ビジネス思春期

先日、「すごく悩んでいる、と思っていたけど実際はなにひとつ悩んではいなかった」「ストレスはあるけれど、それは悩んでいるというものではなかった」という事がわかった。ビールは偉大なり。

一生懸命やっているアピール(対自分)
丁寧に仕事をしているアピール(これも対自分)

だったりして、本当は全然悩んでなんかいない。

悩んでいるふうを装っていただけ!(しかし心から)

いやー、そうなんですね。目から鱗が落ちますね。

で、その現象を「ビジネス思春期」とコメントして下さった方がいたのですが、なるほどその通りかもしれぬと。

ビジネス上のあれこれは、確かに悩み深い。
特に水商売的なお客さんのご機嫌に頼るような商売は、どんな風向きなら桶屋が儲かり、この風力なら飴屋が儲かる、みたいな不確定要素で物事を進めていかねばなりません。
8割がた、予測なんて役に立たないのです。
それでもそこをスイスイと進んでいくセンスと勘と嗅覚と足の速さなどをあわせて、目立ち過ぎれば反感を買うし、目立たなければ広告にもならないという厄介なバランスの中進んでいかねばなりません。

そういった時、必要以上に問題を大きくして深刻化させて考えるっていうアプローチ。
人間はなぜ死ぬのに生きるのか。
10代こそメメントモリに惹かれる。
それと似たような事が、ビジネスの思考の中でもたびたび起こっているという事です。
あくまで仮説なんですけども。

基本的に、ビジネスとは天賦の才でやるものだと思う。
天才しか生き残れない。
が、発案の天才・経営の天才・配置の天才など、いろんな種類の天才がいるので、それほど心配することはないんだけど。
そもそも天賦の才って、天に与えられてすでに持っている才能という事で、つまり自分の持っている能力っていう意味になる。最初に配られたカード。これで勝負するしかないって事だ。

自分の持っているカードでしかゲームが進められないのだから、変な話最初からゲームは決まっている。

ただその脚本は誰も知らないのだ。

その持っているカードをどう使っても、大体ゲームの方向は決まっている。ポーカーとウノはカードが違う(やったことないけど)。
決まっていると言っても、勝ち負けが決まっているのではなく、うまくやれば当然勝つし、下手を打てば負けるという事が決まっているという事だ。で、ゲームはちゃんとルールさえ押さえていけば、大体勝てる。

それなのに、そのゲームをより複雑にしようとする。思春期のこんがらかった思考と混乱。あと、他人の目を異常に気にする感じ。しかも誰も見ていないっていうのに。

歪んだ自意識というべきだろうか。

もうねえ、行く先は決まっているんですよ。
それをあれこれひねってみたりして。
ひねらざるを得ない時もありますけど、基本的にやることもやれることも限られているんだから、ゲームは何も変わらないっていうのが私の考えです。
だから悩むこともひとつもないんだけど。

他の人には、悩んで道を切り開いていった(ように見える)ほうがいいんだろうなとは思うけど、実際悩まなくても道は決まっているんだしね。

ビジネス思春期を抜けて、たぶん、もう少し物事は進むかもしれません。


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つよく生きていきたい。