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ふたくちのハーゲンダッツ
妊娠28週で切迫早産、自宅安静と診断された時、真っ先に禁止されたのが冷たいもの。体は基本的に温めましょう、冷やしてはいけない。だから、冷たい飲み物、ヨーグルトやサラダも常温に戻す。アイスもだめ。
でも、これならいいよ、という条件があった。「アイスなら2口までなら大丈夫」と。
アイス2口までなら、口の中で溶かして食べれば胃には冷たいままでは届かないから大丈夫とのこと。それ以上食べると冷たいまま胃に届いてしまい、胃と子宮が近いぶん、冷たいものが子宮に触れてしまうからダメなのだと。
切迫早産と診断されたのは8月。まだまだ暑いし、冷たいものは食べたかったけれど、ダメと言われたらしょうがない。特にアイスは買わないのがいいかなぁなんて思っていたら、何も知らない母が差し入れにハーゲンダッツを持ってきてくれた、、!
やっぱり食べたくて、そこからお昼ごはんの後に2口だけのご褒美ハーゲンダッツがおやつに加わった。食べたら冷凍庫に戻す、の繰り返し。
不思議なことに普段ならカップ1個分食べたいものも、2口だけと制限されたらそれはそれで我慢できた。そもそも以前から妊婦は太りやすいから甘いものを制限と言われていたのに、それでもやっぱり食べたくて、甘いものを食べること自体、罪悪感を持ちながら食べていた。
アイス2口ぶんは、私の場合、体重にも影響はなかった。(基本的な食生活を変えはじめたことも影響していたと思うのだけれど。)
これまで、罪悪感とともに食べていた甘いもの。たとえ1度に食べる量が減ったとしても、罪悪感なく食べられる、心置きなく食べられて満足感もあるってなんとしあわせなことか!
そこからは家族と一緒に甘いものを食べるときも目の前の1つまるごと、ではなくてある程度食べたらあとは家族に気持ちよく譲れるようになった。これまでは「もっと食べたいのに、、」という気持ちもありながらだったのに。それでもじゅうぶん満足感がある。フラペチーノとかケーキとか。全部食べれない残念さよりも、ちょっとでも食べれる嬉しさが勝る。
産後は「やっぱりまるごと食べたい!」と元に戻るかもしれないけれど、全部食べれなくたってじゅうぶんしあわせに感じるのはなんだか大人になったなぁと感じたこと。
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