エクストリーム起業とお金の話3

自分の金に甘えるとアホになる

人の金に頼ると弱くなるのはわかった。じゃあ自分が稼いだお金だとか、正当に自分のものなお金(遺産とか、宝くじ当選とか)ならいくら使っても問題ないだろう!

それがですね、意外にも無問題とはいえなかったりするのです。

人間、お金があるとお金に甘えるものです。

お金に甘えることは悪いことではありません。たくさんあってリッチに暮らせるのが一番ですから。
そうではなくて、お金に甘えることで自分の才能を出すことを怠けてしまう事がもっとも悪いお金の使い方なのです。

もうこれしかないという3000円を、明日会う友達に上げるプレゼントに使うのか、今後役立つ内容が書かれた本を買うのか、それとも美味しいものを食べてしっかり身体を休ませるのに使うのか、どれが一番エクストリームに起業できる3000円だろうか、と本気で考え使っていく。
日々の些細な行動も神経を尖らせてもっともよいお金の使い方を考え抜いてカードを切っていかなくてはなりません。

そういう真剣さが、余裕が出てきた30万円には応用されなかったりする。

300万円になればなおさら、金額に甘えが出てくる。(感覚には個人差があるので、金額設定はあくまで例として感じて下さるとうれしいです)

お金がこれしかないから真剣に考えて使おう、というのは逆に考えると「お金に余裕があれば真剣じゃなくたっていい」という考えに基づいた行動といえます。そうすると扱うお金の額が大きくなればなっただけ真剣さを失って正しい判断をする力さえ放棄してしまう。3000円を完璧にコントロールできていたのに、30万円、300万円ではコントロールできないなんていう愚かしいことが起こってしまう。

宝くじで大金を手にした人のエピソードで、どんどん金遣いが荒くなっていく中で、酔って大暴れし店に損害を与えたとして1200万円の賠償を請求されたけれどそれも気にせずぽんと支払ったというのを読んだのですが、そもそも賠償とかの前にそれだけ相手に損害を与えるようなひどい行動を取る事がおかしくないですかね?冷静に考えたら犯罪ですよね?

お金がなかったらしない事はお金があったらしてもいい事ではないはずです。

でもそういった当たり前のことさえ分からなくさせてしまうほど、お金に甘えることはあなたを愚かにさせると思います。

お金は何でも代行してくれます。寒さも熱さもないことにしてくれ、遠くまであっという間に行けます。人に頭を下げさせたり、喜ばせたり、いう事を聞かせたりも出来ます。それが自分の才能のように感じてしまうと、あなた自身はどんどん才能を使わないアホになります。

早合点しないでおきたいのは、お金自体が悪いものではないということです。お金はすっばらしいです。お金があれば、美味しいものを食べて健康に暮らせる!お金があれば病気で苦しんでいる人も助けられるかもしれない!お金は人類が発明したものの中で最も重要なもののひとつです。ダメなのは、そこに甘えてしまうことです。

私がお金がない事で一番よかったと思うのは、お金以外の全てを使おう!と思っていろいろがんばったのですが、それって「お金があってもそもそもがんばらなきゃならないこと」だったのです。お金があっても練習しなきゃピアノは弾けるようになりません。なのに、お金があってピアノが買えればピアノを弾く腕もよくなると勘違いしてお金がないことをピアノが下手な理由にしているようなすり替えがよく起こります。(そういうすり替えをわざと起こさせるような情報=広告が日常にあふれまくっているせいでもあるんですけれど)

私たちエクストリーム起業をやり遂げようという人間は、お金じゃなく才能を使うのです。

お金がないから夢をあきらめるなんてこと、しなくていいんです。それにすばらしい成果を低予算でやり遂げる事は最高にカッコいいことです。実際低予算ではじめる起業本が訳本を中心に山ほどあるのは、選択肢の問題だけではなく、やっぱりそのスピリッツのかっこよさにあるんじゃないかと思うんですよ。読んでてすごくときめく事例がたくさんあります。

もちろんお金はあっても困りません、ていうかあったほうがいいです。エクストリーム起業もお金を得ることが重要な目的のひとつにあります。使うところではガツンと突っ込む判断力と大胆さも重要ですから、なんぼあっても困りません。

困るのは、お金に甘えて自分の力を出すことをやめてしまうということです

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つよく生きていきたい。