インターネットよ、ありがとう

こんなに簡単にエクストリーム起業が可能になったのも、インターネットの発達がなければありえないことでした。

次々と発売されるPCに、スマートフォン、タブレット端末。
専門的な知識がなくては出来ないと思っていたことも、どんどん簡単な操作のかけあわせで一般の素人たちにも広まっていきました。
この、インターネットがなければ、まず存在し得ないビジネスがたくさんあったでしょう。
いまの私が言えるのは、インターネットよありがとう、の一言に尽きます。
エクストリーム起業をする人は、インターネットをうまく使わなくてはいけません。

ソーシャルメディアがネットの地図を塗り替えた、らしい

いままで、ネットショップなどをする場合、絶対的に必要だったのがSEOという検索したときに上位に表示される仕組みへの対策でした。
ところが、ツイッターなどのソーシャルメディアが台頭したことで、サイトにSEOを施すことへ大きなエネルギーを割かなくても十分に人の目に留まる可能性がでてきたのです。

SEOはインターネットの世界の大通りの駅前立地に店を構えるために必要な作業でした。
有名な駅(通常ビッグワードと呼ばれるもの)の立地は相当な激戦区です。なので少しはずれた場所に店を構えるか、なんとしてでも大金はらって駅前立地に入り込むかという、どっちにせよ頭の痛い選択をしなくてはいけませんでした。

しかし、ソーシャルメディアの情報はもう少し違うルートで動いています。検索で調べて入ってくる流入が電車で来る人なら、ソーシャルメディアは徒歩や自転車、あるいは車などで動いている人たちです。
とんでもない山の中にお店を構えようと、車で来る人たちで大賑わいなら大成功です。

面白いところは、ソーシャルメディアをうまく運営して広報していくことが重要かと思いきやそうでもないところです。全然知らないアカの他人が「おもしろい」「おすすめ」などと書いたことが後々爆発的に広がるきっかけになったりします。
自分でツイッターやフェイスブックなどをやらなくても、熱烈なファンが一方的に情報を流し続けることもよくあるからです。

全ての人がネットを使わなくてはならないのではなく、ネットの中にうまく情報を流し込めた者が目抜き通りに店を構えることになるのです。

自分でなにかしなくても、たとえば「写真に撮ってシェアしたくなる商品」を作るとか、何かのイベントの際に「どんどんツイートしてください、フェイスブックなどに書いてもOKですよ!」というネットフレンドリーな態度(そんな言葉があるのか?)で、お客さんを営業マンに仕立て上げてしまうことで自分が情報を出すより何百倍もの効果をあげることが出来ます。

一般ユーザーで全然構わない

PCの知識を問われると、私はてんでお話にならないレベルです。

ただ、IT業界の人たちはなにかとハックがお好きで、裏技やショートカットなどをすごいと思う傾向があるのではないかと感じることがたびたびありました。

実はこれ、よくよく考えると、ものすごい狭い世界での価値観です。多くの人は、そんな裏技がたくさん使えることにすごさを感じません。しかも、なにか商売としてインターネットを使うとき、そういうズルは非常に嫌われます。

たとえば、ツイッターのフォロワーを買うとか、不正に入手したメールアドレスを利用するなどは、リスクが多すぎます。その気になれば不正の事実はすぐにばれるのです。

そんなバレそうなハックなどに頼るより、普通に一般ユーザーとしてネット上のサービスを活用するだけでいいのです。
ものすごいテクニカルな事をしなくても、それこそ自分で情報を出すことさえしなくても、勝手に飲食店なら口コミサイトに情報が寄せられるし、面白いサービスならメディアに載ったり利用者がレビューしてくれたりします。

だから、特別なハックを駆使しなくても、普通に使えばいいと思います。

それにもうひとつ、エクストリーム起業的な視点から言うなら「無知」であることは「他者から情報を引き出し、新しい関係をつなぐ有効なツール」であったりまします。

「言質」=言葉が、文字が物質化するネットの世界

さて、インターネットに限りない感謝を捧げる私ですが、けしてインターネットを諸手をあげてたたえているわけではありません。

非常に陰湿な犯罪や違法行為、精神的攻撃が日々繰り返されている場所であります。
まず心得ておかなくてはいけないのが、インターネットは「言葉」が質量を持つ場所だということです。日常の会話なら聞き流されて、それこそ言った言わないのあやふやな所へ落とし込むことが出来ますが、インターネット上では記録ががっちり残ります。

これは、攻撃されたことも記録されますが、攻撃したことも同様に記録されるということです。

そもそもインターネット上に公開したコンテンツは、全ての人が見ることができる情報であるとあなたが判断して公開したということになります。
このあたりの法律や警察の対応などは現在激動の過渡期であると思われますが、つまり現時点では自らの発言を気をつけることでしっかりと身を守り、ビジネスを守っていくのが最善でしかないと思うのです。

「言うは易く行なうは難し」
ネット上はそんな場所です。言うのは簡単。だからみんな言いまくる。無責任なことも、ひどいこともいくらでも言いまくる。書きまくる。

ただそれは、世界中の誰もが見ることができるものだという事を、絶対に絶対に忘れないで。

ネットが使えれば、人脈はいらないのかもしれないけれど、やっぱりあなたの周りにいる人はあなたの大切な財産だ

インターネットを通じてたくさんの人(匿名もふくめる)と出会うことになります。

ということで、友達が少ないからどうしようもないと考えて二の足を踏んでいる人にとっては、そんな数少ない目の前の友達よりもっと強力な存在があるんだということになり、恐れることはなくなるわけです。

しかし、結局のところ、最初に何かを書き込んでくれたり、なにかの評価をくれたりするのは、現実であった事のある人のほうが多いんじゃないかというのが、実感としてあります。
周りにいつもいる人は、得てしてあなたの計画を信じようとはしないし、時として邪魔をしてきます。だけど、いざ物事を動かす段階になると、それなりに力になってくれるのです。何かを梱包するときの手伝い、郵便物を受取ってくれる、撮影が必要なときの手助け、そんな些細なところからちゃんとした口コミや宣伝まで、やっぱり画面に映る文字だけの存在は手伝ってくれないです。

それに、いつかインターネットのない時代が急に来るかもしれない。ここまでの急速な情報通信手段の変容を見ていると、正直それもありえない話ではないとも思うのです。

それとPCなどは壊れます。全てをPCまかせにしていると、どこかでアクシデントが起こったときに総崩れになってしまう可能性があります。全てをPC内で完結できるビジネスだとしても、ちゃんとどこか「具体的なもの」でもつながりあえる形を作っておいたほうが賢明だったりします。

ネットが使えれば人脈はいらないのかもしれないけれど、やっぱりあなたの周りにいる人はあなたの顔を見て、必死にがんばっているところを見てたり笑顔を見てくれていたりして、あなたに価値を感じてくれている。その「あなたが周りに与えられる価値」の延長が、あなたのビジネスなのだから。だから、やっぱりあなたの周りにいる人はあなたの大切な財産です。

それが、憎しみの関係や障害であっても、それを乗り越えようと踏み切り板として飛び越えていったなら、あなたを寄り遠くまで飛ばしてくれたのは、その人たち。
いつかそう思えるような場所にたどり着くまで、「計画」し「最高のシナリオ」を描き、願い、インターネットでたくさんのやり取りを残しながら、いくのです。

あなたが本当に強くなるまで。

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つよく生きていきたい。