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2017年2月の記事一覧
真珠、銀座のギャラリーに並ぶ
例の大珠アコヤバロックを使ったジュエリーが、この個展に並びます。
まだブランドとして固めてはいないけど、モノを見て頂けると思います。
来月の予定です。
私は関わっていない(真珠の調達程度)ので在廊はなしです。
ジュエリーは、数万円〜数十万円くらいのものが並ぶ予定、みたいな話を聞いています。
お得なヘアゴムも、多分ありそう。
日本画の若手作家の個展に、ジュエリーがコラボレート展示という感じに
真珠はいつか牙をむく
真珠って、冠婚葬祭色が強くて、どこかドン臭いイメージがあった。
それは、あまりに高級品で、それなのにひとり1本は持ってないとダメみたいな押しが強すぎて庶民はみんなプラスチック製の模造品に走った結果、ドン臭いものになってしまったんじゃないかと思う。
だから、90年代半ばから、急に真珠は採れなくなってしまったという。
養殖している海域の汚染が進んでしまった事、母貝の感染、いくつかの要因が重なって、
アコヤ真珠の9mm以上のものはなかなか作れなくなっている中、これは13ミリオーバー…?
生命力溢れる野生的なアコヤ真珠です。まだ試作段階。ネックレスチェーン通した雰囲気を見ている所。
手持ちの珠でもとっておきのガタイのいい子です。
このサイズで質の高いものは1個数十万円に…
例の野生の凶暴なアコヤバロックの真珠ですが、着々とジュエリー化されていて。3月に銀座のギャラリーで現代日本画とのコラボ作品としてプレお目見えになるかもしれません。
販売もある予定。
ジュエリー作家さんが招聘アーティストとして参加って感じです。
別途渋谷でも展示はできます。
外人さんにはわからない
日本の古典的な技術、職人の世界では、恐ろしいほどに「考え方」が固まっている。
ということを、ものすごく感じる。
今は、漆や真珠で、とびきりのマニアックな取り組みや革新的な取り組みをしている人に続けて会ってきたのだけど、どちらも異端なんですよね。
それは、その業界からしたら異端。
でも、やはり業界的な思考回路やセンスで動いてる。
当然です。
そうでないと技術は身につかないし、生業にならない
「でもこの作り方でいいの?」
「いいんです、十分きれいで立派!デザインも素敵」
「いいですか!外人さんにはわからない!」
「日本人だけが知ってる細かなルールとかじゃなくて、デザインの良さ、質感のすばらしさ、インパクト!これに十分な価値があるんです!」
「身内の顔色で才能潰すな!」
「正直日本国内はダメだ!」
「漆や真珠はいいものだけど、そのせいでプラスチック化が進み過ぎて本物に興味ない人が多すぎる!」
「海外のお金持ちで東洋の神秘が好きな人に!」
「真珠は爆買い対象ですよ、そもそも」
「私英語も話せない」
「通訳は山ほどいるから無問題!着物着て笑っとけ!」
「国産の真珠!しかもモンスター級!」
「じゃあそれに合う素材で独特な……漆とかどうだ!」
「なんと数百年ぶりに新技術を開発して特許取った漆職人さんがいるぞ!」
「モノをデザインできる技術者はいる!」
「若手日本画家もいる!」
あとは1個20万~800万円くらいのものを買う人。
拝む人がいなくなった廃棄される仏は本当に正統のアンティークなのだけどこれと天然木を合わせてオブジェにしている仏壇屋さんがいる。
海外の人にインテリアとして買って欲しい。妙なプラスチックの仏像よりこっちをおすすめしたい。
「売ってくれる人さえいればお作りしますよ」