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企画の種は自分の中にある切実さに向き合うこと

はじめて「北欧暮らしの道具店」を知ったのはいつだったか、いつのまにかこのサイトを見ること、何か欲しい物が無いかを探すことが自分の生活に溶け込んでいた。ふだんお店のLINEアカウントって、スタンプ目当てに登録し、あとは非通知にするものばかりなのだけれど、このお店からのLINEは必ず開くし、少なくとも1つは毎回気になる記事がある。メールマガジンも同じく、他社のメールマガジンは開かないことが多いのに、ここだけは必ず開く。

今回読んだのは、こちらの本。様々なビジネスをされている方に著者の一田さんがインタビューした内容をまとめた本。この本の中で、わたしの大好きな「北欧暮らしの道具店」店長の佐藤さんもインタビューに答えていた。

『キッチンで読むビジネスのはなし 11人の社長に聞いた仕事とお金のこと』(一田憲子著)

「自分の心の金庫を開けて、自分が持っている自信のなさとか、コンプレックス……、例えば他人と比べてすぐ落ち込んでしまうとか、そういうことにちゃんと向き合っておけば、お客様の切実さに触れる企画を考えられるようになると思ったんです。」

北欧暮らしの道具店、店長の佐藤さんがこのように語る場面があった。私がこのお店を好きな理由はまさしく、自分の困りごとやこうありたいな、というちょっと先の理想に刺さるコンテンツがあるところだなぁと気づきうんうんとうなずきながら読んだ。

私は会社で新たな企画を考えるとき、よく上司から「どれもあったら素敵だけれど、あなたがいちばんやりたいと思うもの、これだ!と思う企画はどれ?」と言われていた。そうするとぱっと答えられず、もう一回改めて考える、を何度か繰り返す。企画って難しいと何度思ったことか!佐藤さんの言葉を読んで、売っている商品は異なるけれど、「自分の中にある切実さに向き合う」ことは企画のヒントになるし、売れると売れないの違いにつながるのかな、と思わず線を引いた。

この本では他にも自分でビジネスをしている方々のインタビューが載っている。インタビューの途中途中に著者の一田さんが「自分だったらそれはできないな」とか「こうするかな」などご自身の感想も入れられていて、これがまた共感しやすく気軽に読める。気軽に読めるけれども「ビジネス」の話がしっかり詰まっていて、インタビューに答える方の思いが伝わってきてうんうんとうなずくところ多数。「ビジネス」って言葉だけだと固く聞こえるけれど、自分の大切にしたい軸を持ちながら自分らしくビジネスってできるんだなと思わせてくれる本だった。

#読書 #北欧暮らしの道具店  

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