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自分が感じていたことを言語化してくれた本

チームってなんだろう?リーダーってなんだろう?と思っていたときに、とある方の「リーダーとは?」という説明の参考文献として載っていて手にとったのがこちらの本。

『モチベーション革命』

この本を通じて、自分がモチベーションがわかないと思う時の傾向を知ったり、なぜ今「心理的安全性」という言葉をよく聞くのだろう?と思っていた疑問が少しずつ解明されていき、今の時代の全体像を知るのにとても良かった。これからはこつこつ自分の偏愛を知って、自分の内側からあふれるモチベーションをエンジンに変えていくぞー!という気持ち。

冒頭を少し要約して紹介すると、

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今の30代以下の世代は、生まれた頃から何もかもが揃っていたのでお金や物や地位のために頑張ることがでできない、生まれた頃から何もかもが揃っていた「乾けない世代」。

アメリカ人心理学者のマーティン・セリグマンは人間の欲望は「達成・快楽・意味合い・良好な人間関係・没頭」の5つからなるという。

著者はこの5つについて、団塊世代以前は「達成・快楽」を重視し、乾けない世代は「良好な人間関係・没頭」を重視するという。つまり「自分が頑張る意味を持てるもの」に「自分が好きな人たち」と「とことんハマる」ことを重要視するということ。

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このモチベーションの変化の全貌を把握するために生まれた本、とのこと。

まずこの時点で「確かに・・!」と共感。「自分が頑張る意味を持てるもの」に「自分が好きな人たち」と「とことんハマる」ことを重要視するという言葉にうなずきながら読んだ。これまでの自分がもやもやしたときの傾向でモチベーションが沸かない理由って「頑張る意味がわからなくなっている」ことが多くて、それはこの世代での特徴でもあるのか!とふむふむと読み進めていった。

次にメモしたのはこちら

残業するほど暇ではない

シリコンバレーでは、残業ゼロの会社も珍しくなく、でもそれにはちゃんと意図があるという話が続く。

彼らは仕事を休んでいる間、ただ家でのんびりしているわけではないのです。社員にしっかり休暇をとらせるという会社の目的には、「休んでいる間に、街でユーザーをしっかり観察してきてね」という意図が込められているのです。
これからは過去の方法にとらわれず、どんどん戦い方を変えていくべき時代です。最前線にいる人が気づいたユーザーのインサイトを、できるだけ速くアイデア化して、実現させていく臨機応変さが求められていきます。そのためには上司やリーダーに許可をもらってから動くのではなく、気づいた人がすぐにアイデアを形にできる体制をつくっておかなければいけないのです。
つまり、チームメンバーの誰もが、リーダーであるか否かなどの立場に縛られず、ユーザーインサイトの察知能力をさらに向上させ、なおかつチャンスに対し適切な行動を起こす、というような瞬発力が大事になってくるのです。

ふむふむ、休みの間に外の刺激からインサイトに気づくこと、そして誰もがリーダーかどうかに関わらず行動を起こしていく必要がある、と。産休に入る前、会社の方と話す中で「会社を離れるのが不安だ」とぽろっと漏らした自分。「会社は自分の全てではない」とたまに自分に言いきかせているはずなのに、不安になっている自分に気づく。もうちょっとの育休期間、外の刺激をいっぱい受けておくぞー!というのと、育休から復帰して、そもそも残業ができないという制約ができるぶん、より外の刺激を受けるインサイトをどんどん見つけて還元する気持ちで行こうと心構えをする。

次にメモしたのがこちら。

Googleが生産性の高いチームに共通の要素は何なのかを分析していったところ、最後にいきついたのは「お互いの心遣い、配慮や共感」だったそう。これがない組織だと失敗すると恥をかくのではないか?と冒険をしなくなり、チャレンジしてもみんなついてきてくれる、失敗しても受け止めてくれると思うから、クリエイティブな試みが生まれる、と。つまりは心理的安全性に満ちていることが大事だそう。
チームとして、大きな「WHY(なぜやるのか)」でまとまりながらも、それぞれ集う人が’’人’’として認め合い、違いを楽しめてこそ、「心理的安全性」が生まれる。

心理的安全性の話で思い出すのは、私が今所属しているコミュニティのこと。「安心・安全の場、失敗しても良いチャレンジできる場」と何度も繰り返し言われていて。この言葉を通じて、「失敗してもいいならやってみよう!」というチャレンジをする人をたくさん見ることで、これが心理的安全性のある環境なのかな、とぼんやり思うようになった。次は自分からこの環境を作っていきたいなという気持ち。


参考文献として見ることがなかったら、この本を手に取ることはなかった。尊敬する人のおすすめに耳を傾け、1冊でも読んでみようという気持ちを持つ、ひょいっと軽々行動してみるって大事だなと思う今日このごろ。

#読書  

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