク初心者も僕らと一緒に断崖絶壁を駆け降りようぜと言っているに等しいのです。

投資家は各人のリスク許容度に応じた投資手法を実践すれば良いだけで、彼らと投資成績を比較する必要はないのです。真似してみたい人はやってみるといいと思います。できたら凄いと思います。僕はできなかったので。


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